羽毛布団が暑いと感じる理由とは?
羽毛布団が暑く感じられる主な理由は、必要以上の保温力を持つ製品であることにあります。 また、羽毛本来の温度調節機能がうまく働かない場合も、寝苦しさの原因となります。さらに、側生地の通気性や熱伝導率の低さといった素材面の問題も影響しています。
ただし、寒暖差が大きい晩秋の使い始めや晩春の使い終わりには、どれほど適切な羽毛布団を使用していても、汗をかいてしまうことがあります。これは季節の変わり目特有の現象であり、完全に避けるのは難しいものです。
保温力が高すぎる
比較的温暖な地域で、寒冷地仕様の羽毛布団を使用しているケースが原因となることがあります。たとえば、高気密高断熱のマンション等でダウンパワーの高いマザーグースを2層や3層キルト構造に仕立てた羽毛布団を使用するケースです。
温度調節がうまく働かない
羽毛布団の内部では、快適な温度を保つためにダウンが温度調節の役割を果たしています。これは、布団内部の熱の対流をコントロールすることで実現されています。
しかし、2層・3層構造のキルトに使われる仕切り布や、保温力を高めるために増量された羽毛の充填量が、熱の対流を遮断したり流れを遅らせたりすることで、布団全体の温度変化への反応を鈍くしてしまう場合があります。
同じ種類のダウンで同じ充填量でも、1層構造のキルトであれば熱の伝達がスムーズになり、温度調節機能が向上し、寝汗をかきにくくなることがあります。
羽毛布団の保温力は、使用される羽毛の種類やダウンパワー、充填量によって決まります。ダウンパワーが低い場合は充填量を増やして保温性を高めますが、その結果として温度調節機能が低下する傾向があります。要するに、布団内の熱がこもりやすくなり、暑いと感じる時間が長くなるため、寝汗をかきやすくなってしまうのです。

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側生地の通気性や熱伝導率の低さ
羽毛布団の暑さの原因のひとつに、側生地の通気性や熱伝導率の低さがあります。側生地の素材によって、体から発せられた熱の伝わり方は大きく異なります。
熱の伝わり方には主に2つあり、ひとつは暖かい空気として側生地を通過して羽毛に伝わる「空気経由の熱」、もうひとつは側生地そのものを通じて直接羽毛に伝わる「接触による熱」です。
前者は側生地の通気度に影響されます。たとえば、綿100単糸サテン織りでは通気度が約2cc/sあるのに対し、ポリエステル素材の側生地では約0.5cc/sとかなり低く、結果として熱が寝床内にこもりやすくなります。

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さらに、後者の熱伝導率においても素材差は顕著です。綿の熱伝導率が約0.54であるのに対し、ポリエステルは約0.2と半分以下です。そのため、体温の変化が羽毛に伝わりにくくなり、羽毛の温度調節機能がうまく働かず、暑く感じやすくなるのです。

寝具の寝心地は、素材のもつ熱伝導率と空気層をうまく利用することで差がでます。
体調の変化が原因の場合も
「昨年までは快適だったのに、急に羽毛布団が暑く感じるようになった」「寝汗をかくようになった」といった声を聞くことがあります。こうした場合、自律神経の乱れやホルモンバランスの変化など、寝具以外の体調的な要因が関係している可能性があります。
季節の変わり目やストレス、加齢などによって体の感覚が変化することもあるため、まずは敷き寝具・カバー・パジャマの素材を見直すなど、無理のない範囲で工夫をして様子を見ることをおすすめします。
羽毛布団が暑い原因別チェックポイント
羽毛布団が暑く感じられる原因は、羽毛の品質や量、キルト構造、側生地の素材だけにとどまりません。以下では、原因ごとに確認すべきポイントを詳しく解説します。
ダウンの保温力をチェック
羽毛(ダウン)の保温力は、水鳥の種類(ダック・グース・マザーグース)、膨らみの強さを示す「ダウンパワー」、羽毛とフェザーの比率である「ダウン率」、そして「充填量(中身の量)」を確認することでおおよその目安がつきます。
一般的な基準とされるのは、グースダウンでダウンパワー400dp、ダウン率93%、シングルサイズで充填量1.2kgの組み合わせです。これは、一般財団法人 日本羽毛製品協同組合(日羽協)が定める4ランクのゴールドラベルにおいて、上位2ランクと下位2ランクを分ける基準値(ダウン率90%・400dp)と、ほぼ同等の目安と考えられます。
ダウン率を93%とする理由は、ダウン率90%でダウンパワー400dpの羽毛は非常に稀であり、実際には93%のダウンで400dpに達するケースが多いためです。
具体的には、400dp × 93% × 1.2kg = 44,640 という数値になり、これを目安に「44,640」より高ければ標準よりも保温性が高い羽毛布団と判断できます。なお、ダックダウンの場合は構造上の違いから、ダウンパワーにおいておおよそ20dp差し引いて考えるとより実態に近くなります。
これらの数値はメーカーが独自に表示しています。表記の信頼性は、そのメーカーの実績や経営方針に大きく左右されるため、メーカーの信頼度にも留意する必要があります。

