羽毛布団を購入時の注意点チェックリスト

 羽毛布団を買う時の注意点をチェックリストとして書いてみました。羽毛布団を購入する際には「落とし穴」のようなワナがあるかもしれません。 その1番目の注意点が「羽毛布団」と響きが似ている「羽根布団」です。寝具業界では全く別物といっても過言ではありません。基本的には中味の羽毛(ダウン)の品質が大きく異なります。 羽毛の中味はダウンと小さい羽根のフェザーから成り立っています。この比率でダウンが多ければ羽毛布団です注意が必要です。

 紛らわしい業界用語は他にもあります。ホワイトダウンとホワイトグースダウン、あるいはマザーグースとマザーダウン等があります。 このような紛らわしい用語などをチェックすることで、納得出来る品質の羽毛布団をご購入いただくための注意点をリストアップしてみました。

羽毛布団を購入時の注意点

羽毛布団と羽根布団は別物!

○羽毛布団と羽根布団は全くの別物です。注意点の原点です。

 羽毛布団と思って羽根布団を選んでいませんか?価格の安さに惑わされないでください。 布団の中身である「ダウン」と「フェザー」の比率でダウンが多ければ羽毛布団です。この比率をダウン率と言いますが品質表示票に記載されています。 ハネ布団ではなくウモウ布団であることを注意してご確認ください。羽毛布団と羽根布団は全く別物です。羽根布団は論外です。

販売用の「見せる画像」に注意

○すごく暖かそうにボリュームのある羽毛布団の写真ですが・・・?

 素晴らしいボリュームの画像ですが、注意して見るとなんだか不自然ではありませんか? 見せる画像のために極端に凹凸を強調したような写真、作為的にボリュームアップをしていませんか? どんなにボリュームがあってもキルト(格子の境目)の部分は見えるものです。キルト(格子の境目)の部分を注意して見てください。

低価格の羽毛布団の注意点

○誰しも安く買いたいものです。しかし毎日使うものです。価格だけで選ばれるのは?

 毎日使うものなら、価格で選ばず、品質を重視されることをおすすめします。 価格での選び方において注意頂きたいのは、綿、化学繊維のワタをいれた布団より安いのではないかと思える価格の羽毛布団を見かけます。 製造原価から考えると、あまりにも安い価格の羽毛布団にはお勧めできるものは有りません。

○マザーグースの表示ですが、日本羽毛製品協同組合の基準に適合か?

 日羽協に加盟していないメーカーの羽毛布団ですか?同組合の基準では、マザーグースはダウン率93%ダウンパワー430dpとされています。 ダウンパワー値が注意ポイント。マザーダックあるいはマザーダウンの表示をした羽毛布団もございます。紛らわしいので注意が必要です。

目的別での羽毛布団の選び方

○目的にあったものを選ばれることをお勧めいたします。

 毎日使うものなら、価格で選ばず品質を重視されることをお勧めします。 睡眠は明日の1日を魅力的な1日にする為には「すっきりとした目覚め」が必要です。 質の良い睡眠を得るには睡眠のための道具である質の良い寝具が必要です。注意点ではありませんが寝具店のつぶやきです。

○柄で選んでいませんか?

 購入時には「柄」は気になるものです。基本的に羽毛布団はカバーを掛けて使うものです。注意点とまでは言えませんが、柄はカバーを選ぶ際で良いのではないでしょうか。羽毛布団に柄は必要ないと思います。

羽毛布団のサイズの注意点

○サイズにはシングル/ダブル以外にロングロングサイズ230cm(竹輪布団対策)・クィーン・キング

 高身長(180cm以上)の方がうつぶせになると200cm以上になります。 ロングロングサイズとは、竹輪布団対策(竹輪の様に頭と足が布団からはみ出す状態)におすすめです。 ゆったりと寝るには幅と長さが必要です。少々価格は高くなってもサイズアップをお勧めします。

○寝返りをよくうつ方はサイズアップした羽毛布団がおすすめ!

