夏でも使える羽毛布団

お客様からのお問い合わせの中に「羽毛布団は夏も使えますか?」「夏は涼しいですか?」との質問を受けたことがございます。
「一年中使える」「夏も涼しい羽毛布団」などのセールストークがあるようですが、日本国内においては夏には暑くてお使い頂けません。(北海道の一地方では7月に使うとのお客様からの情報がございます。)羽毛布団の良さは、軽くて温かであり羽毛(ダウン)の温度調節機能により秋から春までお使い頂けることです。良い品質のダウンは、「軽い・暖か・温度調整機能」が優れています。羽毛布団の選び方について説明をしたページを設けています。ご参考にして頂ければ幸いです。

羽毛の温度調節機能をオーバートーク

羽毛布団は、ダウンの温度調整機能により1枚の布団で、冬に使えて比較的暖かくなるまで使えますが、さすがに夏には暑くて使えません。このダウンのもつ温度調節機能をオーバートークすると、「夏でも涼しい」となるのでしょう。しかし、温度調節機能に優れた上質のダウンでも真夏でも涼しいことはありません。正しくは、夏になる少し前まで羽毛布団を使うことができる。実際は快適に使えるのは春の終わり頃までだと思います。

2枚組羽毛布団

オールシーズン使える羽毛布団があれば便利で経済的です。オールシーズンとなると寝具店なら肌ふとんタイプの羽毛ふとんと、夏用のダウンケットを組み合わせたタイプのふとんを思い浮かべます。冬は2枚重ねて使い、春と秋には1枚の肌ふとんにして、夏はダウンケットを1枚で使用するタイプの羽毛布団です。セールストークとしては抜群に説得力があります。

2枚組羽毛布団の欠点

便利なように感じますが、しばらくすると便利さの裏に隠れていた問題が表に現れました。さらに月日が過ぎると新たな問題が?

「2枚の羽毛布団せいなのか軽くない」とか「2枚の布団とカバーを留める紐が切れた」とか「2枚の羽毛布団がカバーの中で団子状になり寒い」などが聞こえてきました。中でも最悪なのが「夏用のダウンケットの汚れがひどいので、クリーニングに出したら暖かくなくなった。」夏用のダウンケットは冬も使い、汗ばむ夏にも使うのでどうしても襟元が汚れてしまいます。やはり、「一石二鳥」というふうに上手くはいかないようです。

冬に暖かくなのでは寝具の本来の役割を果たせなくなります。最近は2枚の羽毛布団を留める位置を増やしたタイプも出ているようです。しかし、当店の考えは冬用の羽毛布団と合い掛けふとんを別々に用意されることをお勧め致します。

羽毛布団の夏場の欠点

ダウンケットにしても、ダウンが側生地から吹き出さないように側生地にはダウンプルーフ加工がされています。このダウンプルーフ加工とは、生地の裏側にサランラップを貼り付けたような加工です。どうしても通気性が悪くなり、ムレやすくなってしまいます。

羽毛布団は3シーズン

冬用の羽毛布団は、晩秋から春までの間がお勧めです。ただ日本は北は北海道から南は沖縄まだ長い島国なので、一概に晩秋から春までの間と決めつけることはできませんが、概ね間違いではないと思います。北海道の一部の地域では、7月でも羽毛布団を使うときがあるようにお聞きしたこともございますが、地域により温度差があるため、何月とは断定できませんが、寒くなってきたら冬用のふとんを使い、暑くなってきたら合い掛けふとんに切り替えてください。冬用の羽毛布団は、オールシーズンは使えません。スリーシーズンまでなら心地よくお使い頂けます。

梅雨から初夏にお勧めの真綿ふとん

梅雨から初夏までは、ダウンケットより薄手の真綿ふとんがお勧めです。真綿ふとんとは中綿がシルクでできています。ですから吸湿発散性に優れているため、適当な保温しながらムレ感が少なく寝心地は素晴らしいものです。この真綿ふとんも家庭で洗濯が出来るタイプの製品が開発されているので、寝心地感と合わせて経済的であり当店ではお勧めしています。

羽毛布団の前と後に使う合い掛け

夏も涼しい羽毛布団はありません。夏が終わり少し肌寒くなってきたら真綿ふとんがお勧めです。真綿ふとんが寒くなったら合い掛け羽毛ふとんがお勧めです。更に寒くなったら冬用の羽毛布団です。春の終わりに暑く感じられたら合い掛けに交換してください。そして梅雨の季節は真綿ふとんです。そして夏には、麻ふとん、タオルケットなどに変えて下さい。

筆者:野口 英輝

関連するサイト