羽毛布団マザーグースとは

羽毛布団においてマザーグースは高級品との評価を得ています。しかしいざ購入するとなると、どのように高級でどこが良いのか?通常のグースとの違いは何なのか?解らないことが多くあります。

そこで、マザーグースとはどのような鳥で、羽毛の種類や品質と価格の関係を解説してから賢い選び方を羽毛布団のプロがお伝えします。

掛け布団に使われている羽毛の種類は、ダック(アヒル)・グース(鴨)・マザーグース(1年以上飼育された成鳥グース・グースの親鳥)の3種類に大別でき品質も基本的にこの順に良くなります。

ではマザーグース(Mother Goose)の詳細を説明すると少し長くなるのでまずはダイジェスト版を先に案内します。

ダイジェスト版

マザーグースは産卵用に一年以上飼育されたグースの成鳥のことで、マザーグースダウンはこの鳥の羽毛です。

マザーグースの羽毛はサイズが大きく羽枝の密度も高く保温性と温度調節機能が優れているため、この羽毛を使った掛け布団は暖かく快適使用温度域が広く素晴らしい寝心地と高評です。

マザーグース羽毛布団の品質は、主にダウン率とダウンパワーと充填量の3つの指標により決まります。

ダウン率とダウンパワーの指標値が高い羽毛が上質です。しかし、布団の保温力は羽毛品質だけでなく充填量も関係があります。このふたつの指標値により適切な充填量がきまります。

この3つの指標により布団の保温性と温度調節機能・快適使用温度域が異なります。ダウンパワーは450dp位までは保温力の指標となりますが、それ以上は温度調節機能の指標とみることができます。

そのため特に寒がりとか暑がりの方は布団を選ぶ際には、この3つの指標値のチェックが重要です。詳細な布団の選び方は本章にてご案内します。

ここで問題なのが、マザーグース羽毛布団の寝具業界の統一した品質基準が決まっていないことです。布団メーカー毎に異なった基準を設けています。

マザーグースのダウンパワーの下限値はメーカーにより400dp~440dpと40dpの差があります。

そのため一概にマザーグースであれば高級羽毛布団だと言えないのが現状です。寝た評価として口コミにも高評価ばかりではありません。購入する際は日羽協のプレミアムゴールドの93%440dpか西川基準の下限値である93%430dpを目安にされてはいかがでしょうか。

また、プレミアムゴールドのマザーダックダウンを「マザーダウン」と説明している布団もあり注意が必要です。

マザーグース羽毛布団を購入する際には、少なくともダウン率・ダウンパワー・充填量の3項目と布団メーカーの信用力を合わせて判断されることをおすすめします。

さらに悩ましいのが同クラスに見える羽毛布団の価格差です。原因には最終製造工程のみ国内である「日本製」とか「羽毛の産地間格差」などがあります。真の日本製の見分け方とか産地の優劣などは本章で詳しく説明します。

羽毛布団の寝心地は、羽毛品質だけでなく布団の側生地素材とか内部キルト構造も関係しています。詳しくは下記サイトをご覧ください。

羽毛布団選び方ラベル
羽毛布団の選び方

良し悪しの基礎知識を基にダウンと生地と内部構造を調べます。しかし品質表示の行間を読まないと安心...

本章では、マザーグースダウンの品質の良し悪しを判断する幾つかの指標と通常グースとの違い、さらにメーカー毎の品質基準の差異とか価格差の原因、羽毛布団のお得な選び方や注意点などをプロの視点で案内します。

当サイトは、筆者が30余年羽毛布団に携わった経験と、ポーランドのanimex社・ハンガリーのFBZ社・一般財団法人日本繊維製品品質技術センター(QTEC)・国内寝具メーカー・繊維メーカー・生地染色会社等への訪問をして得られた情報をベースに作っています。

ポーランドのanimex社の契約農場で飼育されているマザーグース

目次

  1. マザーグース
  2. 羽毛布団マザーグースとグースの違い
    1. 品質指標でのグースとの違い
    2. マザー・グース羽毛の快適使用温度域
    3. 羽毛の耐久性の違い
  3. マザーグース羽毛布団のランクと価格
    1. 羽毛布団の西川品質と業界基準の差異
    2. メーカー別マザーグースのダウンパワー下限値
    3. 羽毛布団の品質と価格
  4. マザーグース羽毛布団の賢い選び方
    1. ダウンの品質での選び方と注意点
    2. 布団メーカーの信頼度
    3. プレミアムゴールドラベルの注意点
    4. 羽毛布団マザーグース日本製の実情
    5. マザーグースがおすすめの人
    6. 布団の側生地・キルト・サイズ選びと注意点