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水鳥の種類、ダウン率、充填量といった各項目は、羽毛布団の縁に縫い付けられている品質表示票で確認できます。ただし、マザーグースは単に「グース」と記載されていることもあり、その場合は別途添付されているラベルや説明書きで明記されていることがあります。ダウンパワーについては、主に添付ラベルに記載されていますので、あわせてご確認ください。

品質表示票には基本的な情報しかありませんが、各項目を詳しく見れば製品のグレードが見えてきます。

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側生地素材をチェック
羽毛布団の側生地には、シルク、綿、合成繊維(綿とポリエステルの混紡)、ポリエステルなど、さまざまな素材が使われています。使用されている素材の詳細は、品質表示票で確認できます。
羽毛布団が暑く感じられる原因のひとつに、ポリエステルの使用比率があります。たとえば合繊の場合、「綿70%・ポリエステル30%」のように記載されており、ポリエステルの割合が高くなるほど、通気性が低下して熱がこもりやすくなる傾向があります。素材の割合は、暑さの感じ方に直結するため、必ずチェックしたいポイントです。
また、側生地メーカーからは新素材として、従来品のポリエステル×ポリエステル・綿の交織の側生地と比較して、保温性が「+2℃」あるいは「+5℃」とされる、より高い保温性能を持つ生地が開発されています。こうした素材は暑がりの方にとっては不向きな場合があるため、添付ラベルや商品説明などで素材特性を確認することが大切です。
キルト構造をチェック
羽毛布団の内部構造(キルト構造)には、立体1層キルト、2層・3層キルト、ハイマチ密閉キルトなどがあります。この中でも、特に保温力が高いとされるのは2層・3層キルトで、それに次いでハイマチ密閉キルトが挙げられます。
これらのキルト構造は、購入時に添付ラベルや商品説明に記載された断面図や構造図で確認できます。ただし、3層キルトの中には「ダブルフェイスキルト」と呼ばれるタイプもあり、中層に空気層を設けることで、熱や湿気を全体に拡散させるよう設計されたものもあります。
このように、キルト構造によって保温性や通気性は大きく異なるため、暑がりの方は高保温タイプを避ける選択肢も検討が必要です。なお、3層構造であっても設計によっては暑さを感じにくいものもあり、一概に「暑い」とは言い切れません。
敷き寝具・カバー・パジャマ・下着を見直す
寝床内が暑く感じる原因は、羽毛布団の保温力だけではありません。実際には、寝床内の熱の6割以上が敷き寝具に伝わっているとされており、敷き寝具やカバー、パジャマ、肌着などに使われる素材も、寝床内温度に大きく影響します。
寝床内が暑く感じられる場合は、まず敷き寝具側と羽毛布団側の温度を手で触れて比べてみると、どちらに熱がこもっているかを確認できます。敷き寝具の方が温かく感じる場合は、その素材や重ね方を見直すことで快適性が改善されることがあります。
一方で、掛け布団側に原因があるケースもあります。たとえば、カバーにベロア調の高保温素材やポリエステル系の通気性が低い生地が使われていると、熱がこもりやすくなり、羽毛布団本来の保温性を必要以上に高めてしまうことがあります。
また、ヒートテックやテビロンなどの高機能保温素材の肌着は、寒さ対策には非常に有効ですが、羽毛布団との組み合わせによっては、寒い時期でも寝床内が暑くなりすぎる一因となります。布団と衣類の両方が高い保温性能を持っていると、必要以上に熱がこもってしまうためです。
実際、「真冬なのに羽毛布団が暑い」と感じる方の多くは、インナーやパジャマ、カバーなど複数の保温素材が重なっているケースに当てはまります。特に、寝返りが少ない方や汗をかきやすい方は、熱や湿気が逃げにくく、より暑さを感じやすくなります。
このように、衣類やカバー類の素材を見直すだけでも、寝床内温度が体感で2℃程度変わることもあります。「羽毛布団が暑い」と感じたら、まずは通気性や吸湿性に優れた綿素材などへの見直しを検討してみてください。
羽毛布団が暑いときの対策
