羽毛布団のかさ高ボリュームとは

 羽毛布団のかさ高とは、布団の厚みのことです。 現在のダウンの品質評価基準はダウンパワー値ですが、旧の品質評価値は「かさ高18㎝」の様に表示していました。 この羽毛の評価値「かさ高18㎝」はふとんの「厚み」ではありません。

羽毛布団の「厚み」

羽毛布団の立体キルト  一般的な羽毛布団の構造は、格子状にいくつかのブロックに仕切られています。このブロックとブロックの境目はどのような構造になっているかと言えば、 表生地と裏生地は直接縫い合わされてはいません。表生地と裏生地の間にはマチと呼ばれる生地が存在します。通常は5㎝から8㎝の幅が有ります。 このマチの生地の存在により羽毛布団は立体的になっています。 表生地と裏生地は直接縫い合わせるとどうなるかと言えば、ブロックとブロックの境目の部分は、ダウンが無い状態になり熱が逃げてしまいます。


マチ幅を広くした「ハイマチキルト」

 マチ幅は通常5㎝程度ですが、8㎝と広くしたタイプがハイマチキルトです。マチを広くするとよりボリュームが出ることになります。 上質のダウンであれば十分なボリュームが出ますが、パワーの弱いダウンの場合は増量してパワー不足を補う必要がございます。 羽毛布団の厚みは、マチ布の幅とダウン品質と量に関係しています。

2層3層構造の羽毛布団

羽毛布団の2層キルト構造  羽毛布団は格子状に仕切られていますが、この仕切り目部分はどうしても布団の厚みが小さくなります。 そこで2層構造のタイプが作られるようになりました。上層と下層で縦横のブロックの数を違えることで、ブロックの境目の位置がずれて羽毛布団の厚みが平均かされます。 熱も逃げにくくなりボリュームも出ます。

 3層構造は、上層と下層の2層構造の間に1層追加した構造です。2枚の布団の間の層を仕切り羽毛を各ブロックに入れた構造です。 3層構造は中間の層にダウンを入れずに空気層にした構造のタイプもあります。京都西川のダブルフェイス構造は空気層タイプの3層構造です。

 2層3層構造には、各メーカーにより色々なブロック形状に仕切られたタイプがあります。またマチのない2層3層構造のタイプもあります。

羽毛布団の厚みは内部構造とダウン充填量

 羽毛布団のかさ高(厚さ)は、マチ幅とダウン充填量、更に内部構造により厚くも薄くもできます。羽毛布団の厚さは、同質同量のダウンを充填した場合やはり3層構造が厚くなります。 暖かさの点でも同質同量のダウンを充填した場合は、3層にダウンを充填したタイプが暖かいと思います。つづいて2層構造、1層立体構造となります。 重さは2層3層の場合は層を仕切る布が必要なため、1層より2層さらに3層構造の順に少し重くなります。

 同じ構造で充填量が同じ場合は、ダウン品質が異なる場合は上質のダウンの方が厚みが出ます。パワー不足のダウンを入れる場合は量で補うようになります。 量を多く入れると重くなり入れすぎると温度調節機能が悪くなります。

 羽毛布団の厚さは、上記の様に内部構造と充填量とダウンパワーにより差がでます。同じ羽毛布団でも秋口と真冬の寒い時では厚みに変化がございます。 羽毛の一粒一粒であるダウンボールは温度により収縮いたします。温度が上がれば広がり下がれば収縮して小さくなります。そのために布団の厚さは少し薄くなります。 しかし、ウンボールが放熱させなくなるため保温力は上がります。また布団のボリューム(張り)が少なくなるためフィット性がアップするため暖かくなります。

 羽毛の収縮機能により温度調節をしている為、秋にあまり暖かく無いと感じられた布団でも、十分なダウンパワーのダウンを適量充填している羽毛布団は真冬でも暖かくお休み頂けます。

ダウンパワー(かさ高値)とは

 ダウンパワーとは、羽毛の保温力の指標です。JIS(日本工業規格)により決められた測定方法により算出した、ダウン1g当たりの容積のことです。
315(廉価)~380(中級)~410(高級)~430(最高級)~

 旧の評価基準は「かさ高値」として表示されていました。かさ高値の測定方法は、一定の気温・湿度のもとで左の図のように内径29センチの円筒に 30グラムのダウンを自然落下させて120グラムの円盤をのせ底から円盤までの高さを測ります。
布団の厚みではなくダウンの品質パワー(保温力)を表す基準値でしたが、布団の厚みと誤解されている方もいました。

上質羽毛の特徴

 羽毛布団は軽くて暖かいというイメージだと思います。軽さだけでなく温度調節機能もございます。 この機能は温度が高ければ熱を放熱し温度が下がれば熱を蓄えるというものです。この機能により秋から春までの長い期間を快適に使うことができます。 この機能はダウンを多く詰めると低下します。温度との関係は羽毛布団の厚みと温度湿度の関係のページをご覧下さい。

粗悪羽毛の特徴

 羽毛布団のかさ高ボリュームは、上質のダウンを入れた場合は少ない量ででますが、パワー不足のダウンの場合は増量しなければ出ません。 ボリュームはダウンが作る空気層であり保温力に比例します。ただ入れすぎるとボリュームも出ますが張り過ぎて体に添いにくくなり熱が逃げてしまいます。

 廉価版の羽毛布団にみかけますが、ダウン量を増やしてボリュームを出しています。 しかし、過度に多く充填(1.5kg~)すると、ボリュームがでて暖かそうに見えますがフィット性が悪くなり、体と布団の間に隙間ができ保温性が下がります。 また、重くなるのと温度調節機能も下がります。ボリュームを出す方法は、軽いポリエステル系の側生地を使用することで厚みを出すこともできますが蒸れ感が強くなります。

羽毛布団の厚み

 布団の厚みは保温力とある程度の関係があります。暑ければ暖かいというものではありませんが、やはりある程度の厚みは必要です。 羽毛布団において同質のダウンを充填したと仮定すると、暖かさは1層より2層3層が少し暖かいと言えます。ただし層を仕切る布の分だけ少し重くなります。 しかし、実際の商品においては、ダウンの品質は異なり、側生地の品質も異なります。またキルト構造も異なるため、羽毛布団を選ぶには色々なチェックポイントがございます。 そこで、羽毛布団を選ぶ際のポイントをまとめたサイトをを用意致しました。 少しボリュームはございますがご覧頂ければ羽毛布団の基本的な違いをご納得頂けると思います。

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