マザーグース

マザーグースは産卵用に1年~4年飼育される成鳥グースの呼称です。この羽毛は大きく羽枝が密で保温性と温度調節に優れています。マザーですが雌4羽に雄1羽の割合です。

ポーランドのanimex社契約農場訪問時に撮影したマザーグースが下の写真です。

ポーランドのanimex社契約農場訪問時に撮影したマザーグース

グランドマザーグース

DNAの保存のため純血のグースが存在してグランド・マザー・グースと呼ばれています。その鳥の卵からマザーグースは生まれます。

グランドマザーグースとマザーグースとグースの関係を示す図

グランドマザーグースから採取された羽毛は格段に上質であり最高級羽毛布団に使用されます。

1羽のマザーグースは1シーズンに平均55個の卵を産みます。マザーグースの羽毛の採取回数は1年に3回ほどです。

この55:3の比率からマザーグースはグースと比べてダウンの量も少なく値段が高いのもご理解頂けるでしょう。(実際は雄鳥の羽毛があるので少し比率は変わります。)

それではマザーグース羽毛布団が高評を得ている理由について通常グースと比較しながら説明します。尚、ダックとグースの羽毛の品質の違いについては下記サイトをご覧ください。

グースとダック羽毛の差
グースとダックのダウンの差

1羽の鳥の価値で羽毛が占める割合は、グースは6%でダック3%です。2倍の差は人気度・品質の違い...

羽毛布団マザーグースとグースの違い

下図の様に通常グースと比べるとマザーグースの羽枝は長く密生度が高いため蓄熱したり放熱する機能に優れています。またこの羽毛は、油脂分も少なく鳥特有の臭いの問題も無いため高級羽毛布団に使われます。

グースとマザーグースのダウンボール大きさと羽枝の密度の違いを比較したイメージ図

通常グースの飼育期間は22週から23週でしたが最近は16週~18週と短くなっています。短くなった分はダウンボールの育生度にも表れマザーグースとの品質差がひろがっています。

一方、マザーグースの飼育期間は昔は6年でしたが最近は4年と短くなっています。その分、個体数が減少し羽毛の量も減少しています。

因みに、貿易輸入統計資料によると、ハンガリーとポーランドからの羽毛輸入量は全体の10%未満です。上記の通常グースとマザーグースの個体数から推測すると、両国からのマザーグースダウンの割合は極めて少ないと言えます。

品質指標でのグースとの違い

羽毛の主な品質指標はダウン率とダウンパワーのふたつがあります。

羽毛はダウンとも呼ばれ、ダウン(綿毛)とスモールフェザー(小さい羽根)を含みます。ダウン率とはダウン(綿毛)の割合を示す指標でありこの値が高いものが上質です。

グースとマザーグースのダウン率とダウンパワーの下限値と上限値を表した図

通常グースの羽毛布団のダウン率は、90%から93%がボリュームゾーンですが中には95%のものもあります。

マザーグースの場合は、92%から98%ぐらいまでありボリュームゾーンは93%から95%です。

マザーグースとグースのダウン率のゾーンの比較イメージ

ダウンパワーとは、羽毛のふくらむ力でありダウンボールの平均的な大きさを推し量る指標です。単位はdpでありこの値が高いものが上質です。

グースは390dpから440dp位まであり、マザーグースの場合は400dpから480dp位までです。ただ、一般財団法人日本繊維製品品質技術センターQTECの情報によると、500dpの羽毛も希にあるとのことです。

マザーグースとグースのダウンパワーゾーンの比較イメージ

ダウンパワーがあまり高くなくても保温力が優れているスティッキーダウンと呼ばれる羽毛が存在します。マザーグースのスティッキーダウンの場合は440dpもあれば抜群の保温力があります。

ダウン率とダウンパワーにおいては、グースとマザーグースの両方に共通するゾーンがあります。このことは羽毛布団を選ぶ際に重要なので記憶して下さい。

マザー・グース羽毛の快適使用温度域

羽毛布団の快適使用温度域とは、寝室の温度変化に対応して羽毛が蓄熱したり放熱したりして寝床内を適温に保てる上限と下限温度の幅のことです。睡眠時の寝床内の快適環境は、温度33±1℃、湿度 50±5%です。