「羽毛布団が暑い」と感じるタイミングが真冬なのか、あるいは使い始めの晩秋や使い終わりの晩春なのかによって、取るべき対策は異なります。秋や春のように寒暖差が激しい端境期であれば、冬用の羽毛布団ではなく、羽毛の充填量を抑えた合い掛け羽毛布団に切り替えることで、多くの場合は快適さを取り戻せます。
一方で、真冬に羽毛布団が暑く感じる場合は、より慎重かつ工夫を凝らした対策が求められます。
真冬に羽毛布団が暑い場合の対策
羽毛布団が暑く感じられた朝の最低室温が何度だったかによって、対策の方向性が大きく変わってきます。
- 最低室温が15℃以上の場合:室温が高すぎるため、冬用の羽毛布団から合い掛け羽毛布団への切り替えをおすすめします。
- 最低室温が10℃前後の場合:羽毛布団を変える前に、敷き寝具・カバー・パジャマ・下着などの素材を見直すことで、暑さが解消されることがあります(詳細は後述)。
- 最低室温が5℃〜10℃程度で暑く感じる場合:これは対策が最も難しいケースです。敷き寝具やカバーを見直しても改善しない場合は、羽毛充填量の少ない立体1層キルトタイプへの買い替えや、羽毛布団のリフォームを検討するのが現実的です。
- エアコンによる室温調整の場合:室温を23℃前後に設定し、夏用のダウンケットを使用するのも選択肢の一つです。窓を開けて温度を下げる方法もありますが、経験上おすすめはできません。
通気性の良い敷き寝具・カバー・パジャマに交換
寝床内にこもる熱の約6割以上は敷き寝具側に伝わっているとされており、特に敷きパッドを通気性や温度調整性に優れたものに替えることで、体感温度を大きく改善することが可能です。
たとえば、ウールの敷きパッド、ハニカム構造のパッド、ムートンパッドシーツなどは空気層を持っており、熱がこもりにくく快適な睡眠環境をサポートしてくれます。
掛け布団カバーについては、吸湿性・通気性・熱伝導率のバランスが取れた綿素材がおすすめです。中でもガーゼ生地やローン織りのカバーは通気性に優れており、蒸れを防いでくれます。さらに、暑さ対策としては麻素材のカバーも非常に効果的です。
パジャマや下着も同様に、吸湿性が高く通気性の良い綿素材のものを選ぶことで、寝汗がこもりにくくなり、寝床内の温度上昇を防ぐことができます。
季節・住環境・体質に合う羽毛布団の選び方
近年では、四季が薄れ「二季化」しつつあると言われています。特に秋や春は寒暖差が激しくなり、快適な睡眠環境づくりが難しくなっています。また、住環境も断熱等級4以上が標準的な基準となるなど大きく変化しています。
さらに、最適な寝床内温度は33℃±1℃と2℃の幅があり、人によって「寒がり」「暑がり」といった体質の違いがあることも考慮する必要があります。
このように、季節・住環境・体質などさまざまな要素が関わる中で、自分に合った羽毛布団を選ぶにはどうすればよいのか?。このような条件下での羽毛布団の選び方を、羽毛布団を扱って35年の寝具専門家がご案内いたします。

最適な羽毛布団を選ぶには、品質指標の基礎知識に加え、商品説明文の行間を読み解く専門家の知見が不可欠。
季節ごとのおすすめ羽毛布団の種類
羽毛布団には、冬用の厚手タイプ、秋春向けに羽毛量を抑えた合い掛けタイプ、夏用の薄手タイプ(ダウンケット)の3種類があります。特異なタイプとして、合い掛けとダウンケットを組み合わせたツインダウン羽毛布団があります。
暑がりの方や、真冬でも室温があまり下がらない住環境の方には、羽毛の充填量がシングルサイズでグースダウン1.0kg、立体一層キルト仕様の羽毛布団がおすすめです。側生地には、吸湿性・通気性・軽さに優れた80番手以上の綿素材を選ぶと、より快適にお使いいただけます。
近年、秋や春のいわゆる「端境期」には寒暖差が極端に激しく、冬日と夏日が交互に現れるなど、四季が実質的に二季化しているように感じられます。こうした異常気象の影響を受けやすい時期には、保温性と温度調整機能に優れたグースダウン、またはさらに上質なマザーグースダウンを使用した合い掛け羽毛布団がおすすめです。
夏の暑さも年々厳しさを増し、熱帯夜の連続記録が更新されるなど、もはやエアコンなしで快眠するのは難しい状況です。こうした過酷な夏の睡眠環境では、冷えすぎを防ぐための掛け布団が重要になります。おすすめは夏用の羽毛布団(ダウンケット)です。

