羽毛布団の保温力と寝室の温度

羽毛布団の特徴は、「軽くて暖かい」と言われています。軽くて暖かい特徴を出すには上質のダウンと上質の側生地で作る必要があります。暖かい寝室では保温力はあまり重要ではない場合があります。どちらかというと「軽さ」を優先して欲しいとのご意見もございます。

冬の朝の寝室の温度

2014年2月の(株)ウェザーニューズの「冬の暖房事情調査」よりると、冬季の朝の寝室の温度が日本で1番低いのは長野県だそうです。続いて九州の大分県、宮崎県、佐賀県とのことです。北海道の朝の寝室の温度は18度から20度とのことです。寝室の温度が日本一高いのは北海道のようです。室温が20度であれれば、あまり保温力のあるふとんは必要ではないと思います。ただ床にふとんを敷くのかベッドで一段高いところで寝るのかにより温度差はございます。

羽毛布団の保温力

羽毛布団の保温力は、ダウンの質と量に比例するのと内部構造により保温力に違いが出ます。上質のダウンを適量入れるのが暖かく、内部構造は凹凸が少なくなる構造が保温力でます。具体的には格子状の境目の部分凹部分の厚みを大きくするか2層3層構造にすることで保温力は増します。

暖かい寝室での羽毛布団

北海道の寝室のように気温が18度から20度程度ある場合には、保温力よりか軽さを優先させた方がよいのではないかと思います。ダウンパワー値であれば400dpで充填量は1.2kgで1層立体キルトで十分暖かくお休み頂けると思います。寒がりの方はダウンパワー値の高いダウンにして2層3層構造のタイプが必要かもしれません。

暑がりの方の場合ですと合い掛けふとんでも大丈夫と思います。ただ、暖房費のことを考えると、全ての家庭で寝室の温度を18度から20度に保つことはできないと思います。そのような場合は、やはり冬用の保温力のある羽毛布団がお勧めです。

北海道のお客様より、就寝中の暖房の設定温度を低く設定している家庭は珍しく無いとのお話を聞きました。その方の寝室温度は5度を切る場合も珍しくないとの事でした。京都西川のマザーグース430dp1.2kg二層キルトの羽毛布団は暖かくご満足頂いていました。

羽毛布団と寝室温度の関係

家全体を暖房するとか寝室を暖房する場合は、羽毛布団の品質は保温力より軽さ寝心地感を優先して選ばれては如何でしょうか。暖かい寝室には、上質のダウンを通常の冬用の充填量よりか100g~200g少なくした1層立体キルト構造が軽くて快適です。

寝室を暖房している北海道とか最低気温が高い沖縄、奄美大島などでは、寝室の温度が高いので羽毛布団を選ぶ際には、個人差はありますが保温力より軽さに重点を置いた方がよいと思います。沖縄県なら最低気温が14度-15度なので寝室の温度は17度-18度はあると考えられるので、シングルサイズではダウン量を700g~1000g程度の合い掛けふとんで十分かもしれません。関東以南の都会のマンションなどでも最低室温が高い部屋などでは、レギュラーグースダウンで充填量も1000g程度のもので十分な場合もあり得ます。ただし室温が17度-18度以上あることが前提です。

羽毛布団の蒸れ感

最低気温が高い寝室では、冬用のボリュームのあるタイプは暑すぎる方もいます。また暑すぎて蒸れると汗をかき眠れない方もいます。そのような場合は、ダウンパワー値低いダウンか上質のダウンを少し控えめにしたタイプがおすすめです。

蒸れ感が気になる方は、側生地の通気性が良いものを選ぶことで蒸れ感が軽減されます。ただ、ダウンプルーフ加工の生地は一般的に通気性をあまり高くは出来ません。寝室の気温に応じて羽毛合い掛けふとんを使用されると蒸れ感の軽減が出来ます。