最高級羽毛布団と製造会社

最高級羽毛布団とはどのようなものか?正直なところ判りません。これまでに見た最高金額の羽毛布団は、株式会社京都西川にて税別30,000,000円の高級羽毛ふとんです。

株式会社京都西川にて税別30,000,000円の高級羽毛ふとん

しかし、このクラスは別注品であり現状は市場にはないと思います。ここからは雲の上の話ではなく一般的なクラスについてご案内いたします。

最高級羽毛布団のランク

最高級品というと思い浮かぶのが「御用達」の文字でございますが、恐れ多いことであり知識不足のため別の機会にさせていただきます。次に思い浮かぶのが「アイダーダックダウン」であり、最高級羽毛布団の代名詞になっています。詳しくは下記サイトをご覧ください。

一般的な最高級の羽毛布団の条件は、ダウンの品質(ダウン率、ダウンパワー、マザーグース)、側生地の素材と品質キルトの方法が上質であることです。また、これらの品質が信頼できるか否かおすすめ羽毛布団メーカーにおいて国産生地・国内縫製純日本製羽毛布団であることも条件と考えます。

高級羽毛布団のダウンの品質

上質のダウンの条件は、ダウン率100%と申し上げたいが、現実100%表示をするメーカーはないと思います。当店がダウン率100%の羽毛布団を大阪西川(株)現在の西川(株)に注文を致しましたが、その時も98%のダウン率しかできないとの回答でした。ダウン率100%の場合は許容誤差が1%と厳しいため作らないのだと思います。

高級品と冠をつけるには、ダウン率は少なくとも93%は必要と思います。さらにハイクラスと言うならば少なくともマザーグースダウン95%以上は必要と思います。

最高級のダウンの第2の条件は、ダウンパワーが470cm3/g以上と考えます。ただし、ダウンパワーの数値ばかりに目を向けても仕方がないと思います。ハイクラスに値するダウンパワー値は実質的には440cm3/gあれば十分だと思います。更に条件を追加するならスティッキーダウンがおすすめです。

このダウンパワーを実現できるダウンは、特別なパワーアップ加工を施していないとするならば「マザーグース」と言うことになります。ダウンパワー値が440cm3/gを超える数値、例えば470cm3/gにするためには、マザーグースダウンを手選別を重ねて良質のダウンボールを選び出すことにより作ることができます。

まさしく最高級のダウンを作るためには機械ではできず手選別が必要となります。しかし、現実の市場ではマザーグースだからダウンパワー値が高いという保証はありません。逆にレギュラーグースでも440dp以上のものもあります。

ダウンの鳥の種類とダウンパワーかせ同じでも、ダウンの産地の飼育環境により耐久性に違いがあると言われています。そこで日羽協では「かさ高性の圧縮回復性試験」を導入しています。耐久性に優れたダウンはドライな気候で飼育された鳥のダウンと言われていてハンガリー、ポーランド、ドイツ産などは定評があります。

高級羽毛布団の側生地の品質

最高級羽毛布団の側生地と言えば、シルクで織られた側生地と言うことになります。確かに肌触りもよく素晴らしいものです。ただ耐久性が弱いのが欠点です。

実質的なハイクラスとしては、暖かさと柔らかさの点において極上の超長綿の生地をお勧めいたします。肌触りもシルクの様にツルとしたものでなく、肌になじみ包み込まれるような優しさを感じる綿の生地がございます。ほとんど別格の羽毛布団にしか使われていません。

一般的な最高級としては、100単糸200双糸以上の極細の糸で織られた超長綿の生地と言うことになります。最近注目されている生地としては精紡交撚糸360t、480tなどがあります。言いかえれば最高級の下限は100単糸200双糸の生地となります。

通常、側生地はダウンプルーフ加工を施していますが、ハイクラスの羽毛布団にはこの加工をしていない、ノンダンプと呼んでいる生地を使う場合があります。ただし、中味のダウンはスティッキーダウンと言って、ダウンの一粒一粒が絡み合う特性のものを使っている場合が多いです。最高級ダウンのアイダーダックダウンも、この絡み合う特性を持ったダウンです。

ノンダンプ生地が高級と言うわけではなく、高級な生地にダウンプルーフ加工を施していないものがあるとご理解下さい。ダウンの吹き出しはあることご理解ください。

高級羽毛布団の仕立て方法

羽毛布団の仕立て方法には様々ありますが、ハイクラスには立体キルトが多いように思います。格子状にブロックされているパターンは、高級品になるほどブロックの数が多くなっています。当店ではシングルサイズで30ブロックあれば十分だと思います。

また、額縁のように周辺部のブロックの形状が細長くなっている場合も見かけます。ブロック(マス)の数と高級のランクは比例している訳ではなく、最高級品が必ずしもブロック数が多いとは限りません。

高級羽毛布団では羽毛の片寄りを防ぐ完全立体キルト・密閉キルトが採用されています。

最高級羽毛布団の条件とは

高級は個人によりレベルは様々と思います。メーカーのカタログにも様々なレベルの製品が掲載されています。多くの寝具店では、ハイクラスの羽毛布団というと「アイダーダックダウン」を言われると思います。

しかし、このアイダーダックダウンにもランクがございます。下位のランクのアイダーダックダウンでダウン充填量1.0kg以下の場合は、極上のマザーグースダウンを使用した羽毛布団が暖かく寝心地も勝ります。アイダーダックダウンを選ばれるなら、最高級ランクをお勧めいたします。すっきりとした目覚めを得るためには寝具は慎重に選んで下さい。

下位のランクのアイダーダックダウンより、上質のマザーグースダウンを使用した「最高級羽毛布団」がお勧めです。

高級との冠の付いた製品をよく見ると、「ダックダウン95%のダウンを増量して・・・・云々」どこが高級なのか???売るためには理解できない宣伝文を付けてるケースを見かけます。高級感は個人差がありますので間違いとは言えませんが、「最高級」という言葉に惑わされないよう注意して下さい。

ご購入の際にはこちらの羽毛布団の選び方のページで少しは知識を付けてから購入されることをお勧めいたします。

「最高級羽毛布団」には、別格のアイダーダックダウンとか、極上マザーグース(440dp以上、ホワイトコーダ種など)等のダウンが使用されています。側生地にも最低でも100単糸200双糸以上の国産極細超長綿(480t精紡交撚糸など)が使用されています。キルト方法も最高級にふさわしいものであり、これらいくつかのキーワードが並記されます。また信頼に値するメーカー名が必要と思います。また、ふとんカバーの品質にも気をつけてください。

高級羽毛布団の購入時の注意点

高級羽毛布団においてもランクがありますが、例えばアイダーダウンの羽毛布団を購入される場合は、信頼できるメーカーの製品であることが必要条件です。本音を言えば絶対条件です。仮に無名メーカーの100万円のアイダーダウンと有名メーカーの150万円のアイダーダウンなら、間違いなく有名メーカーの150万円の羽毛布団をお勧めします。少しずつ値上がり傾向なので150万円は200万円になっていると思います。

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