羽毛布団の打ち直しリフォームとは

 羽毛布団の打ち直しリフォームとは、まず羽毛布団の側生地を切り裂き中味の羽毛(ダウン)を取り出します。 ダウンボールが損傷した枝羽とかゴミ化した羽毛を取り除き再利用できる羽毛(ダウン)だけを選別します。選別した羽毛は洗浄乾燥をした後、 取り除いて不足した量だけ新しい羽毛を補充します。打ち直しを終えた羽毛を新しい側生地に吹き込み仕立て直すことで完了します。 一言で言えば羽毛布団のリフォームとは、羽毛を打ち直し新しい側生地に入れ替えて再生させることです。 しかし、再生はしますが羽毛を打ち直したリフォーム後の羽毛布団は中古品質です。その品質の内訳が下のイメージ図です。

羽毛布団の打ち直しリフォームの品質

 羽毛布団を作り直すことを「リフォーム」とか「打ち直し」をすると言っています。和製英語のとしての「リフォーム」の意味するところは感覚的に理解できますが、 羽毛布団を打ち直すと言っても感覚的にしっくりとこない方もいるでしょう。 羽毛を打ち直しすることなのですが、元々は木綿(ワタ)布団のワタを打ち直ししていたことから、 ふとんを仕立て直しリフォームすることを、打ち直しすると表現しています。 ボリューム感が無くなったとか、布団側生地の損傷による羽毛の吹き出している羽毛布団をリフォームした場合、 羽毛を打ち直した羽毛布団の保温力は、新品時の8割程度の暖かさです。(詳細は下記にて)

リフォーム後の羽毛布団の品質

羽毛布団リフォームと新品の比較  羽毛布団をリフォームをすると購入時の新品の状態に戻るわけではありません。このことを十分にご理解頂く必要がございます。 リフォームすると通常は現状よりボリュームはでますが、打ち直しをする羽毛の状態と足し羽毛の品質により均一に仕上がるものではありません。 また側生地においてもリフォーム後は、元の側生地の素材と品質が異なる場合がございます。 仮に側生地が同じ素材で同品質でも、使い込まれた側生地は柔らかく、新しい側生地は硬く感じられ音もする場合があります。 羽毛布団をリフォームされる場合は、上記の点をご納得頂く必要がございます。いずれにしても十分に使えるうちに仕立て直しをお勧めします。 冬用羽毛布団から合い掛け布団、サイズ変更、ペットによるトラブルの様な場合もリフォームができます。 くどいようですが、リフォームに利用するのは元のダウンの約70~80%程度です。この70~80%のダウンの状態は中古であることをご認識下さい。 新品のダウンは多くても30%程度です。 側生地は新品ですが、品質は価格に応じたものです。 リフォーム後の羽毛布団の中味は最大で30%の部分が良くなるだけで、30%性能が良くなる訳ではありません。 リフォームすると新品に戻るわけではありません。 羽毛布団のリフォームの費用対効果の費用はリフォーム代金でであり、効果は上の図の黄色い帯の部分です。

羽毛布団打ち直しリフォームの費用対効果

 羽毛布団打ち直しリフォームの費用対効果については、2012年後半から原毛ダウンが高騰しているため、 リフォームをされても十分に価値があるケースもございます。 当店も以前は羽毛布団のリフォームをしていました。 その経験から申しますと、良質のダウンであれば打ち直しすればある程度再生できます。 しかし、費用対効果の点からみると新品に買い替えた方が良い状態のものもございます。 ストレートに言うと購入時の新品の段階において、打ち直しするほどの品質のダウンでない羽毛布団もあります。 現状ではダックダウンの場合は、費用対効果の観点から打ち直しはお勧めできません。 ダウンの打ち直しをともなわないサイズ変更の場合などはダックダウンでも良いかもしれません。