マザーグースの快適使用温度域を仮に下限温度が0℃から上限温度20℃とすると、通常グースでは5℃から19℃の域しか対応できないとイメージ頂ければ保温力の違いをご理解頂けると思います。

マザーグースとグースの各羽毛の快適使用温度域の比較イメージ図

通常グースの下限温度を下げるには充填量を増やせば可能ですが、増量は重くなるのと羽枝の開閉がしにくく温度調節の反応が遅くなります。

マザーグースの羽毛布団は、単に暖かいだけでなく快適使用温度域が広く温度調節機能に優れていて快適で軽いのが特長です。

羽毛の耐久性の違い

マザーグースの羽毛は、中心部の核が大きく丁寧に採取されるため核とか羽枝が傷つきにくく耐久性に優れています。

西川のマザーグース95%430dpと通常グース93%410dpを同量充填した同じ側生地の羽毛ふとんの耐久性を比較します。ふたつの布団のボリュームは新品時にはほぼ差はありません。

マザーとグースダウンの違いだけで側生地も内部のキルト方式も同じ2枚の羽毛布団の写真

耐久性の違いを解り易くするため、例えば95%430dpの羽毛布団だけを使用してダウンパワー値が410dpまで下がったと仮定します。しかし、その時点で片方の通常グースの410dpの性能と同じレベルになった事になります。それまで使用した期間は通常グースより長く使用出来ることになります。

やはりマザーグースの羽毛布団は通常グースの布団と比べると耐久性にも優れています。当然ながら布団の価格は高くなります。しかし、耐久性に優れている事でリフォームする際にはコスパ的に優れているともいえます。

耐久性に優れたマザーグースダウンの特性をより活かすためにはカバー交換をまめに行って下さい。汚れが酷い場合はご自宅での洗濯はせず技術力のあるクリーニング店にお出し下さい。

マザーグースのダウン率93%と95%の違い

93%と95%の違いはダウンとフェザーの割合の違いですが、正常なダウンボールの割合の違いでもあります。そのため95%と93%の違いは、羽毛の保温力と温度調整性能の違いもさることながら耐久性の違いとしても表れます。

羽毛布団の寿命
羽毛布団の寿命

ふとんの寿命は、買い替えを検討されたタイミングかもしれません。使用期間は10年から15年ぐらい...

マザーグースの羽毛の魅力と難点

マザーグースダウンは、ダウンボールが大きく羽枝が密であることにより、少量でも保温性と温度調節機能に優れ快適使用温度域も広いため、この羽毛を使用した布団は軽くて心地良い温度で眠ることができます。

また、成鳥の羽毛は丈夫で耐久性に優れ、未成熟ダウンも少なく口コミでよく見かける臭いの問題もありません。

この様な魅力度は、羽毛の品質指標の数値と比例するためマザーグース羽毛布団の品質にはランクがあります。

グースの中でもマザーは個体数が少なく羽毛の採取量も少ないうえ、人気があるために供給より需要が多くお値段がどうしても高いのが難点です。

マザーグース羽毛布団のランクと価格の関係

マザーグースの羽毛布団のランクを見分ける指標には、上記の指標以外に鳥種混合率とか洗浄度や有機物残留量を示す酸素計数があります。さらにランクを分けるものとしては、グランドマザーの様に飼育目的の違いとか産地間格差とか羽毛の採取時期などがあります。

これらの指標の中でもマザーグース羽毛のランクを「簡単」に見分ける指標はダウンパワーです。

羽毛布団の西川品質と業界基準の差異

メーカーごとにマザーグース羽毛の品質基準は異なります。マザーグースのダウン率とダウンパワーと鳥種混合率の西川品質と業界の品質基準域を比較したのが下の表です。これらの品質基準の違いが布団の価格差として表れています。

鳥種混合率とは、グースダウンにタックダウンが混入している割合のことです。

マザーグース羽毛の業界の品質基準域と西川基準


業界基準域
西川基準
ダウン率
92%~
93%以上
ダウンパワー
400dp~
430dp~
鳥種混合率
10%未満
1%以下

マザーグースと表示する場合は産卵用に飼育された親鳥から採取された羽毛であることを前提条件としていますが、寝具業界の統一された品質基準はありません。

400dpでもマザーグースの羽毛布団としているメーカーもあれば、95%440dpでも通常グースとしているメーカーもあります。

なぜ西川(株)は厳しい西川基準品質を設定したのか?それはマザーグースダウンの良さを体感できるのは93%430dp鳥種混合率1%以下の品質が必要と認識しているからでしょう。

