マザーグースは高級羽毛布団のキーワード

高級羽毛布団にはマザーグース

高級羽毛布団の選び方のキーワードの一つはマザーグースです。
マザーグースダウンは、主に産卵を中心に育てられている親鳥から丁寧に採取された羽毛です。 飼育期間が2年から6年と言われていましたが最近は4年です。ダウンボールも大きく、かさ高性、弾力性、保温性最も優れたダウンです。 十分に成長した親鳥から採取された「成熟したダウン」は、その核の部分がしっかりとしていて、枝羽も大きく保温力のある羽毛といえます。 そのため少量でも保温力がある、言い換えれば、軽くて暖かな羽毛です。マザーグースを詰めた羽毛布団は軽量で暖かです。

マザーグースが産卵した卵が食肉用に飼育されるレギュラーグースになります。1シーズンに平均55個ぐらいの卵を産みます。 マザーグースの卵からはマザーグースになりません。 種のDNAを正しく維持するためにグランドマザーグース的な鳥が存在しています。 1羽のマザーグースから1回に25g程度採取されるため、シングルの羽毛布団(ダウン1.2kg)で50-60羽分のダウンが必要となります。 ポーランドの平均的な農場の飼育数は、3,000羽程度であり多くても5,000羽程度です。

マザーグース  マザーグースダウンは、中心の核がしっかりしているため羽毛一粒一粒に多くの空気をたくわえることができ、熱を逃がさないため保温力に優れています。 また耐久性に優れたダウンです。マザーグースダウンを充填すると軽くて暖かく長くへたりにくい羽毛布団になります。 まさにマザーグースは高級羽毛布団のキーワードと言っても過言ではありません。

 羽毛布団の品質を決める第1基準である「ダウン」については、 羽毛布団の選び方にて別途説明をしていますが、 ここでは、マザーグースダウンについて簡単に説明をさせて頂きます。
 基本的に手摘みにより採取されるため、大きいダウンを選び一粒一粒丁寧に採取されるために、 核がしっかりとした高品質のダウンボールです。 特に10月11月頃に採取されたダウンは、冬に向かってのダウンであり保温力に優れた高品質のダウンと言えます。

マザーグースの色の違い

 色については、ホワイトもあればシルバー系、茶系と様々です。色による保温力の差は有りません。 表示はホワイトマザーグースとかシルバーマザーグースとラベル等に記載されています。 ただし、羽毛布団に付いている品質表示票にはマザーグースであっても「詰め物グースダウン」と表示している場合が多いです。 「マザー」の文字がない場合が多いです。耐久性は野生種に近いシルバーマザーグースが僅かに優れていると言われています。

安心できる品質のマザーグースを扱うメーカー

 まず第1に信頼できるメーカーの製品であるか否かが、選び方の第1条件になります。 当店もオリジナル品を発注することがございますが、発注できるメーカー(山甚物産(株)、(株)京都西川、他)は限られています。

 寝具店においては、公的な検査機関に依頼してダウンの品質を検査する事も可能ですが、通常はコストの面からできないのが現状です。 基本的に羽毛布団の中身のダウンの品質を知っているのは、ダウンを充填したメーカーです。 安心して購入するためには、やはり信頼できるメーカーに絞り選ばれることをお勧め致します。

マザーグースにもランクがあります。

 鳥の種類、産地、鳥の飼育期間・方法、洗浄方法などについては、上記の羽毛布団の選び方のサイトにてダウンの品質として説明しています。

 マザーグースの表示をしているが、ダウンパワー値を見るとレギュラーグース並の羽毛布団も見かけます。 当店の基準ではダウンパワー値は430DP以上と考えていますが、430DPに満たない品質でもマザーグースの表示をしているものも見かけます。 マザーグースダウンはマザーグースから採取したからと言うだけではありません。 ダウンパワー値ダウン率にも一定の基準値を当店では設けています。 例えば、上質のマザーグースダウンを選別した後に残ったダウンはダウンパワーも低くなっています。 この残ったダウンは「マザーグース」とは言えないと思います。