 費用対効果の点で、羽毛布団をリフォームするか新品に買い替えるか迷うものです。 そこで、リフォームの具体的な作業行程をご案内致します。ダウンを打ち直した後は新品を作る工程と同じ作業をします。 まずは新品を作る工程をご案内して、その後、打ち直し作業をイメージにてご案内致します。 結論から言えば、羽毛布団をリフォームすることは、 新品を作る作業に打ち直しの作業工程が加わったようなものです。


羽毛布団の打ち直しと新品の製造の工程

新品の製造工程

羽毛布団の側生地  羽毛布団は、左の図のように側生地は羽毛の吹き込み口を残し格子状に仕切られた状態まで縫製します。 各ブロック間には、隣のブロックとの通路があります。 この通路に管を挿入して新品の羽毛を各ブロックに吹き込みます。 最終はその側端部の吹き込み口を縫合する事で完成品となります。

側生地に羽毛を充填

側生地にダウンを充填

 上の図は、羽毛布団の格子状の各ブロックに羽毛の吹き込み行程をイメージしています。タンクの羽毛は管を通り各ブロックに一定量吹き込まれます。 各ブロック毎に同じ作業を行います。

羽毛布団の製造工程イメージ

リフォーム羽毛布団の側生地 側生地に打ち直しダウンを吹き込むリフォーム行程 リフォーム羽毛布団の完成、打ち直し完了

羽毛布団のリフォームの工程

 リフォームをする場合は、まずお客様の羽毛布団を引き取り、解体して中の羽毛を取り出します。 打ち直する羽毛の取り出し方法は側生地をカッターナイフで切り裂きます。 羽毛布団のリフォームを発注した場合に途中キャンセルができない理由です。 取り出された羽毛は、割れて枝羽になったものを取り除き、使えるものだけを選別して洗浄します。 ゴミ、枝羽を取り除いた分量を補うため新しい羽毛を加えます。 新品の足し羽毛を定量にしているメーカーもあります。 例えば300gの新品羽毛に洗浄後の羽毛を足していき当初の量に達したら、残った羽毛を破棄する方法もあります。 足らない場合は追加羽毛が必要になります。

羽毛の打ち直し工程イメージ

側生地を切り裂く 打ち直しする羽毛ダウンの分別 打ち直し足し羽毛

 羽毛布団をリフォームする工程は、打ち直した羽毛を側生地に吹き込み、吹き込み口を縫合することで完了します。 新品の羽毛布団の製造工程との違いは、羽毛を打ち直し(再生させる)工程が加わっています。


羽毛布団打ち直しリフォームの費用対効果

羽毛布団リフォームと新品の比較  ダウンの打ち直しとは、ダウンボールが割れて枝羽になったものを取り除き、選別後の損傷の少ないダウンに同じクラスの新しいダウンを追加することですが、再生したダウンの品質は新品当時と比べると低下しています。 そのため、リフォームをした羽毛布団の品質は新品の品質より低くなります。 再生はしますが機能性と耐久性は新品より低くなっています。再生したダウンは新品ではありません。左の図の品質差があります。 新品を製造する方が、打ち直ししない分だけ作業工程は少なくなります。 費用対効果を判断するには、新品とリフォームの価格の差が品質の差(図の赤文字)以上にでるのであれば価値はあります。

新品羽毛布団とリフォームのコスト比較

 羽毛布団のリフォームと新品を製造するコストを比較してみます。 羽毛布団をリフォームする場合は、お客様からの引き取りの費用(運賃)、解体作業(人件費と設備)、選別、洗浄費、追加羽毛の合計額に側生地と吹き込み作業費用が掛かります。 新品を製造する場合は、新しい羽毛の費用と側生地、吹き込み作業費用が掛かります。 例えばシングルの羽毛布団をリフォームする場合、ゴミなどを取り除いた後「中古ではあるが使える羽毛」の量はよくて1kgです。追加羽毛が200g程度は必要になります。 単純計算をすると側生地と吹き込み作業の費用は同じなので、コストの差は最大でも新品の羽毛1kgの価格しかないことになります。 しかし、リフォームをする場合は、費用として引き取りの費用(運賃)、解体作業(人件費と設備)、選別、洗浄費が別に必要になります。