メーカー別マザーグースのダウンパワー下限値

販売店ならではの情報として、布団の通販サイトでよく見かけるメーカーのマザーグースのダウンパワーの下限値を比較した表を掲載します。

メーカー別マザーグースのダウンパワー下限値

西川(株)
山甚物産(株)
昭和西川(株)
(株)ロマンス小杉
430dp
440dp
420dp
430dp

同族会社であった東京西川、京都西川、西川リビングの3社は現在西川(株)に統合されています。

西川(株)の430dpは間違いありませんが、他のメーカーにおいては上記の値よりも低い場合があるかもしれません。

ダウンパワーの違いは採取時期とか精毛工程あるいはグース種の違いもあります。品質表示はされませんが、上質の羽毛を手選別をして後に残った羽毛のdp値は高くはありませんがマザーグースダウンとして流通しています。

マザーグースのdp値は、メーカーにより多少の差はありますが概ね440dp位までは保温力の違いです。それより高い場合は布団の保温性よりも快適性(温度調節・軽さ)をみる指標と言えます。

西川(株)と昭和西川(株)の基準が異なることからもお解り頂けると思いますが、両社は独立した会社であり全くの別会社です。

ゴールドラベルの関係

日羽協に加盟しているメーカーのマザーグースの羽毛布団の場合は、ロイヤルゴールドラベルかプレミアムゴールドラベルのどちらかが添付されることになります。

日羽協に加盟しているメーカーのマザーグースの羽毛布団につくロイヤルゴールドラベルとプレミアムゴールドラベルの写真

羽毛のかさ高性を表すフィルパワー

羽毛のかさ高性の品質基準としてIDFL(国際羽毛試験監査機関)のフィルパワー検査があります。ダウンパワーとフィルパワーの関係は下記サイトをご覧ください。

フィルパワーとは
フィルパワーとは

ダウンの品質基準値としてダウンパワー以外にフィルパワーがあります。ダウンパワーとの違いを説明。...

ダウン率
ダウン率とは

この比率は、布団の暖かさと耐久性の目安となるものです。この数値が高ければ「一応」上質と言えます...

ダウンパワー
ダウンパワーとは

羽毛布団の保温力の指標!ダウンパワー440dpのダウン1gの無加重の体積は500mlペットボト...

ダウンの色と品質の関係

羽毛の色にはホワイト、シルバー、ブラウン系があります。有名なポーランドのホワイト・コーダ種は言うまでもなくホワイトグースです。ハンガリーのホワイトグースのゴールドグース種などは有名です。

色による品質の違いはありません。産地によりダウンの色に違いがありポーランドはホワイト系でハンガリーはホワイト系とシルバー系の両方があります。品質性能は同じでもホワイト系が人気で値段はやや高い傾向です。

ダウンカラー
羽毛の色の違い

ホワイトグースとシルバーグースどちらが良いのですか?というご質問があります。結論から言えば、色...

ダウンの産地と品質の関係

マザー・グースダウンの主な産地は、ポーランド、ハンガリー、ドイツ、ロシア、ウクライナ、カナダ、中国などがあります。国策事業としてグースの品種改良を重ねてきたポーランドとハンガリーのマザーグースは高評を得ています。飼育場の自然環境・気候の違い・飼育方法により品質差がでます。

マザー・グースダウンの主な産地の地図・赤いラインは北緯50度

一般的に寒さが厳しく温暖差が大きい地域で飼育された鳥の羽毛は上質と言われています。上の地図はマザー・グースダウンの主な産地を表しています。赤い線は北緯50度ラインであり北極点に近いほど寒さは厳しくなります。ポーランドやハンガリーは日本の北海道よりはるか北に位置しているため寒さの程も想像出来ます。

同じダウン率ダウンパワーの羽毛でも、産地間での品質格差により価格差が生まれています。具体的には、ポーランド産とかハンガリー産より中国産が安く取引されています。

羽毛の産地について詳しくは下記サイトをご覧ください。

羽毛の産地ロゴ
ダウン羽毛の産地

ポーランド、ハンガリー?産地はどこがよいのか?寒い地域の産地のものが保温性に優れています。耐久...

ポーランドとハンガリー

羽毛布団の中身の羽毛(ダウン)の産地として有名なのが、北欧産の中で...