 マザーグースのランクは、日本に輸入された後の処理によっても違いが出ます。 業界基準は羽毛を洗浄した水の透明度が500mmですが、当店が扱っている京都西川のマザーグースにおいては1000mmになるまで洗浄をしています。 ポーランド産アニメックス社のマザーグースは、アニメックス社の工場にて1000mm洗浄をすでにされています。 洗浄回数と羽毛品質は関係ありません。汚れている羽毛は洗浄回数が多くなり油脂分の低下にもつながります。

 マザーグースの採取時期により保温力に差がでます。晩秋に採取されたものは冬用のダウンです。 また、冬を越した後に採取されるダウンもダウン量も多く高品質です。 同じダウンパワー値のマザーグース表示でも保温力に差がでます。 羽毛の枝羽の構造は樹木に似ています。晩秋のダウンの枝羽の状態は樹木で言えば葉を沢山付けた状態です。 夏に取れたダウンの枝羽は樹木が冬に葉を落とした枝だけの状態を想像して下さい。夏ばての影響でしょうダウンの量も低く品質的にも低下しています。 この採取時期の違いは保温力に違いが出ます。採取時期もマザーグースの品質に関係します。

マザーグースの産地

 羽毛の産地は、順不同にポーランド、ハンガリー、シベリア、ウクライナ、カナダなど色々あります。マザーグースの場合は産地国の表示がされています。 品質において産地間の優劣は付けることができません。 マザーグースと言っても、鳥の種類によってダウンボールが大きいものもあれば小さいものもあり品質差がございます。 また飼育場の自然環境・地理的位置・飼育方法により品質差がございます。 品質は産地国よりも農場単位でありインフルエンザ等の年色もございます。 産地国による品質差よりダウンパワー値を重視した方がよいと思います。

マザーグースのトレーサビリティ管理

 2010年以降は羽毛の産地に関して、トレーサビリティ管理を厳しくするメーカーが増えたように感じます。 (株)京都西川においてはトレーサビリティが明確でないダウンはマザーグースを表示しない様になっています。 例えダウンパワーが440dp以上であろうと飼育農場が明確でないものはマザーグースではなくレギュラーグースの扱いとのことです。

マザーグースと鳥種鑑別混合率。

 鳥種鑑別混合率とは、グースダウンの中にダックなどの別の種類のダウンが混入している比率のことです。 本来は100%であるべきなのですが混入している場合があります。日本羽毛製品協同組合(日羽協)では許容範囲を10%未満としています。 西川三社においてはレギュラーグースの場合7%以下でありマザーグースの場合だと許容範囲を1%以下としています。

 鳥種鑑別混合率試験は、50個のダウンを拡大して鳥種を鑑別して割合を算出しています。 マザーグースの場合は考えられませんが、グース羽毛にダックだけでなく陸鳥のチキンフェザーが混入していたとの話も聞きました。

マザーグースは少量でも暖かい

 マザーグースダウンは確かに保温力に優れています。少量でも暖かいとの説明も間違いではありません。 しかし、通常のダウンパワー値430DP-440DPのマザーグースダウンの場合ですと、シングルサイズで1.2kgの充填量が必要です。 よほど上質のマザーグースでない限りは、シングルサイズの充填量を1.1kgにすることはあり得ません。 当店では寒がりの方用に、430DPのマザーグースをシングルサイズで1.3kg充填した羽毛布団を企画しました。 確かにコウダ種のマザーグースとか、手選別を繰り返し行った上質のマザーグースは少量でも十分な場合がございます。 例えば、ダウン率97%470DPのマザーグースを充填する場合などはシングルサイズですと1.0kgで十分です。 ダウンの品質に応じて適量を充填する事ことで暖かくて軽いふとんに仕上がります。 逆の場合もあるのでマザーグースと表示していれば全て良いものだと考えず、マザーグースにもランクがあることを前提にして選んで下さい。

マザーグース-2016年追記

 2016年に羽毛の産地偽装の問題が原因したかは定かではありませんが、2016年秋にはマザーグースを充填していながら、 マザーグースの表記をしない羽毛布団が販売されるような噂があります。 このことは2016年羽毛布団事情でも書きましたが、 これからはダウンパワー重視の表記をする旨の内容でした。

 マザーグースにはグースの文字が含まれています。 マザーが付いているマザーダックとかマザーダウンはマザーグースではありません。

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