羽毛布団のリフォーム(上段)と新品製造(下段)のコスト比較イメージ図

羽毛布団の打ち直しリフォームと新品のコスト

 羽毛布団のリフォームする場合は、使用年数が10年未満で中味がマザーグースかダウンパワー430DP以上(かさ高表示なら18cm)のものでないと、費用対効果の観点からはお勧めできません。 打ち直しをした再生羽毛の品質は低下していることも考慮すると、リフォーム代金がよほど低価格でない限りお勧めできないと考えます。 しかし、羽毛を打ち直しをするための解体作業(人件費と設備)、選別、洗浄費等の打ち直し費用は安くはありません。 打ち直し後の羽毛の品質は新品ではなく「中古」です。 新品の羽毛布団に買い替えた方が良いケースが多いのではないでしょうか。

 コストの内訳で新品の羽毛1kgの価格と打ち直し費用の差額はどれほどでしょうか?解体選別洗浄乾燥の工程は1枚ごとに別々に行われます。 各工程に付きっきりではないにしても、それなりの設備投資が必要であり設備の償却費が当然必要になります。 ある有名メーカーにおいては、羽毛の打ち直しの際に追加羽毛はシングルサイズで300gとして価格設定をしていると聞いています。 中古品質であるが使用に耐えうる羽毛は75%となります。 品質も新品の羽毛の75%程度と考えるのが妥当と思います。

リフォーム後の羽毛の品質を数値化

 リフォーム後の羽毛の品質を数値化するために単純な計算式を紹介します。1200g充填している羽毛布団の羽毛を打ち直してリフォームした仮定します。 追加羽毛は300gとして、75%が再生使用可能な羽毛として、その品質も75%程度だとして計算をします。 打ち直し可能な、再生使用可能な状態の羽毛の一粒一粒(ダウンボール)の状態は、一部破損しかけているものが多く含まれているとご理解下さい。 仮に羽毛布団を10年使用したとすれば中味のダウンボールが新品の状態と同じであるわけがありません。 打ち直し羽毛と新品羽毛の品質を比較する計算式
 打ち直し後の羽毛の品質は新品の約80%であり、保温力も同様に約80%しかないと考えられます。追加羽毛の品質が元の羽毛布団のものより悪い場合は更に低くなります。 この計算式は単純ですが、羽毛の充填量も1200gであり平均以上のクラスの羽毛布団を打ち直した事例です。

 羽毛布団のリフォームは、費用対効果の観点からはお勧めできないと申し上げましたが、思い出の品である場合とか特別な品の場合はよいのではないかと思います。 また、あまり保温力を必要としない合い掛け用のふとんにする場合などは、足しダウンが必要ない場合などはメリットがあるかもしれません。

打ち直した羽毛のダウンパワー

 打ち直した羽毛のダウンパワーも上記の計算式からおおよそでます。 もちろん上記の計算式は平均値を基にしたものであり、リフォームをする羽毛布団全てに当てはまるわけではありませんが、概ねまちがいではないと考えます。 仮に元の羽毛のダウンパワー値が430dpであったとすれば81.25%の品質になっているので、430dpの約81.25%は約350dpの羽毛布団にリフォームされたことになります。 350dp以上のダウンパワーに付くラベルはエクセルゴールラベルなので、マザーグースクラスの羽毛布団がリフォーム後はエクセルゴールラベルのクラスになることです。 しかし、新品のエクセルゴールラベルの羽毛布団は新品のダウンなので耐久性において優れています。羽毛布団のリフォームの費用対効果がどの程度のものか数値化すると明確になると思います。