 寝返りすると背中が寒い場合があり、暖かく寝るためには幅にサイズアップすることも効果があります。

羽毛の品質と量の注意点

○ダウン率は少なくとも90%以上!93%以上がお勧めです。

 品質表示には許容誤差があるため、90%なら少なくとも85%はあることになります。 冬用の羽毛布団でダウン率85%の製品の企画の背景に感じるものは、品質よりもコストを優先した低価格にて販売することを目的とした製品のように思います。 注意ポイントはダウン率だけでは有りませんが重要な注意点です。

○ダウンはグース・ダックの2種類の鳥から採取。グースがお勧め

 ダウンの品質は、ダック、グース、マザーグースの順に上質になります。当店のお勧めはグースダウンです。中でもマザーグースをお勧めいたします。 品質表示の「ホワイトダウン」との表示は通常「ホワイトダックダウン」とご理解頂いても間違いは無いと考えます。 また、マザーダウン、マザーダックダウンとマザーグースは別物であり、マザーダウン、マザーダックダウンはダックダウンです。 「グース」の文字が記載されているか否かは注意して見て下さい。

○羽毛の産地(寒い地方)・飼育期間(マザーグース等)・採取時期(記載が有れば上質)。

 ダウンの産地は、北極圏、北欧(ポーランド・ハンガリー等)、シベリア、カナダなど寒い地方がお勧めです。 なかでも飼育期間の長く成鳥のダウンは丈夫で長持ちするため、マザーグースであることがお勧めポイントです。採取時期を明記されているものは上質のものが多いです。 採取時期は晩秋が理想ですが、ごく一部しか採取時期は記載されていません。 産地よりもダウンパワー値を注意して見た方が良いと考えます。「ポーランド産ダウン」だけで選んではいけません。

 ポーランドとハンガリーからの原毛羽毛の輸入量は、羽毛の全輸入量の10%未満です。 少なくともポーランド産マザーグースとなると全輸入量の1%未満ではないかと思います。信頼できるメーカーの羽毛布団をおすすめ致します。

○ダウンパワー(旧の表示方法:かさ高値)は保温力を示す値です。390dp以上(160mm)がお勧め。パワーアップ加工のダウンはすぐにへたります。

 同じかさ高値でも、メーカーにより差があるように感じています。測定方法は同じでも算出方法(最低値なのか平均値?)が異なっているのでと考えます。 390dp(160mm)クラスなら二層構造をお勧めします。中国産のダックダウンで440dpのウモウフトンの現物を見ましたが仕入れることができませんでした。 パワーアップ加工の方法を注意深く読んで下さい。

○プレミアム(440dp)/ロイヤル(400dp)/エクセル(350dp)/ニュー(300dp)の4種類のゴールドラベルが付いていれば安心か

 このラベルは日本羽毛製品協同組合(日羽協)に加盟している製造会社が同組合よりラベルを購入して羽毛布団に添付しています。 メーカーの信頼度は?4種類のラベルの内でもお勧めできるのはプレミアム/ロイヤルの2種類です。 ラベルの裏面には、基本的に製造会社名(番号だけの場合も有)の記載があります。ラベルの裏面が注意点です 表面だけでなく裏面の製造会社名が記載された画像はありますか?西川ブランド、ロマンス小杉の製品にはこのラベルは付いていません。

○羽毛布団の羽毛の充填量(増量云々は論外・上質だから少量でも暖かと言える羽毛は、極めて限定品)

 ダウンパワー390dp-430dp(かさ高値160mm-180mm)の羽毛を充填した西川ブランドの定番品の場合、シングルサイズでは1.2-1.3kg、 ダブルサイズでは1.6-1.7kgが主流です。 最近になって地球温暖化の影響などの理由により、シングルサイズで1.1kg、ダブルサイズで1.5kgの羽毛を充填したタイプの羽毛布団を見かけます。 当店では製造コストを下げるためではないかと思います。羽毛量を少なくすると軽くなりますが保温力は下がります。 羽毛布団の品質表示票の充填量を注意して見て下さい。

羽毛布団の側生地素材での注意点

○羽毛布団の側生地素材と品質、当店のお勧めは超長綿。

 側生地には、新合繊が増えつつありますがお勧めは超長綿です。この超長綿にもランクがございます。 糸の番手の違い、柔らかで丈夫な精紡交撚糸などで織られたものもあり超長綿の品質にも幅があります。 新合繊では「テンセル(別名リヨセル)」はお勧めです。超長綿の側生地も日本製と外国製があります。お勧めは日本製です。 糸番手の記載が有るか否か注意して見て下さい。50番手と80番手は大きく違います。同じ糸番手でも日本製の生地がなめらかで柔らかく感じます。

羽毛布団の内部構造での注意点

○羽毛布団の内部構造、軽いのは1層です。暖かいのは2・3層

 暖かさを重視されるなら2・3層構造です。さらにフィット性と耐久性を付け加えるなら(株)京都西川の「ダブルフェイス」構造です。

○羽毛布団の内部構造、寝返りをよくうつ方は完全密閉キルトがお勧め!サイズアップもお勧め!