ダウンのリカバリーパワー

初期のダウン率とかダウンパワー等のフィーリングパワー値が同じでも、乾燥した気候のポーランドとかハンガリーなどヨーロッパ産と湿気の多いアジア産の羽毛ではヘタリ具合に差があると言われています。

ポーランドとかハンガリー産のマザーグースダウンはコシがあり耐久性にも優れているため市場価格が高くなっています。

まだ一般的に知られていませんが耐久消費財の羽毛布団においては、リカバリングパワーは重要な評価基準です。

リカバリーパワーは、飼育の気候環境と深い関係があるためダウンの産地間での品質と価格差の理由の説明になり得ます。

羽毛のトレーサビリティ

羽毛の産地が解るj-tasラベル

最近は、羽毛の産地に関してトレーサビリティが簡単に解るJ-TASラベルが付いた羽毛布団も出はじめています。

羽毛の出所が明確なマザーグース羽毛布団は購入する際に安心感があります。布団を購入する際は羽毛の産地国名あるいは地方都市名を確認して下さい。依然として偽装問題はなくなっていないと感じます。

j-tasラベル
J-TASラベルとは

これまで羽毛布団の業界においては、『偽装問題』は枚挙にいとまがない状態でした。産地、ダウン率、かさ高...

ポーランドのアニメックス(animex)社、ハンガリーのFBZ社等では採取した羽毛の各袋には下の写真の様にidタグが付けられていて、どの農場で何時採取されたものかは瞬時に解るようになっていて徹底したトレーサビリティが行われています。

ハンガリーFBZ社の精毛工場に保管中の精毛前の羽根・idナンバーで管理されている

ポーランドのanimex社とかハンガリーFBZ社等の精毛会社名が記載されているマザーグースダウンはより信頼度が増します。

羽毛布団の品質と価格

マザーグース羽毛布団のダウン率は92%から98%まであり、ダウンパワーは400dpから480dp以上と幅広いのが現状です。さらにリカバリングパワーの様な産地間格差とか色の違いなどマザーグースダウンの品質ランクを決める指標は多くあり当然価格差が発生します。

「羽毛布団 マザーグース」と検索するとお値段の安いものから幅広くありますが、おすすめの品質ランクは西川品質の430dp以上93%以上または後で説明するプレミアムゴールドラベル品質以上です。

値段の安い羽毛布団は、羽毛品質が通常グースと同ランクであったり充填量を少なくしたり、布団の側生地をポリエステルとか超長綿では60番手の海外製の生地を使ったりしています。プロの視点からダウンの偽装が疑わしい安い価格の布団もあります。

マザーグースの羽毛布団の価格を比較するには次の項目を比べて下さい。サイズ・ダウン率・ダウンパワー充填量産地・色・メーカー名が同じでものを比べて下さい。太文字の項目は重要です。

同品質に見える羽毛布団の価格差は、鳥種混合率10%未満等の許容誤差に対するメーカー認識の差もあると思います。さらに後に説明する日本製と表示されている製造工程に価格差の原因があります。

2022年はロシアとウクライナ産羽毛の輸入量の激減と為替相場の変動によりマザーグースだけでなくグースダウンも値上がりしています。

アウトレットのロゴ
アウトレットの羽毛布団

お客様からのアウトレット品の問い合わせで、西川の決算期に生産過剰による在庫処分特価品が少なくな...

羽毛布団のランクと相場
羽毛布団のランクと相場価格

布団の寝心地を5分類!購入を後悔するものから早く購入しなかった事を後悔するものまで。価格は?...

マザーグース羽毛布団の賢い選び方

それではマザーグース羽毛布団を選ぶ際の各指標のポイントを説明していきます。

ダウンの品質での選び方と注意点

マザーグース羽毛布団の品質基準がメーカーにより異なるため品質と価格の幅が広くなっています。

マザーグースの羽毛は確かに保温力に優れています。少量でも暖かいとの説明に間違いではありません。

ポーランドのコウダ・ヴィエルカ国立動物飼育科学研究所の管理下で飼育されているホワイト・コウダ種のマザーグースのラベル

確かにポーランドのコウダ・ヴィエルカ国立動物飼育科学研究所の管理下で飼育されているホワイト・コウダ種のマザーグースとか、手選別を繰り返し行った上質羽毛は少量でも十分な保温力が得られます。

例えば、メーカーにもよりますが95%440dpの通常グースダウンを充填する場合などはシングルSLですと羽毛量は1.1kgで十分なボリュームです。逆にマザーグース93%410dpだと1.3kgと少し多く充填する場合があります。

一般的な93%430dp-440dpのグースダウンの充填量は、シングルロングの羽毛布団の場合で通常は1.2kg(ダブルは1.6kg)です。

冬には合い掛け羽毛布団と肌掛け布団の2枚を重ねて使うツインダウンがありますが、マザーグースを充填されていても2枚分の羽毛総重量は1kg程度と冬用の標準的な羽毛布団より充填量が少ない製品もあります。

ツインダウン
ツインダウン

合い掛けと肌掛けの2枚のツインダウン羽毛布団はオールシーズン快適かを解説...

