アイダーダウン・アイダーダックダウンの保温力

 最高級羽毛布団の代名詞である「アイダーダウン」の保温力は、布団を掛けなくても素晴らしいと感じることができます。 アイダーダウンは一粒一粒が互いに絡み合う特徴があるため、塊を手の平に載せることができます。

アイダーダウンの温もりと軽さ

 目を閉じた状態で指をひろげた手の平にこのアイダーダウン塊を載せられると、載せられた感触は全くありませんが数秒後には手の平が温かくなります。 手の平が温かくなったので目を開けると、手の平に茶色い羽毛の塊があります。この温もりがアイダーダックダウンの保温力です。 極寒の地で巣の中の卵の周りに並べて、卵を寒さから守るパワフルさを感じます。

アイダーダックは野生

アイダーダックダウン  一般的な羽毛は飼育された鳥から採取しています。しかし、アイダーダウン・アイダーダックダウンは極寒の北極圏域に生息する野生の鳥の巣から採取されています。 その代表的な地域はアイスランドです。アイスランドではアイダーダックは特別保護動物に指定されいます。 海岸周辺に作られた巣から羽毛を採取する時期(4月-6月)には、天敵などに襲われないように監視をしながら鳥を守り、採取方法は鳥にダメージを与えないよう採取しています。 アイダーダックと人とは、持ちつ持たれつの関係です。一つの巣から採取される量は僅かであり20gもあればよいほうです。 飼育していない正に野生のアイダーダックの巣から採取しているため、採取量は不安定で年間2000kg~3000kg程度です。

絡む羽毛スティッキーダウン

 アイダーダックダウンは羽毛一粒一粒が絡みあうため、塊になりその塊の中に熱を蓄え温もりを逃がしません。 一般的な羽毛のダウンボールは絡まずにバラバラになります。塊にならないために手の平に載せることはできません。 アイダーダックダウンは、巣の中で絡み合った羽毛だけが風に飛ばされずに残るため採取ができます。 もちろん羽毛の採取には鳥にダメージを与えないようにされています。 羽毛同士が絡む特性を持ったダウンのことを、スティッキーダウンとかリンケージダウンと呼んでいます。

アイダーダックダウンは手選別

 野生のアイダーダックの巣から採取したダウンは、植物片などの夾雑物が多く混ざっています。 更に羽毛の一粒一粒が絡みあうため、手作業による選別以外には植物片等を取り除く方法はありません。 この選別作業を丁寧にしないとアイダーダウンは「羽毛の宝石」にはなり得ません。 羽毛布団に充填されているアイダーダウンの量は1kgが一般的です。保温力があるので1kgで十分な量なのです。 この量を全て手選別により夾雑物を取り除き上質の羽毛を選別するのです。アイダーダウンが高級羽毛布団の代名詞といわれる理由も理解ができます。 また年間2000kg~3000kg程度の採取量しかないので希少価値が高いのも当然です。 採取した全てのアイダーダックダウンを羽毛布団に仕立てたと仮定しても、地球上で年間最大シングルサイズ3000枚しか作れません。 正に羽毛の宝石アイダーダックダウンです。

アイダーダウンの羽毛布団の製造

 アイダーダウンと通常のグースとかダックのダウンと製造工程はほぼ同じです。側生地をマス目状に仕立てて、羽毛を吹き込み口から吹き込み後に吹き込み口を縫合すれば完成です。 通常のダウンの場合はタンクに入れた羽毛を自動計測しながらマス目に吹き込みます。 アイダーダウンの羽毛布団のマス目の数は一般的なものより多いのが特徴です。また絡む羽毛の特性のため吹き込み作業工程も多くなります。

アイダーダックの羽毛布団生地

 アイダーダックダウンを羽毛布団に仕立てるには、まず側生地の選定から行います。 絡み合うリンケージダウンということもあり、一般的にダウンプルーフ加工をしていないノンダンプ生地を使用しています。 超極細の糸で織られた生地を使用します。双糸あるいは精紡交撚糸などの糸で織られてものが使用されます。側生地の段階ですでにハイクラスです。

アイダーダックダウンの充填

 一般的な羽毛布団は、側生地を格子状に仕立てた状態のものに、羽毛を各マス目に定量吹き込み完了します。 この定量は格子の大きさにより異なりますが、一般的な絡まない羽毛の場合は機械に定量を設定すれば、マス目事に自動で計量して吹き込むことができます。 しかし、アイダーダックダウンは羽毛同士が絡むため、自動計測での吹き込みはできません。1マス分の羽毛量を計測して1マス事に吹き込み作業を行います。 アイダーダックダウンの羽毛布団は、手間を惜しまず丁寧に手作業で作られています。正に最高級羽毛布団の代名詞アイダーダウンです。

アイダーダック羽毛布団の購入

 ズバリ信頼のできるメーカー品をお勧めします。アイダーダックダウンの冠を付けて販売されている羽毛布団は、羽毛の採取量より遙かに多いのが現状です。 年間2000kg~3000kg程度の採取量から単純計算をしても、地球上で年間シングルサイズ2000枚~3000枚しか作れません。 一般的な羽毛と同様にアイダーダックダウンの品質にもランクがあります。 ズバリ申し上げると、市場で販売されている羽毛布団の中には名ばかりのアイダーダックダウンを充填したものが存在しています。 ダウンボールが絡み合うこともありアイダーダックダウンは、一般の羽毛布団のようにボリュームもありません。 この点において一般的なダウンと違いがありますが、羽毛布団の選び方は基本的に同じです。

アイダーダックダウンのリフォーム

 アイダーダックダウンの打ち直しリフォームは、メーカーにて行うことをお勧めします。ある程度の期間使用すると側生地の摩耗が起こります。 また羽毛の洗浄も必要になります。羽毛の劣化により追加羽毛が必要になります。メーカーはそれぞれの羽毛品質に最適な素材を持っています。 長く使用する為にもリフォームは必要であり、そのためにも信頼できるメーカーのアイダーダウン羽毛布団がお勧めです。 羽毛布団の打ち直しリフォームにおいて説明をしていますが、 羽毛の打ち直しは、ダウンボールが枝羽に割れたものを取り除き新しいダウンを混ぜ合わせます。追加されるアイダーダックダウンは同質かそれ以上の品質のものが理想です。 そのことを考慮するとアイダーダウンの打ち直しリフォームは、メーカーにて行うことをお勧めします。

アイダーダウン羽毛布団と偽装

 アイダーダウンとよく似た言葉にアイダーリッシュとかネオアイダーなどがあります。偽装とは言えませんが似ている説明をしているので注意が必要であり別物の羽毛です。 アイダーダウンの採取量からして市場に存在するアイダーダウンの羽毛布団には偽装の疑いがあります。 低品質のアイダーダウンも問題ですが、アイダーリッシュなどのスティッキーダウンをアイダーダウンとして入れている可能性もあります。

本物のアイダーダウン

 本物のアイダーダウン羽毛布団を手に入れるにはズバリ一言しかありません。信頼できるメーカーを選ぶことです。 特別に安い価格で販売をされているアイダーダウンは偽装の臭いが感じられます。 採取量からして安くできるわけがありません。おすすめのアイダーダウン羽毛布団は有名メーカーの製品です。

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