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以前のダウンケットは、タタキキルトやヨーロピアンキルトと呼ばれる直縫いタイプが一般的でしたが、猛暑の影響でエアコンが強力な冷気を出し続けるため、寝室内が想像以上に冷えるケースも増えています。そのため、保温力を高めた立体キルト仕様のダウンケットも登場しています。
ただし、暑がりの方や汗かき体質の方にとっては、立体キルト構造やダウンプルーフ加工による蒸れ感が気になる場合があります。そのような方には、通気性と吸湿性に優れたウールケットや、シルクわたを使った真綿布団をおすすめします。
高断熱住宅・マンション向け羽毛布団の選び方
近年では、高気密・高断熱性能を備えた住宅やマンションが主流となってきました。とくにマンションの中間階・中住戸では、真冬でも室温が15℃以上を下回らない寝室環境も珍しくありません。住宅性能の指標として「断熱等級4」が最低基準とされる一方で、現在は最上位の断熱等級7まで存在し、真冬でも「寒さを感じない寝室」が現実のものとなっています。
このような高断熱の住環境では、一般的な冬用羽毛布団では保温性が過剰になりやすく、羽毛量を抑えた「合い掛け羽毛布団」で十分快適に過ごせるケースが多くなっています。

高断熱マンションの最低室温15℃以上におすすめの羽毛布団とは?上質ダウンの合い掛け布団。
羽毛布団がどうしても暑いときの代替布団
羽毛の充填量を抑えた羽毛布団や、合い掛け羽毛布団に麻のカバーを掛けてもなお暑いと感じる場合は、詰め物を羽毛からシルクに変えた、充填量約1.0kgの真綿布団がおすすめです。
よくある質問(FAQ)
羽毛布団が暑くて蒸れる件についてよく有る質問を紹介します。
汗汚れした羽毛布団は洗えますか?
汚れた羽毛布団は基本的にクリーニング店に出すことをおすすめします。ほとんどの羽毛布団はタンブラー乾燥は禁止されています。家庭で洗える羽毛布団はウォシャブルタイプのみです。
羽毛布団はなぜ蒸れやすいのか?
羽毛布団の側生地には、羽毛の吹き出しを防ぐため「ダウンプルーフ加工」と呼ばれる特殊な目潰し加工が裏面に施されています。これは織り目の隙間をラミネート処理などで塞ぐことで、羽毛の漏れを防ぐものですが、その副作用として通気性が低下し、寝床内が蒸れやすくなる原因になります。
この加工を薄くすれば通気性は向上しますが、そのぶん耐久性が落ち、使用を重ねるうちに羽毛が吹き出してしまう恐れがあります。そのため、メーカーでは「手もみ100回」などの耐久テストを行い、通気性が3cc/sを超えないよう適切なバランスを保っています。
羽毛布団は1年中使える?夏も快適って本当?
「羽毛布団は1年中使える」といった表現はやや誇張気味です。実際には、羽毛の持つ優れた温度調節機能により、1枚で秋から晩春まで長く快適に使えるという意味で使われていることが多いようです。
ただし、真夏の平地では暑すぎて不向きな場合が多く、高地など冷涼な地域であれば通年使用できる可能性もあります。一方で、真冬の寒冷地では保温性が足りないこともあります。
羽毛布団の買い替えタイミングはいつ?
羽毛布団の寿命は品質によって多少異なりますが、基本的には「トータルの使用時間」によって決まります。冬用と合い掛け羽毛布団を季節に応じて併用している場合は、1枚あたりの負担が軽減され、より長持ちします。目安としては、グースダウンなら約15年程度が平均的な寿命とされています。
買い替えのサインとしては、ボリュームが明らかに減って寒く感じるようになったり、クリーニングをしてもふくらみが戻らない場合、羽毛が吹き出し始めた、または側生地が破れてきた、などの症状が挙げられます。
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