ダウンの品質に応じて適量を充填することで暖かい布団に仕上がります。販売価格を安くするためとか重さの問題で羽毛量を少なくする場合があるのでダウンパワーと羽毛充填量の両方のチェックが重要です。

西川羽毛布団には、ダウンパワーの記載が無いものがありますが西川基準ではマザーグースなら430dp以上です。

高級羽毛布団に使われるスティッキーダウンの場合は、ダウン率と充填量の記載はありますがdp値の記載がない場合があります。

ダウンの産地の確認

産地は国名あるいは地方都市名の確認下さい。地域名とか都市名ではマズルカ地方(ポーランド)とかジーリン(中国吉林省)などがあります。羽毛の産地でおすすめはポーランドとハンガリーです。

アレルギー体質の方が選ぶ際のポイント

洗浄された羽毛に残留しているアレルゲン物質の検査をするIDFL(国際羽毛試験監査機関)ヘルシーダウンプログラムがあります。

アレルギー体質の方にとって、このプログラムのラベルは安心のひとつの目安になります。

布団メーカーの信頼度

ネット通販で羽毛掛け布団を購入される際には布団メーカーの信頼度にも注意下さい。安心なのは西川(株)・山甚物産(株)など有名ブランドの羽毛布団です。

各メーカーごとにマザー(グース)の品質基準・規格が異なるため、羽毛布団の選び方はできれば同一メーカーの布団を比較検討されることをおすすめします。

例えば通販モールの楽天などで【羽毛布団 マザーグース 西川】と検索すると昭和西川(株)の布団も含まれます。この場合は「絞り込み」機能でキーワードの除外機能を利用すると「西川羽毛ふとん」に絞り込み選べます。

上記の様に羽毛布団を選ぶ際にはメーカー名をキーワードに入れることをおすすめします

メーカーの信用が如何に重要かは、上記の鳥種混合率10%未満の許容誤差が表しています。

10%近くダックが混入したマザーグースでもで可なのです。10%は誤って混入ではなく意図的に混合したものではないでしょうか?残念ながら品質表示票には鳥種混合率の記載はありません。

メーカーの信頼度は、売上げランキングの順位とは異なります。メーカーの信頼度は、詳しくは下記のサイトをご覧ください。

おすすめ羽毛布団メーカー西川・山甚物産
羽毛布団メーカーでの選び方

おすすめメーカーは西川ですが知名度は低くても良い会社はあります。しかし社名だけで品質を聞くに及...

アニメックス社
ポーランドAnimex社と西川羽毛ふとん

西川ポーランド産マザー・グース羽毛布団の人気の理由は、アニメックス社より直輸入の羽毛を充填。...

おすすめ羽毛布団
マザーグース西川羽毛布団

おすすめは西川羽毛布団!サイズ・寝心地・価格・選び方・メーカーについて解説。おすすめ西川製品の...

プレミアムゴールドラベルの注意点

日羽協のプレミアムゴールドラベルは、440dp以上でダウン率93%以上の羽毛を日羽協に加盟している国内の工場で充填した羽毛布団に添付されます。

プレミアムゴールドラベルが付いていればマザーグースの羽毛布団だと勘違いしないようにして下さい。このラベルは条件を満たせば通常のグースとかマザーダックの羽毛布団にも付いています。

勘違いしやすい商品説明の例をあげると「プレミアムゴールドラベル付きマザーダウン」です。このマザーダウンはマザーダックダウンの可能性が大です。ダックダウンの羽枝は太く張りがあるためダウンパワーが出やすい特徴があります。同じDP値ならダックよりグース羽毛が保温力に優れています。

プレミアムゴールドラベル
プレミアムゴールド羽毛布団

日羽協がダウンの品質基準を4ランクに区分した最高ランクのラベル!マザーグースとは限りません。...

