ダウン羽毛農場視察ポーランドとハンガリー

2016年末からポーランドとハンガリーの鳥インフルエンザの情報が羽毛布団メーカーから入っていました。地域差とグースとダックによりダメージが異なることは聴いていました。このような状況下において訪問が許されたのは極めて希なことだと感じました。下記の写真を掲載いたします。今回のインフルエンザの影響でポーランド国内のマザーグース45,000羽が死んでしまったとのことです。このダメージは大きすぎます。ハンガリーでの鳥インフルエンザの影響は、ポーランド以上であり農場への訪問は許されませんでした。日本の農林水産省にあたるハンガリーの政府機関の次官から直にダメージの大きさの説明を受けました。
2017年ダウンの動向のページにポーランドのインフルエンザの被害状況を追記いたしました。
ポーランドマザー農場

ダウン羽毛は食肉の副産物

今回の訪問で再認識したことは、ダウン羽毛は食肉の副産物であることです。飼育の段階から肉になり、副産物の羽根とダウンに精羽いたるまでを視察致しました。大きい羽根をどのように利用するのか今回はじめて知りました。バトミントンのシャトルに利用できるとのことです。鳥の命を頂いているのだから肉以外も大切に活かすことが必要と感じました。

トレーサビリティ管理情報

見学させて頂いた食肉工場では、どの農場で何日から何日まで飼育されたのか、どのような餌を与えたのか、薬の使用があったのか否かなど、全ての情報が管理されていました。もちろん肉だけでなく羽毛においても同様です。ここで採取された副産物ダウンが精羽工場でランク毎に洗浄して精羽されます。もちろん情報は食肉工場から引き継がれて加工毎にIDが付加され製品になり輸出されます。もちろん羽毛の洗浄も行われており、日本の検査機関であるqtecと同じ検査設備も完備されていました。

ダウンの基準値の許容範囲

当店の仕入れ先羽毛布団メーカーへのダウンはハイレベルな極一部の製品とのことです。EUの基準と日本の基準には大きな違いがあることを知りました。例えばグースダウンにダックダウンの混合率などは比較にならないレベルです。EUの基準は30%までは許容範囲とのことです。因みに日本の日羽協の基準は10%以下であり西川3社は7%です。
こちらにアニメックス社の紹介のサイトを作りました。
羽毛についての詳細は羽毛布団マザーグースのページをご覧下さい。