羽毛布団にてふとん乾燥機のかけかた

 「暖かい羽毛布団を探しています。」とのお問い合わせがあり、話の途中に「今は寝る前に、羽毛布団にふとん乾燥機を掛けると暖かくて気持ちよく眠れます。」とのお話しがございました。 「毎日ですか?」とお聞きすると「ほぼ毎日です。」とのお答えがございました。

 ふとん乾燥機を掛けると暖かいでしょうが、ダウンにはよくない旨の説明をさせて頂きました。 羽毛布団をふとん乾燥機で仕方なく暖める場合には、ふとん乾燥機の温度をできるだけ低温で短い時間にされることをお勧め致しました。

ダウンをふとん乾燥機で暖めると

 当たり前のことですが、羽毛布団は熱を蓄える機能がございます。羽毛布団をふとん乾燥機で暖めると確かに暖かいと思います。 暖かくなりすぎるとダウンは枝羽を拡げて熱を逃がそうとします。 枝羽を拡げたダウンボールは一粒一粒が膨らみ大きくなるため、より一層ふんわりしてボリュームがでて見た目にも暖かく感じられます。 理想的な寝床内の温度は約33度、湿度は50%前後と言われていますが、布団乾燥機からでている熱風は33度よりはるかに高く、湿度は低い状態であることは間違いありません。 羽毛布団の中のダウンは温度、湿度に反応して、まるで生きているように枝羽を拡げたり縮めたりして、空気を通し温度と湿度を調整しています。

 ふとん乾燥機の熱風を羽毛布団にあてるとダウンが悲鳴をあげています。  どのような状況になっているかと言えば、ダウンは繊維状タンパク質(ケラチン)であり、ダウンボールは人の髪の毛とよく似ています。 髪の毛をドライヤーの乾燥した熱風にさらすとどうなるか?枝毛になったり切れたりします。人の髪の毛は頭皮から油脂分を補っているため、 少々の損傷は修復されますがダウンは補給源はありません。

ダウンボールが枝毛状?になると

 羽毛布団の側生地の中には一粒一粒のダウンが詰まっています。この一粒のダウンの構造は、核を中心に放射状に枝羽を拡げています。 放射状に拡げているためボールの様に丸くなっているため「ダウンボール」と呼ばれています。このボール状の中に暖かい空気をためることで熱をためています。

 ふとん乾燥機の熱風にダウンボールをさらすことは、ドライヤーの乾燥した熱風に髪の毛をさらすことと同じことです。 髪の毛が枝毛になったり切れたりすることがダウンボールに起こることは、ダウンボールが核を中心に破損してしまうことです。ダウンボールが分断されてしまうことです。 分断されたダウンボールは熱を蓄える機能が著しく低下してしまいます。一粒一粒のダウンボールの破損による機能低下は、羽毛布団全体としてはボリュームがなくなり保温力が低下したことになります。

暖かく寝るためには

 ふとん乾燥機に頼らないで暖かく寝るには、寝床に入る前に体を温めるとよいと思います。体温が低下していく過程で入眠します。どうしても寝床が暖かくないと感じたら、 まず敷き寝具に注目下さい。敷き寝具は体圧をかけて密着した状態で体温を伝えています。言いかえれば熱を奪われているわけです。寝床内の熱の6割は敷き寝具により保たれています。

 羽毛布団の保温力がないと感じたら、買い換えて頂くと寝具店としては有り難いのですが・・・。羽毛布団のと体の間に掛ける「インナーケット」をご提案致します。 このインナーケットは毛布ではないため、毛布ように植毛方向にずれることはございません。簡単に説明を致しますと、2012年頃に(株)京都西川から発売されていたと思います。 側生地は、極細繊維でニット状に織られた「とろける」様な感触です。中綿は吸湿発熱機能をもったワタを入れています。言いかえれば汗を熱に変えて寝床内の湿気をコントロールして暖か!!

羽毛布団にふとん乾燥機を使用時の注意

 羽毛布団に乾燥機の使用は基本的に「NG」です。どうしても使用しなければならない場合は、ふとん乾燥機の温度を低温に設定して下さい。「羽毛布団モード」がある場合はこのモードを選んで下さい。

 布団が暖かく無いと感じたら、まずは敷き寝具の保温力を調べて下さい。仰向けに寝ている際に寒いのは背中なのかお腹なのかを確認して下さい。 羽毛布団の保温力が無いと感じたら、羽毛布団に掛けるタオル、ベロア調の厚手の生地で作られた布団カバーもお勧めです。 羽毛布団用カバーの選び方のサイトがお役に立てたなら幸いです。 更に上記で案内をしたインナーケットもお勧めです。

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