羽毛布団の重さとは、軽いふとんとは

 羽毛布団のお問い合わせの中に「ご高齢者の布団が重くなったので軽い羽毛布団を探しています。」とのお問い合わせを頂くことがございます。 羽毛以外の詰め物の布団と比べれば羽毛布団は軽いですが、羽毛布団にも軽いものもあれば少々重いものもございます。 若い方にはふとんの重さはあまり気にならないと思いますが、御高齢者や療養中の方にとっては、出来るだけ軽いふとんが望まれています。 そこで、軽くて暖かな羽毛布団を選ぶために具体的数値を示しながら説明致します。

 羽毛布団の品質の違いについて、「ダウンパワー」などの業界用語説明を使っての説明になります。 許されるなら羽毛布団の選び方のサイトをご覧頂いてからお読み頂ければ理解しやすいかと思います。

羽毛布団を軽くするには

 羽毛布団の重さはダウンと側生地の重さです。羽毛布団を作る際には、ダウンの保温力(品質)の違いにより詰め込む量が異なります。 品質の良いダウンは少なく、品質の悪いダウンは多く詰めるようになります。ダウンの詰める量が多くなれば布団は重くなります。

 ダウンは、採取する鳥の種類で基本的にダックとグースに大別されます。 2種類の鳥の中でもグースが上質であり、グースの中でもマザーグースは更に上質です。 ダウンの品質を表す尺度としてダウンパワー値がございます。具体的な数値としては300dpから440dpです。 中には470dpのものもございます。 数値が大きいほど保温力があります。そのため少ない量でも暖かい羽毛布団を作ることが出来ます。結果として軽い布団に仕上がります。

 ダウンの品質ランクごとに日本羽毛製品協同組合においてゴールドラベル(品質保証ラベル)を発行しております。 300dp以上のダウンには「ニューゴールド」、350dp以上のダウンには「エクセルゴールド」、400dp以上のダウンには「ロイヤルゴールド」、 440dp以上のダウンには「プレミアムゴールド」を添付してダウンの品質を判りやすくしています。 軽い羽毛布団に仕上げるなら430dp以上のマザーグースダウンです。同じ440dpでもダウン率を上げることで、シングルサイズで50g-100g程度は軽くすることもできます。

 具体的にシングルサイズの羽毛布団の場合、390dp以下のダウンですと1300g-1500g充填され、440dpの場合だと1100g-1200g充填されています。 詰め物のダウンの重さで200g-400gの違いが出ることになります。

羽毛布団の軽い側生地

 羽毛布団の側生地の重さは、外観の表生地と裏生地の他に内部をブロック状に仕切る布の重さも関係します。 基本的には表生地と裏生地の織られている糸の素材と太さににより重さが変わります。 製造コストを優先する場合は、生地素材をポリエステル繊維にすれば軽い羽毛布団を作ることができますが、蒸れやすく寝心地の点ではやはり綿素材がお勧めです。

 綿素材の羽毛布団の側生地には、原綿のランクにより長綿、超長綿などがありますが一般的なのは超長綿です。 超長綿とは繊維長の長い原綿から紡がれた糸で織られています。 この糸の太さにより生地の厚みと重さが変わってきます。糸の太さは単糸ですと50番手60番手80番100番手などの数値で表されています。 双糸の場合は200番から300番手のようになります。 数字が大きいほど糸の太さは細くなり軽くなります。双糸とは2本の単糸を1本の糸に撚り合わせた糸のことです。 200番手の双糸とは200番手の2本の糸を撚り合わせた糸のことで、太さは単糸に換算すると100単糸相当になります。 100単糸と比較すると耐久性に優れています。軽い羽毛布団に仕上げるなら100番手、200双糸の超長綿、より上質の精紡交撚糸の側生地がお勧めです。

