羽毛布団の価格は「原毛ダウンの価格と為替レート」

 2014年始めに原毛羽毛ダウンの高騰と羽毛布団の価格について予想も含め書きましたが、残念ながら羽毛布団は高騰しました。 2015年ですが、メーカーの商品企画の方の情報ではグースダウンは高止まりの予想とのことです。2015年は為替レートにより羽毛布団は高騰すると思います。 ダックダウンは供給量が安定しているようで、価格も安定してくるとの予想です。ただし品質によりばらつきが出るかもしれません。 グースダウンの価格は、昨年のウクライナの情勢の悪化によるウクライナ産ダウンの減少が表面化する年となることも考えられます。 2014年の価格変動については羽毛布団の価格高騰2014にて

原毛ダウンの高騰は原料不足と為替変動2015

 2015年の羽毛布団の価格ですが、グースダウンの不足は昨年通りです。気になるのはウクライナ産の減少による影響です。 ダックダウンの価格は、フランス産の量は変わらないと思いますが中国産の入荷量次第だと思います。 鳥インフルエンザが流行すれば昨年と同じ状況になります。

 2013年の後半から原毛ダウンの入荷が遅れて少しずつ原毛価格が上がっていましたが、2014年には更に顕著になり原毛はドル建てで2倍以上になりました。 そこに為替レートの変動が追い打ちをしました。1ドル80円から2014年後半には1ドル120円(1.5倍)を記録するような状況でした。 原毛の価格は2倍と1.5倍なので3倍以上に高騰したと言うことです。

 グースダウンの価格の動向については、相変わらず不足気味であり高値で推移すると思います。飼育農場が減少傾向にあることは変わらないからです。 グースダウンの産地としては、ポーランド、ハンガリー、ドイツ、北欧周辺国、ロシア、カナダにおいても同じ傾向にあります。 もしかするとウクライナ情勢の影響によるウクライナ産の減少が今年2015年に表面化してきそうで心配です。

 ダックダウンの価格の動向については、少し需給バランスが落ち着きを見せてきていると思います。ダウン率85-90%のダックダウンは十分な供給量があるようなので価格は安定しそうです。 しかし、グースダウンの不足を上質のダックダウンで補うような動きが2014年ごろから見られます。 ダウンの品質は、ダックダウンの次にグースダウンそしてマザーグースダウンと品質が良くなっていきます。ダックダウンとグースダウンの境目はオーバーラップした状態にあります。 グースダウンより上質のダックダウンを選別を繰り返し行うことで作りだすようなことも可能かと思いますが、作業工程から考えるとコスト的には合わないと思います。

 具体的に申しますと2014年頃からマザーダックダウンあるいはマザーダウンと呼ばれるものが出現しています。 ダウンパワー値が440DP以上あることを示すプレミアムゴールドラベル付きのダックダウンの羽毛布団が現れています。 マザーダックあるいはマザーダウンという規定は寝具業界にはありません。念のために申しておきますが、マザーグースダウンとは別物です。 このように一見同じように感じる業界用語が、同じように見えてしまう羽毛布団の価格差の謎を深める原因になっています。

 ダックダウンは、はっきり申し上げて食用に飼育された鳥の副産物でありグースダウンより品質が劣る分価格は基本的に安いです。 マザーダックは、マザーグースの人気にあやかろうとしてダックにマザーの文字を付けたのではないか思います。 食用に飼育しているのであるから長期間育てる事は、食肉としての価値が下がることになります。また長期に飼育することは飼料も多くいるわけです。 鳥インフルエンザのリスクも増すことになり価格もアップいたします。 以上のことから、マザーが付くほど飼育する必要がどこにあるのかご理解い頂けると思います。

 しかし、プレミアムゴールドラベル付きダックダウンの羽毛布団が市場には存在しています。マザーグースダウンよりも安い価格で販売をされています。 しかし、交配により新しい種のダックが生まれ大きいダウンボールが採れるようになった話も聞いたことがありません。 販売価格から考えられることは、既存のダックダウンに何らかの安価な加工をする事でダウンパワーをアップして安い価格で販売しているのではないかと思います。 価格は魅力的ですが、一時的にパワーアップされたものは長く続かないのではないか?言いかえればすぐにボリュームがなくならないか心配です。

 2015年の羽毛布団の価格は、ダックダウンにおいては、ダウン率85-90%のダックダウンは供給量があるようなので値上がりせずに価格的に安定すると思います。 ただ、ダウン率93%以上の上質のダックダウンの価格は、グースダウンの不足を補う分すこし値上がりするかもしれません。 グースダウンの価格は現状維持であって欲しいと思いますが、為替レートの変動による価格上昇もあり得ると思います。為替レートの変動においてはダックダウンも同様に値上がりします。

 心配なのは原毛が値上がると「偽装」が発生する可能性が大きくなることです。やはり信頼できるメーカーの羽毛布団を選ばれることをお勧め致します。特にグースダウンが不足気味なので心配です。 当店では、マザーグースダウンを中心にグースダウンの羽毛布団のみを取り扱っています。グースダウンの価格が上がることは営業に直接打撃になります。 このままグースダウンの価格上昇が続くと営業を続けられなくなるかもしれません。グースダウンの価格の安定を望んでいますが、為替レートの変動が心配です。1ドル120円以上円安が進行するとの情報もあります。

 羽毛布団を購入される場合は、羽毛布団の品質の違い価格差が生まれる背景について情報を得てから探された方が良いと思います。布団店の立場から見ても都合の良い宣伝文が前面に出ているものを見かけます。 メーカー希望価格の表示があるが肝心のメーカー名の記載が無い場合があります。メーカー名の確認などチェックする大切な項目がございます。 私たち布団店も仕入れる際には、第一にメーカーを選びます。そして品質レベルなどを吟味してから交渉をいたします。 当たり前のことですが、羽毛の品質と側生地の品質、内部構造により価格は変わります。 羽毛布団の品質の違いについて少しでございますが羽毛布団の選び方として品質(価格差)についての情報を用意致しました。お役に立てれば幸いでございます。

2016年の羽毛布団の価格と品質予測については書いています。


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