打ち直しをお勧めできる羽毛

 ご存じかもしれませんが、羽毛を採取される鳥にはダックとグースの2種類あります。基本的にダックよりグースが上質です。グースの中でもマザーグースは更に上質です。 羽毛の品質を示すものにダウン率とダウンパワー(旧表示は「かさ高」)があります。ダウン率とはスモールフェザーとダウンボールの比率です。 ダウンパワーとは、ふくらむ力、ボリュームのことです。 当店がリフォームをお勧めできる羽毛布団の品質は、ダウン率93%以上、ダウンパワーは430dp、かさ高値なら180mmのグースです。 かさ高値170mmの場合は、使用期間と布団の状態により微妙なところです。

 ダックダウンの場合は、上記の図でブルー色のコスト(運賃、解体、選別、洗浄)が大きくなり、新品に買い替える場合との差額がでない可能性があります。 仮に差額が0円だとすれば再生ダウンは品質が低下している分マイナスとなります。 ダックダウンの羽毛布団の場合は新品に買い替えることをお勧めします。費用対効果は望めません。

 お勧めできないケースとして、高額な羽毛布団を購入されている方の中には、金額に品質がともなっていないケースがございます。 高額であったのだからリフォームができると思われているケースがございます。しかし、費用対効果の点からみるとお勧めでない場合がございます。

 現状では、費用対効果の点からはお勧めできないレベルでも、お客様の要望に応じて注文を受けていることがあるようです。 上記のような場合には、正直に現状の品質をご説明して、新品の羽毛布団をお勧めするべきと考えます。 寝具店として羽毛布団のリフォームの注文を受けるのであれば、打ち直しをする価値があるか否かは外観と感触から判断できると思います。 (ただし、リンケージダウン等の場合は、中味を取り出さないと判断ができないものもがあるのも事実です。)

 消費者の立場からの費用対効果の判断基準は、品質表示票をみることができればおおよその判断ができます。 ダウンの種類(グースかダック)かを確認する事でも判断できます。当店の基準ではダックはお勧めできません。 (アイダーダックダウンはダックと付いていますが別格のダウンであり、ここで言うところのダックの中には含まれていません。) ダウンの量からも判断ができます。 ダウンの充填量が多い羽毛布団はリフォームの費用対効果は望めません。 具体的に言うとシングルサイズであれば1.4kg以上、ダブルサイズだと1.9kg以上入っている場合は、あまり上質とは言えない羽毛が充填された可能性が高くお勧め致しません。 それ以外に、メーカー名が不明な場合もお勧めできないものが多いように感じます。

羽毛布団のリフォームの実情

 羽毛布団をリフォームすると購入時の新品の状態に復元するわけではありません。 シングルサイズのダウン量1200gの一般的な羽毛布団の場合で説明をすると、損傷の少ない、言いかえれば使えるダウンはおおよそ1000gです。 1000gのダウンのコストと上記の打ち直し作業のコストを比較した場合、よほど上質でないと費用対効果の観点からお勧めはできないのが現状です。 1000g(83.3%)のダウンは、機能性、耐久性において新品と同じ品質ではありません。長年使用した中古ダウンが1000g、83.3%もの割合で使用することです。 購入時の新品と比べると品質(保温力、温度調整機能)に差があることと耐用年数も短くなることは避けられません。 羽毛布団のリフォームは費用対効果の観点から慎重にご検討ください。

 メーカーから聞いた話ですが、新品の価格とリフォームの価格との差を大きくするためなのか、側生地素材のランクを下げて提案している店舗が多いとのことでした。 低価格の方が注文は受けやすいですが、側生地のランクを下げると「ガバガバ」と音がする硬い生地になり重くなるため、仕上がりに満足できないこともございます。 また側生地を切り裂くため途中でキャンセルできないこともご了承下さい。

 羽毛布団のボリュームがなくなったと感じたら寿命がきているかもしれません。詳しくは次をクリック下さい。羽毛布団の寿命を説明しています。 羽毛布団の打ち直しリフォームをする前にご覧ください。お使いの羽毛布団は寿命がきているかもしれません。