「マザー」を前面に打ち出した93%420dpの羽毛布団より440dpの通常グースの羽毛布団をおすすめします。価格も安くお買い得です。

おすすめの羽毛品質は、プレミアムゴールドラベルの93%440dp以上または西川の93%430dp以上です。

羽毛布団マザーグース日本製の実情

海外生地・海外縫製の日本製マザーグース羽毛布団の品質表示票

日本製マザーグース羽毛布団と表示されていたら、誰しも全製造工程が国内と思い込んでしまいます。

しかし、日本製と表示の羽毛布団の実情は、海外生地を海外縫製して国内で仕上げるパターンは驚くほど多くあります。

マザーグース羽毛布団であっても値段が安い場合には、海外生地・海外縫製の日本製の可能性は大きくほぼ海外縫製です。

国内製造にこだわりオールジャパン認証を受けた製品に付くJ∞QUALITYラベルの写真

純日本製の羽毛布団は、手選別したダウン率98%ダウンパワー480dpから500dpのマザー・グースダウンとかグランドマザーグースを使用しているとか、側生地の品質も別格の生地を使用しています。

「国産生地・国内縫製」の記載かオールジャパン認証制度のJ∞QUALITYラベルが無ければ純日本製でないと判断すべきです。西川のカタログには単に日本製の場合とJ∞QUALITYが併記されている2種類あります。

プレミアムゴールドラベルが付いていても全ての製造工程が国内とは限りません。製造工程について詳しくは下記サイトをご覧ください。

純日本製羽毛布団
純日本製羽毛布団の見分け方

海外製の生地を海外で縫製して、国内で吹き込み縫合すれば日本製であり国産品として流通しています。...

西川製羽毛布団マザーグース日本製の紹介

マザーグースの性能を活かすため国産生地を国内縫製にこだわり、ポーランドのアニメックス社とハンガリーのFBZ社のマザーグースを充填した西川の日本製羽毛布団を各1点紹介します。

ポーランド産マザーグースダウン93%430dp西川羽毛布団日本製シングルロングの写真

西川株式会社(京都西川)のシングルロング羽毛布団。羽毛はポーランド産ホワイトマザーグース93%430dpを1.2kg充填しています。ポーランドのアニメックス社の上質ダウンを使用。側生地は日本製80超長綿。立体キルト方法は国内にて縫製したハイマチ密閉キルト。純日本製の西川マザーグース羽毛布団!

値段は、143,000円(税込み)

ハンガリー産マザーグースダウン95%430dp西川羽毛布団日本製シングルロングの写真

メーカーは西川株式会社(京都西川)、ダウンはハンガリー産マザーグース95%430dpを1.2kg充填。2層立体キルト羽毛掛け布団。ハンガリー産マザーグースダウン95%430dpは、西川社内でのダウンパワー測定平均値は440dp以上であり抜群のボリューム!生地は日本製の80超長綿で綿100%です。
値段は、94,723円(税込み)。
こちらがダブルサイズの布団です。

マザーグースがおすすめの人

西川基準またはプレミアムゴールドランクのマザーグース羽毛の快適使用温度域と保温力は、寒がりの体質の方をはじめ老若男女全ての方におすすめであることは間違いありません。

しかし標準的な仕様の布団だと暑がりの方には少し汗ばむこともあります。暑すぎるのも低評価になります。

暑がりの方には、快適使用温度域を1度から2度程度高くなるようにして温度調節機能に優れた仕様にすることで快適にお使い頂けます。

具体的には95%440dpクラス以上の羽毛を標準仕様より100gから200g程度充填量を少なくした1層キルトの布団にすることで実現できます。

寒がりの方でも西川基準以上のマザーグース羽毛を標準量充填していれば保温力に問題は無いかと思いますが、特に寒がりの方は2層とか3層構造の布団を選ぶとか充填量を100g増量した布団をおすすめします。

睡眠時間が長い高齢者の方には、軽くて暖かで温度調節機能に優れた快適な布団がおすすめなので、95%440dp以上のマザー羽毛をシングルで1.0kgから1.1kg充填して、側生地も薄くて軽い100単糸以上を用いて1層キルトがおすすめです。

老若男女におすすめと申しましたが、体温が高い赤ちゃんには、おねしょもあり洗濯のことも考慮してベビー用羽毛布団にはダックか通常グース羽毛が多く使われています。

就職とか進学等で一人暮らしの部屋には保温力をアップする余分な毛布等がないことが多くあります。快適使用温度域の広さと保温力の点から、一人暮らしをはじめる方にはマザーグース羽毛布団がおすすめです。

快適使用温度域が広く温度調節機能に優れたマザーグースダウンでも1枚の布団で春夏秋冬の四季に対応はできません。寒い冬用と寒暖差が激しい秋春用とエアコン対策としての夏用の3タイプを用意されることをおすすめします。

