当店の羽毛布団の保温力
お客様が当店のサイトをご訪問頂いた際に、「どの羽毛布団を選べば良いのか?迷ってしまい電話をしました。」とのお電話を頂く事がございます。
店主が仕入れたものだからどれでもお勧めなのですが、お客様の要望によりおすすめ順位が微妙に異なってきます。
当店の羽毛布団の価格差は、保温力の違いではなく寝心地感の違いによるものです。
羽毛布団の保温力と価格差
当店の羽毛布団においては、10万円と20万円のふとんにおいて保温力に2倍の違いがあるかといえば、価格差ほどの違いがないというのが事実です。
例えば、寝床内の快適な温度は33度前後と言われています。仮に敷き寝具など他の寝具が同じものだとして、10万円と20万円のものを比較して、保温力に2倍の差があったなら、個人差はあるとしても20万円の羽毛布団を使用すると暑くて眠れないことになります。
保温力とキルト構造
同品質、同量のダウンを充填して同じ側生地を使用して、内部構造の異なるタイプを比較すると、立体1層構造よりは2層3層構造の羽毛布団がやや暖かく寒がりの方にはおすすめです。
しかし、2層構造の場合は上層下層を仕切る布が必要になります。この布の重さの分だけ少し重くなり、調湿機能も少し低下します。
西川のダブルフェイス3層構造も同様に布の分だけ重くなりますが、暖かさが少しまろやかになり、中層の空気層が調湿機能として働き2層構造の様な蒸れ感が少なく感じます。
空気層がクッションとなり、ふとん全体で体を包み込んでくれているような感じです。寝心地はダブルフェイス3層構造がおすすめです。

キルト方式・内部構造には色々なパターンがあります。保温性を重視したタイプ、軽さを重視したタイプ...
羽毛布団の保温力と満腹感
どれも同じ程度に暖かいのであれば、安い羽毛布団がお買い得かると言えばそうではございません。価格差があるのにはそれなりの理由がございます。
当店がおすすめする羽毛布団は、基本的に保温力の点においては、ご満足いただけるパワーは備えていると考えています。
羽毛布団の寝心地を料理に例える
お料理に例えて言うなら、どのお料理をご注文頂いても多少の差はあるにしても、満腹感(少なくとも空腹感は解消できる程度)は得られるように選定した料理量の様なものです。
お値段順に、天丼、定食A、海鮮御膳、***コースという料理メニューから、どのお料理でも満腹感は得られる様に設定してあるとお考え下さい。
保温力と個人差
お料理の満腹感を羽毛布団の保温力に置き換えるならば、当店の羽毛布団はどれをお選び頂いても、暖かさの点においてご満足頂ける製品をお勧めしていると考えています。
ただし、価格による保温力の違いは少しあるのも事実です。また、大食漢の方がいるように暖かさにも寒がり暑がりの個人差はございます。満腹感は、カロリー量とか栄養量に置き換えた方がより解りやすいかもしれません。
価格差と寝心地
当店がおすすめする羽毛布団の価格差は、仕入れの時期、仕入れ条件などにより多少のデコボコはありますが基本的には品質差です。
価格による保温力の違いは少しありますが、暖かさ以外にどのような違いがあるのかと言えば寝心地の違いです。
当店のサイト上の屋号は「寝心地探求紀行」です。保温力以外に寝心地感もおすすめしています。料理に例えるなら寝心地は味とか趣になると考えます。
おすすめ羽毛布団の寝心地
寝心地とは、暖かさもふくめて、軽さ、フィット性、柔らかさ、蒸れ感などがございます。ダウン充填量は同じでも、側生地のランクにより軽さも柔らかさも異なります。
側生地が超長綿の場合に糸番手が細くなるにつれ柔らかく軽くなります。側生地に蓄熱加工などが施されていれば、少しですが暖かさも増します。
同質のダウンの場合は、適量までなら充填量が多い方が暖かくなります。おすすめポイントが少しずつ異なります。羽毛布団の寝心地は、羽毛と生地と内部構造のコラボレーション(協調)です。
1層2層3層構造の違いで、層を仕切る布の重さが少し違いますが、健常な方の場合気になるほどの差はないと思います。ただし、御高齢者の方とかご病人の方にとっては、1層構造で上質ダウンを適量入れた軽い羽毛布団をお勧めします。
どの羽毛布団でも暖かさ保温力において、価格差ほどの差は無いと説明を致しましたが、当店が提案しているという前提条件がつきます。市場で販売されている全ての製品について言えることではありません。この点ご留意くださいますようお願いいたします。
当店がご提案おすすめしています羽毛布団は、少なくとも保温力の点において店主の基準をクリアしたレベルのものであり、基準を満たさないと判断した製品はお勧めできないので仕入れていません。寝具店としては、微妙な違いですが手の感触なり反発力なりは重要なチョック項目です。
当店の取り扱っている羽毛布団はグースダウンを充填したものです。できるだけマザーグースを充填した製品を中心におすすめしています。
2021年現在、ダックダウンの製品はお勧めしていません。ダックダウンの羽毛布団は、これまで冬用の単品としては販売をしていません。お勧めはマザーグースダウンを充填した羽毛布団です。

品質の違いを、品質表示票、添付ラベルの数値や業界用語で理解することはいささか骨が折れます。そこ...
関連サイトのご案内

高級羽毛布団は、マザーグースダウン、側生地素材と品質、仕立て方法の3条件がバランス良く整ってい...

日羽協がダウンの品質基準を4ランクに区分した最高ランクのラベル!マザーグースとは限りません。...

ふとんの寿命は、買い替えを検討されたタイミングかもしれません。使用期間は10年から15年ぐらい...

スティッキー(Sticky)とは「くっつく」の意味です。塊になっていてバラバラにならず絡み具合...

海外製の生地を海外で縫製して、国内で吹き込み縫合すれば日本製であり国産品として流通しています。...