羽毛布団の品質を五感で判別

消費者の方がネットで羽毛布団を買うときに、何を基準にして選べば良いか?生地の感触とか音と言った五感の情報の全てをネット上では得られません。

ここでは現物を前にして五感から得られる情報を補うための着眼点をご案内します。

五感で羽毛布団品質を判別

一般的には五感とは、感覚機能の視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をさします。この五感を使い羽毛布団の良し悪しを判断していきます。

ここまでお読みいただければ、「味覚」の説明をどのようにするのか??筆者である店主も(^_^;の状態です。

目次

五感の視覚で羽毛布団品質を判別

五感の内の視覚で選ぶとは、最初に気になるのが「柄」ですが、柄は選ぶ項目としては優先する必要はないと思います。

まずは、メーカー名のチェックが必要です。羽毛布団の品質レベルを決める最も重要なものは、羽毛(ダウン)の品質です。

しかし、中味の羽毛を見ることはできないので、添付ラベルとか品質表示票を信用するしか有りません。偽装の話は珍しくありません。中味の羽毛の品質を知っているのはメーカーです。まずは、メーカー名を確認する事です。

メーカー名が表示されていて信頼できるメーカーであれば、添付ラベルと品質表示票の内容をチェックして、ふとんのふくらみを見てください。

羽毛布団メーカー
メーカー名の有無?信頼度?

西川以外にも低知名度の良品もあります。しかし、会社名だけで品質を聞くに及ばない場合もあります。...

ネットにて購入される場合は、画像が自然な状態で撮影されたものか?ボリュームを協調した状態でないか注意して見て下さい。

ふとんの品質を表している業界用語の具体的な説明は下記の羽毛布団の選び方をご覧下さい。業界用語のマザーグースとか440dpの内容が理解できると製品の比較がしやすくなります。

羽毛布団選びのラベル
羽毛布団の選び方

良し悪しの基礎知識を基にダウンと生地と内部構造を調べます。しかし品質表示の行間を読まないと安心...

五感の聴覚で羽毛布団品質を判別

聴覚で選ぶとは、側生地の柔らかさです。良い生地ほど「ガバガバ音」が小さくなります。音が小さい側生地は、柔らかくフィット性がよく保温性が良くなります。

ネットにて購入される場合は糸番手に着目して下さい。羽毛布団に多く使われている生地は超長綿という生地です。

生地が超長綿と記載されている場合は糸番手が記載されています。単糸の場合60,80,100のように糸番手があります。数字が大きいほど細くなり柔らかくなります。

単糸の範疇には「精紡交撚糸」という糸があります。480t等の表示が有ります。概ね単糸番手でいうと240番手の極上の糸です。

双糸も同様に数字が大きくなると糸が細くなり柔らかくなります。双糸の場合は200、240、300等の番手になります。単糸の100番手と双糸の200番手はほぼ同じ太さです。

織り方により多少の違いがございます。ツイル織りはサテン織りに比べるとややペーパー音が大きくなります。

生地素材でも柔らかさと音の大きさは判断できます。綿素材よりかポリエステルと綿との合繊生地が柔らかくペーパー音もしなくなります。生地素材が絹になると音はほとんどしませんが耐久性は少し劣ります。

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五感の味覚で羽毛布団品質を判別

いよいよ「味覚」での判別方法ですが、どこかのサイトで、「食べておいしい鳥の羽毛は良い品質・・・」という説明文を読んだ記憶はございます。

栄養バランスの良い飼料で育った鳥の羽毛は、丈夫であることは確かですが、上質の羽毛の代名詞と言っても過言でない「マザーグース」は、羽毛を採取しても食肉にならずミンチ等の加工食品になっています。

布団をなめても・・・いさぎよく「白旗」をあげます。「ごめんなさい。」(^_^;味覚は除外させて下さい。購入前に寝心地を「味わえる」と良いのですが残念ながらそれも出来ません。

五感の臭覚・臭いで羽毛布団品質を判別

臭覚での判別方法は、ずばり羽毛布団の臭いを嗅ぐことです。品質の悪い羽毛は鳥特有の獣臭が強くします。

羽毛の洗浄度の問題もございますが、廉価版のダックダウンの臭いが強いケースが多いと思います。未成熟羽毛が多い場合なども臭いが強い場合がございます。

有名メーカーの製品でも臭いが強い場合がございます。廉価版の製品の場合は注意が必要です。

ネットにて購入される場合は、できればグースダウンで洗浄度を明確に表示しているかチェックして下さい。羽毛の臭いの主な原因は未成熟羽毛にあります。

ダックダウンに臭いの問題が多い傾向にあります。ダウン率の低いダックダウンは臭いの問題が可能性として高いです。

羽毛の臭いは高級品でも少しはします。特に梅雨から夏にかけて高温多湿の季節には少し臭います。

夏以外の乾燥した時期でも調香師なら羽毛の臭いに気づくかもしれませんが、グースダウンで業界基準の500mm洗浄(洗浄水の透明度)をしていれば、通常の使用には支障はないと思います。

新品の羽毛布団の臭いは、生地素材、染料、羽毛、収納ケースが混ざった臭いがあります。しばらくすると薄らいで来るのでご安心下さい。

特に夏から10月上旬までの暑い季節にトラック輸送の高温状態は、ダンボール箱の中で一時的に臭いがこもり強くなりますが、開封して湿度が下がるにつれて和らぎます。

アイキャッチ
羽毛の臭い・原因と対策

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知覚で羽毛布団品質を判別

まだ4感での選び方しか説明できていないことは承知しています。この文章を作成している店主が羽毛ふとんの仕入れをする場合、もちろん味覚以外の四感は使いますが仕入れるべきか迷うことがあります。

迷ったときは、この製品はお客様に喜んで頂ける価値がある品かどうかを心にもう一度問いかけて、最後は第六感の知覚(勘をも含め)に頼ります。

ただし、知覚には品質レベルはもちろんですが、メーカーの信頼度、原毛価格の動向、経済状況、世界状況(対ドルレートへの影響、羽毛の産地の情勢)、例えば2014年のウクライナの情勢等々には注視しています。

当店のオリジナルの羽毛布団を作る際には、製品自体が企画書の段階なのでいわゆる五感は使えません。メーカーの信頼度、原毛価格の動向、経済状況を知覚により判断して発注する事になります。

4感+知覚で羽毛布団品質を判別

消費者の方がネットにて購入される場合は、羽毛ふとんの知識をある程度収集してから、いくつかの候補を選び検討比較されることが良いのではないでしょうか。

最後になりましたが少し無理があるかもしれませんが、いわゆる五感から「味覚」を除いて第六感の知覚を加えた五感で羽毛布団品質を判別とさせて頂きます。

当店が羽毛ふとんを仕入れる際の注意点をご案内いたしましたが、消費者の方が購入される場合も同様です。いざ購入するとなると惑わされるのが広告の価格です。お役に立てるかどうか判りませんが下記サイトを作りましたのでご案内いたします。

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筆者:野口 英輝

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