意外かもしれませんが寒さが厳しくない端境期の秋と春には寒暖差が激しいために、快適使用温度域が広く温度調節機能に優れたマザーグースの合い掛け羽毛布団がおすすめです。夏用のダウンケットには強い保温力が必要でないため、ダックもしくはグース羽毛をおすすめします。

マザーグース羽毛布団の特徴としての軽さを活かすには、布団カバーの素材と品質も選ぶ必要があります。

羽毛布団カバー
羽毛布団カバーの選び方

布団にはカバーが必需品です。汚れ防止以外にも花粉・ダニアレルギー対策にはカバー選びが重要です。...

布団の側生地・キルト・サイズ選びと注意点

羽毛布団の寝心地は、ダウンと側生地の素材と品質・キルト方法が協調したハーモニーの様なものです。

羽毛布団の側地は、柔らかさとか蒸れ感とか重さにおいておすすめなのが「綿」素材です。綿のなかでも極細のサテン織り超長綿の国産生地がおすすめです。

通販などで安く販売されているポリエステルの側生地の羽毛布団は、睡眠時の蒸れ感が強くマザーグースダウンの特長を十分に活かせません。

羽毛布団を選ぶ際には、側生地の【素材と品質】をチェックすることも重要です。おすすめ素材は綿です。側生地が日本製か否かのチェックも重要です。詳しくは、こちらの生地の素材と特徴のサイトをご覧ください。

西川基準のマザーグースダウンなら1層立体キルト構造の羽毛掛け布団で十分に暖かですが、寒がりの方とか寝室温度が低い場合は2層・3層キルトをおすすめします。

ただし、マザーグースにはダウンパワーの低いものもあるので、ダウン率・ダウンパワー・充填量をチェックしてキルティング方式を選んで下さい。

キルティング方式は、ご自分の【体質とか寝室温度】にあったものがおすすめです。当店のおすすめは西川のハイマチ密閉キルトです。キルトは縫製のことですが国内縫製か否かも品質と価格に関係しています。詳しくは、こちらの羽毛布団のキルト構造のサイトをご覧ください。

羽毛布団の重さ
羽毛布団の重さでの選び方

布団の重さはダウンと生地と布団内部の仕切り布です。マザーグースと超長綿とシンプルなキルト。...

マザーグース=暖かいとのイメージが先行して、布団のサイズが身長・体型に合っているかのチェックを忘れないで下さい。サイズが合わないと寒くて眠れません!!

身長が高い方には、ロングロングサイズがあります。また体型の良い方はシングルロングSLより少し広いセミダブルSDとかダブルDLサイズがおすすめです。お二人でお休みの場合はダブルDL以外にクイーンQL、キングKLがあり各々にロングロングサイズがあります。

羽毛布団のサイズ
羽毛布団のサイズ

お二人の場合は大きい方に合ったサイズがおすすめ!ダブルよりクイーンとか大きいサイズを選んで下さ...

マザーグース羽毛の魅力を活かす条件

マザーグースの羽毛は、サイズが大きく羽枝が密でありそのため少量でも保温性と快適使用温度域と耐久性に優れています。

しかし、メーカーごとにマザーグース羽毛布団の品質基準が異なり、ダウンの品質にもランクがあるため、羽毛布団の購入時には、ダウンパワー・ダウン率・充填量・産地などの指標とメーカーの信頼度を合わせてチェックする必要があります。

羽毛布団はダウン品質だけでなく側生地の素材、内部のキルト構造、製造工程も寝心地に関係するため合わせてチェック下さい。

マザーグース羽毛の魅力が味わえる羽毛布団の品質指標をプロが紹介します。

  1. 1.西川(株)とか山甚物産(株)など信頼できる布団メーカーの製品がおすすめ。
  2. 2.ダウン品質は北欧産の430dp93%以上で品質に応じて適量充填されている。
  3. 3.暑がりの方は上質ダウンを通常より少なく充填した1層キルトの布団がおすすめ。
  4. 4.布団の側生地素材は、国産の80サテン以上の上質の超長綿。
  5. 5.布団の内部キルト構造は、軽くて温度調節が機能しやすい立体一層キルト(寒がりは2層3層構造)
  6. 6.布団の製造工程は、マザーグースなら国内縫製・国産生地の純日本製がおすすめ!
  7. 7.布団のサイズは余裕をもって体を被う十分な丈と幅。

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