羽毛の「臭い」の問題について

羽毛羽根の臭いについてお問い合わせを頂くことがごさます。

ダウンケットの臭いに関するお問い合わせ 一例
「先日、別のサイトにて、有名メーカー(外国製)のダウンケットを購入したが獣臭く使用できなかった。 洗ったり干したりしましたが、臭いはとれず残念ですが捨てるしかないと・・・」
臭いに関するお問い合わせ 二例
「先日、有名デパートで有名メーカーのダウンケットを購入致しましたが、届けられた箱が湿っぽく、すぐに開封をしたところ 鳥特有の獣臭が致しました。・・・」

 お問い合わせを頂いた多くは、羽毛布団ではなくダウンケット(肌掛け)の臭いに関するものが多いと感じます。 臭いの原因は、ダウンケットも羽毛布団も基本的に同じです。

新品の羽毛布団の臭いは、側生地素材が綿であれば綿の臭いもあります。また新品の時には生地の染料の臭いも僅かにはございます。 羽毛も厳密には無臭ではありません。これらの臭いは使用するうちに薄れてい来ますが、新品の羽毛布団でも厳密には無臭ではないと言うことです。 このサイトでは、鳥特有の獣臭に付いて説明をさせて頂きます。

羽毛の「臭い」の原因

 臭いの主要な原因は、ダウンに残されている油脂分によるものが大きいと思います。未成熟ダックダウンに多く含まれています。 別の言い方をすれば、食肉用に短期間に育成した若鶏のダウンが臭う傾向が強いと言えます。これは強烈な臭いがします。

 次の原因としては、中身のダウンの洗浄不足によるものだと思います。日本製の羽毛布団(ダウンケット含)の場合は、 日本羽毛製品協同組合の基準ではダウンを洗浄した水の透明度が通常500mm以上必要とされています。 この基準に満たない場合は、ダウンの表面に付いた雑菌とかダウンに含まれる油脂分が多く残っているため臭いを発していると考えます。
 また、鳥の種類によっても臭いに差がございます。ダウンにはグースとダックの2種類がありますが、どうしてもダックの方が臭いも強い場合が多いです。 飼育期間の違いによると思います。飼育期間の短いダックのダウンが臭う傾向があります。産地で言うと中国産のダックダウンが臭う可能性が大きいです。

 雑菌を死滅させる加工には、最近聞かれたことがあると思いますが「オゾン」による殺菌などがございます。各社様々な仕様により対策をしているのが現状です。

ではなぜ臭うのか?
 やはり臭いの一番の原因は油脂分の量であり次に洗浄不足と言えます。臭いの問題は、ダックダウンを充填した羽毛布団またはダウンケットに多く発生しているように感じるのも納得出来ます。 製造コストを抑えるために、国外で羽毛を充填している場合は特に臭います。未成熟ダウンを多く充填している事と洗浄度の両方が関係していると思います。 ダウンを洗浄出来るレベルの清水のコストは、日本では問題にならない程度ですが、外国においては日本人が思っている以上にコスト高です。 また水質(硬水・軟水)の違いもございます。 そのためかどうかは解りませんが、日本製より外国製の方が臭いは強いように感じられます。

 洗浄度のことは、羽毛布団の選び方においても説明を致しましたが、 羽毛布団の業界基準では羽毛(ダウン)を洗った水の透明度が500mmになるまで洗浄をする事になっています。 高級品においては、ダウンの洗浄度は1000mm以上が珍しくありません。ただし、この洗浄度が高いから全くの無臭とは言い切れません。 羽毛布団の中には「鳥のダウン」が入っているのですから、当然、わずかにですがダウンの臭いはするものです。無臭ではないと考えて下さい。 1000mm洗浄をしたグースダウンは、無臭ではございませんが臭いの問題はないと言っても過言でないと思います。

 また、梅雨時から夏場に掛けては、高温と多湿によりやや臭い強くなる傾向がございます。これはダウンに残されている油脂分が溶け出して臭っているためです。 この油脂分を完全に取り除くと臭いはなくなるかもしれませんが、ダウンが割れて「枝羽」になり保温力がなくなります。ダウンは私たちの髪の毛と似ています。 髪の毛も石鹸で洗うと油脂分がなくなり枝毛になります。適度に油脂分を残さないと、枝毛と同じことがダウンにも起こります。

