羽毛布団のクリーニングの時期と回数と方法

羽毛布団のクリーニングの時期

羽毛布団を長く使っているとクリーニングが必要になります。また、子供のおねしょとかペットによる突発的トラブルで羽毛布団を洗濯に出すこともあります。今回は、通常の使用状態において洗濯に出す時期についてご案内を致します。

羽毛布団のクリーニングのタイム

メーカーの説明書には、6-7年毎のクリーニングがお勧めとあります。寝具店の立場からすると、できる限り出さないでお使い頂きたいのが本音です。羽毛布団を洗濯に出すと、側生地をはじめ中のダウンボールがダメージを受けるためです。

しかし、羽毛布団を使用していると襟元とか足元部分に汚れが目立ってきます。このタイミングで出すということも考えられます。

羽毛布団の汚れは、基本的に汗が大部分を占めます。そのためカバーの交換頻度を上げて、汗をかきやすい時期に合い掛け羽毛布団を使用することで、羽毛布団の汚れは大幅に減少します。

汗による羽毛布団の汚れは、外観だけでなく内部のダウンボールにも汚れが付きます。ダウンボールに汚れが付くと、温度変化に応じてダウンボールの羽枝を拡げたり閉じたりする機能が低下してきます。この様になると羽毛布団を干してもふくらまずボリュームがでなくなります。

羽毛布団のクリーニングの時期は、外観の汚れが目立った時、または干してもボリュームがでなく重く感じられる時と言えます。カバー交換をまめにして、汗ばむ時期には合い掛け布団を使用するなどすると洗濯にだす時期はより遅くなります。

具体的なクリーニングの時期は、羽毛布団の品質にもよりますが7-8年から10年の間だと考えます。その理由は、買い替えを検討されているお客様のお問合せ内容によると、羽毛布団の使用期間は15年程が多いように感じます。もちろん製品により15年より短い場合ありますが、15年を羽毛ふとんの寿命の目安とするならば、クリーニングに出す時期は羽毛布団の寿命の半分を過ぎた時点が良いと考えます。

羽毛布団のクリーニングの回数

メーカーの説明書には、6-7年毎のクリーニングとありますが、15年を羽毛布団の寿命とするならば2回出すことになります。しかし、当店の考えではできるだけ汚さないように使用して回数は1回が良いと考えます。

クリーニングによる羽毛布団のダメージ

クリーニングの方法にもよりますが、羽毛布団を洗濯すると側生地とダウンのダメージはどうしても避けられません。生地の劣化は羽毛の吹き出しにもつながり、ダウンの劣化は保温力、温度調節機能の低下にもつながります。

洗える羽毛布団を特徴とした製品にも劣化は避けられません。特に羽毛の吹き出しを防止するダウンプルーフ加工をしていない「ノンダンプ生地」では、その特徴である通気性が極端に下がります。

羽毛布団のクリーニングの回数

クリーニングによる羽毛布団のダメージは、回数を重ねる毎に大きくなります。そのため回数が増えると、洗濯による性能回復よりダメージが心配になります。特にドライクリーニングによるダウンボールのダメージが気になる所です。理由は、ダウンと髪の毛は組成が似ていて、強いシャンプーで何回も洗うと枝毛になるのと似たような減少がダウンボールにもおこります。

羽毛布団はできるだけ良いコンディションの状態を長くキープして、寿命を半分以上過ぎた所でクリーニング回数は1回が理想ではないでしょうか。

羽毛布団のクリーニングの方法

羽毛布団の汚れは汗によるものです。そのため水に溶けやすい汚れでもあり水洗いをお勧めします。ドライクリーニングは襟元の汚れには効果がありますが、ダウンボールに与えるダメージが大きく割れて保温力が低下します。羽毛布団のクリーニングは、水洗いか汚れがひどい場合は弱いドライコースを選んで下さい。洗濯方法の水洗いかドライコースかはお店の方と相談して下さい。そのお店の技術力により仕上がり具合にも差が出ます。

羽毛布団のクリーニングの注意点

羽毛布団をクリーニングに出す前の注意点は、生地の破損、縫製糸のすり切れ等がないかを確認して下さい。過去に洗濯に出している場合は、今回出して得られるメリットと寿命の事も考慮して下さい。ボリュームがでなくなった場合に羽毛布団の打ち直しも検討されるかも知れませんが、洗濯に出した回数が多い場合はお勧めできません。ご自分での洗濯は、冬用とか合い掛けではなくダウン量の少ない夏用のダウンケットなら可能な製品もございます。

アレルギー対応のため洗濯に出す場合は、まずはカバーの洗濯を優先してみて下さい。羽毛布団の生地はアレルゲンであるダニの通過は考えにくいことです。花粉対策に於いてもカバーによる対応を優先されることをお勧めします。

筆者:野口 英輝