 羽毛布団の品質の違いについて説明をした羽毛布団の選び方のサイトをご案内いたします。お役に立てれば幸いです。 ご満足のいくレベルの布団をお選びいただき、すっきりとした目覚めをして頂く事を願っています。 打ち直しをするかどうか迷われているなら、上記サイトが品質判定にお役に立てれば幸いです。

費用対効果の観点から打ち直しが可能な条件

1.打ち直しをする価値があるダウン品質か?リフォームするなら少なくともグースであること。

2.ダウン率が93%以上であること。90%以下の場合は打ち直しはお勧めしません。

3.リフォームは、ダウンの充填量がシングルで1.3kgダブルだと1.7kg以下であること。

4.充填量がシングルで1.0kgダブルだと1.5kg以下の場合は、費用対効果の観点から打ち直しよりも新品をお勧めしたいです。ただし、極上のダウンを充填されている場合は打ち直しの価値があります。

5.通常の使用において使用期間が10年未満であること。15年使用した羽毛布団の場合は打ち直しの効果がでないかも。

6.購入時より極端にボリュームがなくなっていないこと。 薬品によるパワーアップ加工などをしている羽毛は、元々パワーがないものなので1シーズンも使用すると極端にヘタリが発生します。

補足.アイダーダックダウンの打ち直しリフォームに関しては、羽毛布団を購入された販売店もしくは製造メーカーにご相談ください。 アイダーダウンにもランクがあります。そのため追加する羽毛の品質のこともありメーカーでのリフォームをお勧めします。

合い掛け羽毛布団にリフォーム

 生地の品質を元の羽毛布団より少し下げて、構造も1層の立体キルトタイプにすればリフォームの価格も下がります。また羽毛合い掛け布団なので追加羽毛の必要もありません。 合い掛け羽毛布団の場合だと使用期間も短いため、耐久性も問題になりません。また使用する季節も春と秋なので中古羽毛の保温力でも問題なく使用できます。 処分するにはもったいないと感じた場合は、合い掛け羽毛布団にリフォームするのであれば、費用対効果の観点からも安心できるのではないでしょうか。

羽毛布団リフォーム時の注意点

 羽毛布団のリフォームの工程は、羽毛を打ち直して新しい側生地に入れて作り直す事です。 この際に羽毛は中古であること、更に側生地素材は同質のものであっても新しい(硬い)ものになること、 更には羽毛布団の内部構造も異なる可能性があることを納得する必要があります。この3点に注意するポイントが隠れています。

羽毛の打ち直しとは

 打ち直しにをする羽毛は、通常は長い間使用した中古品になっています。また追加される羽毛の品質により打ち直し後の品質は異なります。 リフォームの価格を下げると、追加される羽毛の品質も下がる事になります。 現状の羽毛は中古である事を考慮して、追加羽毛の品質は良いものにされることをお勧めします。 羽毛を打ち直しをしても新品時の品質性能に戻る事ではありません。

羽毛の打ち直しの方法

 羽毛を打ち直しする方法は、取り出した使える羽毛に足し羽毛を補充して一定量にするのか?一定量の羽毛に使える羽毛を足していくのか? 上記のメーカーの例だと、シングルサイズの羽毛の場合、新品の300gの羽毛に取り出した使える羽毛を足して元の量にするのか?逆の場合もあります。 上記のメーカーは、新品の300gの羽毛に取り出した使える羽毛を足す方法を採用しているとのことです。 追加羽毛の品質にもよりますが、この方法がリフォーム後の羽毛布団の品質は良いと思います。

追加羽毛がない場合の料金と費用対効果

 打ち直しの際に追加羽毛を必要としない場合の料金体系が、納得できる価格に設定されているかを注意する必要があります。 ダブルサイズをシングルサイズにリフォームする場合に、 余った羽毛はリサイクルダウン、グリーンダウンとして利用可能です。 まだまだ利益は出ませんが業者間では有料で取引されています。余った羽毛を処分する費用のために割高になることは無いと思います。 サイズダウンなど追加羽毛を必要としない羽毛布団のリフォームには、リフォーム後の品質が中古あることを考慮して新品価格と比較するなど費用対効果に注意して下さい。

