ダックとグースダウンの産出国

 ダウンの生産国を聞けば、ダックかグースがおおよそ判る場合もございます。 ハンガリー、ポーランド、フランス、カナダ、中国など、 例えばフランス産と聞けばダックと思っても間違いは無いと思います。中国産と聞けばおおよそダックと思います。 ハンガリーとポーランドについては、生産国から鳥の種類は判断が付きません。輸入統計資料から判断するに、 人気のあるポーランドやハンガリー産のグースダウンを充填した羽毛布団の量は市場に多すぎる感はございます。

 ダウンは基本的に食肉の副産物です。そのため食肉需要と大きな関係が有ります。そのため飼育数量は国柄にもよりますがダックが多くなります。 グースダウンに関しては、食肉の副産物としての位置づけだけでなく、羽毛の需要のために飼育しているケースもございます。

生産国から判断するダウンの品質

 最も輸入量の多い中国産ダックについては、中国とダックから連想される言葉はやはり「北京ダック」が1番に出てきます。 ダウンとしては、食肉用に短期間で大きく成長させたダックの食肉の副産物と言うことになります。 食肉用なので若鶏の肉の需要は多く、生産者の側からすれば若鶏のほうが飼育期間も短く飼料も少なくてすむので若鶏が中心となります。 品質としては未成熟の鳥の未成熟なものが多いです。輸入量としては最も多いです。 未成熟ダックダウンは鳥特有の臭いが強いものがあります。

 フランス産の羽毛もやはりダックが中心になります。ただ中国より飼育期間は長く十分に成長した鳥が多くなります。飼育期間は食肉需要によるものです。 品質としては、十分に成長した鳥の副産物なので未成熟なものは少なく、ダックダウンとしてはおおむね上質なランクになります。

 羽毛の最大の輸出国のハンガリー産羽毛については、ダックがグースよりも多くハンガリー産だけでは鳥の種類を断定することはできません。 ダックダウンはハンガリーにおいても食肉の副産物です。消費量は隣国の需要にも関係しているため生産量は多くなります。 グースの生産量はダックに比べると少ないのが現状です。グースは食肉の副産物としてだけでなく、ダウンを目的に飼育しているケースもあります。

 最も人気の高いポーランド産ダウンですが、ハンガリーと同様ですがダックの量は食肉需要の関係もありグースより少ない感があります。 またポーランドは国家事業としてダウンの品種改良を目的に鳥の交配を研究してきた経緯もあり、羽毛採取に力点を置いたグースの飼育が多いのも理解できます。 ポーランド産のダウンはハンガリー産と同様に上質品として人気があります。(ハンガリー、ポーランド産の品質もランクに幅があることをあえて並記いたします。)

 上記のことから、体格もダックより優れているグースの中でも、長期にわたり飼育されているマザーグースダウンは生産量も限られているため高価になってしまいます。

マザーグースの人気のためかマザー+ダック+ダウン(当店の私感)

 マザーとダウンの文字だけではマザーグースではありません。マザーグースダウンには必ずグースの文字が含まれています。 マザーダウンと記載されている場合はマザー+ダック+ダウンからダックの文字を抜いたものと思います。注意が必要です。中国から輸入されているダックを充填したプレミアムゴールドラベル付きの製品がございます。 現物を確認いたしましたが、大量に出回っていることと有名ブランドの製品にはないことを考え合わせると、どうしてもマザーを冠に付けただけのように感じられます。

 同じダウンパワー値のグースとダックダウンの羽毛布団の場合、側生地、構造、洗浄度など他の条件が同じならグースダウンをお勧めします。 グースダウンがダックダウンと比べると、ダウンボール内の枝羽が密なので保温力があります。

 上記の羽毛の評価は、科学的な実証ではなく当店の100%私感です。異なる評価も当然あると思います。 羽毛の品質についてのお問い合わせの中で多い質問に「ポーランドとハンガリーの羽毛はどちらが優れているか?」 答えは、ポーランドとハンガリーの国単位で羽毛の品質に優劣は付けられず各農場単位で評価は異なります。 羽毛輸入量の80%はアジア産のものです。ポーランド産、ハンガリー産のマザーグースは輸入量の1%か2%程度ではないかと思います。

 羽毛布団を購入される際には、予備知識を得てから選ばれることをお勧めいたします。 上のマザーダウンの様な言葉を見たときに「マザーグース」と思い込み購入してしまったと言うケースも出てくると思います。 当店ではニュートラルな視点からの羽毛布団の選び方としてサイトを作成いたしました。 ご参考にして頂ければ幸いでございます。

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