外国製のダウンケットは臭うものが多い

 臭いについてお問い合わせの多いのがダウンケットです。当店では扱っていませんがその最たるものは外国製のダウンケットです。 「寝心地探求紀行」の看板を上げている当店では取り扱えない製品と考えています。
最近のダウンケットには、家庭で「洗える」タイプのものがございます。このタイプのものは、洗うことを想定して油脂分をやや多く残しているように感じます。 そのためか、ごく僅かに臭いを感じるものもございます。通常は気にならない程度です。少量の柔軟剤を使用することで臭いが和らぐ場合もございます。 こちらに羽毛布団と柔軟剤のサイトがあります。

羽毛布団の臭いを取る対策

 臭いを取る・和らげる方法について(保証は出来ません。)
日本製の羽毛布団・ダウンケットで、少なくとも500mm以上の洗浄度がある羽毛布団の場合についての説明とさせて頂きます。 日陰で風通しの良いところで干してみるのが良いと思います。マンションでお住まいの方から「そんな場所はない!」とのお声が聞こえてきそうです。 室内でもよいので、晴れた日(乾燥した日)に風をあてると臭いは和らぎます。ある程度は使用しているうちに臭いは和らいで来る場合が多いです。 クリーニングに出すと和らぐ場合もございますが、同時にダウンの劣化につながることも承知願います。 鳥特有の強烈な臭いがする場合には対策はありません。ファブリーズなどの消臭剤も側生地の表面だけなので、臭いの元である内部のダウンには効果が有りません。

羽毛布団の保管方法による予防

 出来るだけ乾燥した涼しい場所で、適度に通気性がある状態で保管して頂くと、臭いの元となる雑菌の繁殖、油脂分の溶融を抑えることが出来ます。 ご使用の前に風に当ててやれば、それまで気にならなかった製品の場合は臭いがなくなると思います。(無臭ではございません。)

夏場のお届け時の羽毛布団の臭い
 先に説明したとおり、夏場の高温多湿により臭いが強くなるとご案内致しましたが、まさに夏のトラック便での輸送は高温になります。 そのためお届け時には、臭いがこもった状態になりますので、到着後はすぐに開封をしてエアコン等で熱気を冷ますと臭いもなくなります。

 臭いは、微妙な問題であり個人差もございます。臭わないといっても無臭であるわけではありません。臭いに対する感受性は調香師に近いレベルから様々と思います。 日本製で、有名メーカーで500mm以上の洗浄度のものであれば、信頼しても良いのではないかと思います。
言い換えると日本製でない場合は・・・・です。  行間からご推察願います。また、日本製でも金額によっては臭いがするものもあります。

 日本羽毛製品協同組合が行っています「試買テスト」なるものがございます。市場にある羽毛布団を購入して中身を検査するテストです。 この試験において不合格になっている製品がございます。二年連続で不合格になった製品を作ったメーカーもあると聞いています。 日本製だから安心と断言できません。不安がらせて申し訳ありません。
 ネットでの購入の場合は、フィルターとして機能している販売店を選ぶのも選択肢の1つではとご提案致します。

羽毛布団の臭いの対策と予防策

 誠に申し上げにくいのですが、臭いの強い羽毛布団なりダウンケットは基本的に臭いはとれません。たぶん未成熟な鳥から採取された羽毛が原因である可能性が高いと思います。 ダウンの表面に溶け出した油脂分により臭っている場合は、クリーニングに出すと和らぐこともございますが、 完全に臭いを取ることはダウンへのダメージが大きいと思います。 また、ご自宅での羽毛布団の洗濯は洗濯表示に従って下さい。クリーニングと同様にダウンへのダメージは避けられません。 基本的な予防策は、未成熟ダウンとか洗浄度の低いダウン製品を購入しないことです。 信頼できるメーカーの国内産の製品で、できればグースもしくは十分に成長したダックダウンで、洗浄が十分にされているものを選ぶ以外にはありません。 またフィルターとして機能している店から選ばれると良いと思います。 ダックよりグースの方が臭いの点でも安心です。

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