 羽毛布団のリフォームには、羽毛の打ち直し自体必要がない場合もあります。新品に近いものをサイズダウンもしくは合い掛け夏用の布団に、リフォームする場合には打ち直しは必要ありません。 このような場合にも通常のリフォーム代金とは異なります。

リフォームの側生地品質

 羽毛布団をリフォームされる多くの場合、長期間使用した羽毛布団なので側生地も柔らかくなっています。リフォームの際には新しい側生地になります。 同クラスの側生地でも新品のものは硬く音が出やすいものです。現状の側生地より少しレベルアップされる事をお勧めします。

 側生地の品質を尋ねられてからリフォームに出して下さい。側生地の品質について「超長綿」としか表示していない場合もあります。 50番手の以下の糸で織られた超長綿の場合は、リフォーム後に側生地が硬くなったと感じると思います。せめて60番手以上の側生地が必要と思います。 現状の羽毛布団の側生地が80番手の超長綿の場合は、少なくとも80番手の超長綿をお勧めします。できれば日本製の側生地が理想です。 仮に100番手の糸の側生地の羽毛布団を、リフォームで50番手の側生地にした場合は側生地は硬くなり重くります。 羽毛布団をリフォームする際は側生地品質に注意が必要です。

リフォーム羽毛布団の内部

 リフォーム羽毛布団の内部は、一般的には立体1層構造か2層構造かのいずれかです。 注意したいのは内部の仕切り布(マチ布)の幅です。このマチ布の幅を狭くすると膨らみが強調されます。立体1層構造では5cm程度は必要かと思います。 2層構造の場合でも上層下層共に3cm以上は必要です。リフォーム羽毛布団の内部の仕様にも注意して下さい。 立体1層構造の羽毛布団を立体2層構造にリフォームした場合には、上層と下層を仕切る布の分だけ重くなります。逆の場合は少し軽くなります。

お勧めできる打ち直し羽毛布団品質

 羽毛布団のリフォームの工程は、新品を製造する工程に羽毛の打ち直し工程が追加されたものです。 打ち直しが完了した羽毛は中古ダウンと新品の追加ダウンの混合です。 リフォーム後の羽毛布団の品質は、見かけは新品ですが中味は中古です。 実際は羽毛布団の回収費用も必要なので、上質の羽毛でない場合は費用対効果の観点からはお勧めできません。 羽毛の打ち直しをともなう羽毛布団のリフォームは、上質の羽毛であり使用期間も10年未満であることが判断基準になると考えます。 追加羽毛を混ぜるため発注する会社の信頼度も注意するポイントです。

羽毛布団リフォームと新品の比較  羽毛布団の打ち直しリフォームする際には、見かけは新品ですが中味は中古であることを理解して、業者の信頼度と料金体系を十分に吟味して新品の価格と比較して、 費用対効果が納得出来る場合にのみ発注して下さい。
 この図は、新品とリフォームの費用対効果をイメージしたものです。 ブルーの部分が新品の羽毛布団の効果の部分です。黄色の部分がリフォームの効果の部分となります。 それぞれの金額を比較すると羽毛布団の打ち直しリフォームの費用対効果が鮮明になります。 新品の羽毛布団かリフォームかで迷った時は、リフォーム代金が黄色い部分に見合うものか?費用対効果を判断してください。


 上のイメージ図の「本来の商品寿命」は、おおよそ15年程度と思います。統計資料に基づくものではありませんが、 羽毛布団を買い替えようとされているお客様との会話から得た数字の平均が15年程度と感じています。 羽毛布団の寿命は15年を目安にされてリフォームの費用対効果を判断されても間違いではないと思います。 羽毛布団の打ち直しリフォームの費用対効果においてはお勧めは使用期間10年までであり、羽毛の打ち直しは回数は1回までと考えます。

Top