 完全密閉キルトとは、各マス目ごとに完全に密閉されている構造であり、長年使用しても羽毛の片寄りがなく安心です。また寝返りすると背中が寒い場合がありサイズアップも効果があります。

羽毛布団メーカー名の注意点

○羽毛の品質を示すラベルは、当店では参考程度!通常、裏にメーカー名の記載があるはず。

 知名度のあまり高くない羽毛布団メーカーにも、素晴らしい商品を供給して頂いているメーカーはございます。 当店が知っている会社は極めて少数です。当店ではメーカー名の表示をしています。羽毛布団を購入する際には、メーカー名の確認を強くおすすめします。

○信頼出来るメーカーなのか?(製造会社名の表示のないものは要注意!)

 素晴らしい品質を表示した羽毛布団を見かけます。しかし製造会社名の記載が有りません?。なぜ製造会社名を表示しないのでしょうか?  もしかすると意図的に記載していないのでしょうか?記載されていてもそのメーカーの信頼度は???
消費者の方が見ることのできないダウン品質を知っているのは、ダウンを入れた羽毛布団メーカーなのです。
有名メーカーの製品をお勧めします。製造会社名の確認は注意ポイントです。

○羽毛布団の価格、そのメーカー希望価格は適正か?信頼出来きますか?

 有名メーカーでは見かけませんが、品質とコストから考えてなぜこんなに高額になるのか?理解できない羽毛布団を見かけます。  メーカー希望価格は掲載されていますが、肝心のメーカー名の記載はありますか? 少なくとも製造会社名の記載が有るか否か注意して確認ください。

○有名メーカーの羽毛布団だから、全ての製品が満足できる品質とは限りません。

 「有名メーカーの羽毛布団だから良いものである。」とのお声を頂きますが、有名メーカーも廉価版のものもあれば高級品もございます。 もちろん海外生産のものもございます。

○「日本製羽毛布団」の何割かは海外にて側生地を縫製しています。

 純日本製の羽毛布団は現在少ない状況です。 日本製の生地で日本国内で縫製をして、日本国内で洗浄選別を行ったダウンを側生地に吹き込み、完成させた純国産品は1割程度と思います。 生地が日本製かどうかは注意ポイントです。日本製の生地の多くは輸入品を検査後に染色加工しているものが多くあります。 ただ海外製の生地を海外で染色加工したものよりハイレベルです。

○フィルターとして機能する店か?(展示あるいは掲載商品の内容・レベルを見ればおおよそ判ります。)

 お客様のニーズに合った最高の選択をご提案すべきと思います。  寝具店としては「ご予算内ではご満足のいく羽毛布団はございません。」と言うことも必要な場合があると考えます。 店の選び方は、展示あるいは掲載している羽毛布団の内容・レベルを見ればおおよそ判ります。 品質以上に素晴らしい商品であるかのような表現、宣伝は避けるべきと思います。 特に一人暮らしを始める方には、価格で選ばず品質を重視されることをお勧めします。 一人暮らしの方の押入れには、寒さから身を守る余分な毛布が無い場合もあります。

ランキングとか口コミ情報の注意点

○売れ筋ランキング上位の羽毛布団がお買い得か?

 羽毛布団の売れ筋ランキングにおいても、上位のものがお客様にとって希望通りのクラスであるのか? だだ単に購入者が多いだけとか、価格が安いだけ言うことも十分にあり得ます。 寝具店の立場から見ると購入者がお気の毒に思えるランクのものが、ランキングの上位にある場合がございます。 たぶんランキング上位の羽毛布団を購入された方の中には、がっかりされた方もいると思います。 高級羽毛布団を探しているとすれば、売れ筋ランキングは参考にされない方がよいと思います。 羽毛布団の購入は、まずは価格を気にせずに品質の比較をされて慎重に選ばれることをおすすめ致します。

 以上が当店が羽毛布団を選ぶ際の注意点です。 チェックリストの内容は、全ての方に満足のいくレベルではないかもしれませんが、ハードルは高めに設定していると考えています。 新たに気付いた注意点などがあれば追加していきます。

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