ハギのない広幅生地の羽毛布団掛けカバー

ダブルとかクイーンサイズの掛けカバーの表と裏生地は、ほとんどハギ布を足して1枚の生地にしています。
ハギ生地といっても解らない方もいるかと思いますので、端布・はぎれの生地のことです。通常の生地幅はシングルサイズの約150cm+幅で長さはロール状に1反(約50m)作られます。
そのため150cmのシングルサイズカバーはハギ生地を足さなくても作ることができます。しかしダブルサイズとなると通常はハギを足さなくては作れません。

広幅生地の羽毛布団掛けカバー

広幅生地とはどのような生地かと言えば、通常の150cmより幅広の生地のことです。
羽毛布団の一般的なダブルロングサイズのサイズは、190cm✕210cmの大きさです。通常はシングルサイズの150cm幅に、40cmのハギ生地を足して190cmの幅の生地にしています。どうしても継ぎ足した縫い目の部分は少し違和感が出ます。表面の生地が柄がある場合は、縫い目の部分で柄が合わない場合があります。
通常のダブルサイズのカバーは、写真の破線部分でハギ生地を縫合します。
羽毛布団カバー超広幅生地ハギ有りのイメージ

超広幅生地でハギ無しダブルサイズ羽毛布団カバー

今回紹介するのは超広幅生地で作ったカバーです。190cmの幅の生地なので1枚物の生地です。シンプルなデザインですが柄が継ぎ目無くでています。広幅の生地は、こたつ布団などでは使われていたようですが、今回は羽毛布団用のカバーとして西川から発売をされていましたので紹介を致します。画像をクリック頂ければ詳細な説明ページを表示いたします。
羽毛布団カバー超広幅生地

ハギ無しダブルサイズカバーの価格

柄が途切れることなくでています。手頃なお値段で15,000円+税です。60サテンのダブルサイズの羽毛布団用カバーなので安い感じがします。元々の生地価格は高く付きますが、かえって1枚物の生地の方がハギを縫合する工程がない分は安くなります。
ハギを足すためには210cmの縫製を裏生地と表生地の2回しなければなりません。ロール単位で自動で縫合するとしても、まずはハギのサイズにカットしてミシンに生地をセットする作業が必要です。この工程がなくなれば製造コストは安くなり、販売価格も安くなります。
また製造枚数においても無駄を極力少なくするためには、40cm幅のハギを1反のロールを3等分に切断して、3反分の本体生地に縫合するようにしなければ無駄がでます。

超広幅生地でハギ無しカバーの耐久性

耐久性は元々の生地の品質によりますが、ハギを足し縫合した部分は洗濯回数が多いカバーにおいては、スレにより色落ちもしやす生地も弱くなります。そのため1枚物の生地の方が耐久性に優れています。
シンプルなデザインでもあり寝室を演出するには素晴らしい羽毛布団用カバーです。

超広幅生地でハギ無しカバーの使用感

通常のハギ有りのダブルサイズのカバーだと、二人で使用する際に片方の方は縫合部分に触れざるを得ません。襟元部分とか足の部分は縫合部分に少し違和感が出ます。広幅生地でハギ無しカバーのカバーだと1枚ものの生地で縫い目が無いので違和感も無くお休み頂けます。

超広幅生地でハギ無しカバーのサイズ

超広幅が190cmなのか210cmなのかにもよりますが、210cmの幅があるのであればダブルロングだけでなくクイーンロングの羽毛布団用のカバーも作ることができます。今回は確認出来ていませんが、210cm幅が取れるのであれば別注になりますが、クイーンロングの羽毛布団のカバーも作って見る価値はあると思います。生地幅があることが前提条件となります。

まとめ

これまでもこたつ布団の生地には幅広生地が使われていました。その生地を布団カバーにすることでダブルサイズでもハギのない製品ができました。広幅生地でハギ無しカバーを作れば、製造工程の簡素化によりコスト的にも抑えられリーズナブルな価格での販売が可能になります。
消費者にとってはハギがないため使用感にも優れ、かつまた耐久性もアップして、広幅生地は柄つきの場合ははぎ部分で柄のズレが発生することもなく良いことばかりです。是非ともおすすめしたいカバーです。

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