 具体的には、100番単糸の超長綿の1平方メートルの重さは約100gです。シングルサイズの羽毛布団を作るには、おおよそ670gの布が必要です。 シングルサイズでは、上質のマザーグースを充填する場合1100gのダウンが必要です。 布670gとダウン1100gの合計が羽毛布団の重さになるわけですが、格子状に仕切るための内部の布も必要になるため、軽くても1900g程度になります。 糸番手が太い生地を使用すると重くなります。

 国産の生地で60番単糸と100番単糸の側生地で仕上げたシングルサイズの羽毛布団では、全体で300g以上の差がある場合がございます。 海外製と国産の生地を比べると同じ番手の生地でも海外の生地が少し重い傾向があるように感じます。 羽毛布団を軽く仕上げるためには国産の糸番手の大きい生地がお勧めです。 綿の生地では精紡交撚糸480tの生地が軽いと思います。 100単糸より更に軽く1平方メートルあたり85gです。

軽い羽毛布団の内部構造、見えない仕切り布の重さ

2層羽毛布団の内部構造  羽毛布団の内部は格子状に仕切られています。この仕切り方において「立体キルト」と表示されているものは、 基本的に表生地と裏生地を直接縫い合わせずに間にマチと言う布が介在します。 このマチ布の重さは、ブロックの数により羽毛布団の重さに多少影響を与えますが僅かな違いしかありません。 ただ内部構造において2層構造の場合は、上層と下層を仕切る布(赤い水平のライン)が必要になります。 この布は布団の広さだけあるため羽毛布団の重さに影響を与えます。 健常な方なら何ら問題はない重さですが御高齢者や療養中の方には重く感じられる場合がございます。 軽い羽毛布団に仕上げるなら立体1層構造がお勧めです。

軽い羽毛布団の条件とは

 軽くて暖かい羽毛布団の条件は、第一の条件は上質のダウンを充填する事です。 具体的にはダウン率93%、ダウンパワー430dp以上のダウンを1.2kg程度にするか、 更に軽くするには、ダウン率95%、ダウンパワー440dp以上のダウンを1.1kg程度にすることです。 第二の条件は上質の1層立体キルトで100番単糸か200双糸以上の番手の国産の超長綿の側生地を用いて作ることです。 シングルサイズの羽毛布団において、重さの点から廉価版の2層構造と上質の素材を使用した1層構造のものを比較すると、 条件にもよりますが800g程度の違いは出る場合があります。

 約800gの内訳は、ダウンの充填量(1500g-1100g=400g)、側生地の重さ(940g-670g=270g)、内部キルト構造で150g合計は820gですが、 側生地と内部を仕切る布の種類により820g以上の差がでる場合もあります。 軽い羽毛布団ではシングルサイズで2000gを切るようなものもございます。800gの違いは大きいと思います。

羽毛布団が購入時より重くなった

 「羽毛布団が使っていくうちに重くなった。」との問い合わせを頂くことがございます。重くなる理由はズバリ湿気と考えられます。 羽毛布団を干すことで解決する場合が多いと思います。 他の理由としては、長年使用している間に内部の汚れも考えられますが、重さを感じるまでは汚れがたまらないと思います。 汚れの重さではなくダウンが汚れたため撥水しにくくなり重くなっていると考えられます。 クリーニングすることで解決できるかもしれません。クリーニングに出す際は生地素材にも撚りますがダウンは水洗いが理想です。 強いドライクリーニングはダウンがダメージを受けて膨らまないようになります。注意して下さい。 布団が重くなったと同時に暖かくなくなった場合は、 こちらに羽毛布団の保温力回復暖かくする方法についてのサイトを用意しています。

暖かさ優先した羽毛布団の条件

 暖かさを優先するならば、2層3層構造にして上質のダウンを少し多く入れる事です。 少し100g程度増量した方が暖かいです。しかし、2層3層構造は仕切り布の分だけ少し重くなり、また増量する分は重さが増します。

 体格の良い方は羽毛布団のサイズを長くするかワイド幅にする方が暖かさは増します。 シングルロングならロングロングにするとか、ダブルロングのサイズの羽毛布団にされては如何でしょうか。ゆったり暖かくお休み頂けます。

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