羽毛布団の寿命

羽毛布団の寿命を、セールストークで「一生ものだから高額でも・・・」は、まさにオーバートークです。買い替えを検討中の方のお話では、羽毛布団の使用期間は10年から15年ぐらいの方が多いようです。なかには20年以上使用されている方もいます。

羽毛布団は、お手入れの仕方、使い方、中味のダウンの品質、側生地素材により寿命は異なります。羽毛布団の寿命は、買い替えを検討されたタイミングかもしれません。

高級羽毛布団の寿命が長いと言うこともありません。側生地の寿命は高級品の方が短い場合もあります。また、有名ブランドの製品は消費者の方に信頼されていますが、有名ブランドだから耐久性が特別優れていることはありません。

羽毛布団の平均寿命?

多くの羽毛布団が10年を過ぎた頃から、少しずつボリュームがなくなり15年ぐらいで、保温力の問題で買い替えを考える様になっていると思います。統計をとった数値に基づくものではありませんが、羽毛布団の平均寿命は15年程度と言えるのではないでしょうか。もちろん素材とかお手入れ方法の違いにより寿命が短い場合もございます。

セールストークの「一生ものだから・・・」とは「貴方の寿命は残り15年・・・」と言われているようで少し怖い話です。羽毛布団の寿命を延ばす方法について下記にご案内を致します。

お手入れ羽毛布団の寿命は延びる

羽毛布団は汚れが大敵です。汚れは寿命を短くしてしまいます。カバーを掛けることで、汚れはある程度は防げます。カバー交換をまめにすることでも、羽毛布団の寿命は延びると言えます。

羽毛布団は10日に一度ぐらいの割合で、風通しの良い日陰で3時間程度干すことですが、室内でも良いので風をあてて乾燥させて下さい。乾燥機の使用はダウンの寿命が短くなるためお勧めできません。特に収納する前には十分に乾燥をしてからしまって下さい。湿気た状態で収納するとカビの原因になります。

羽毛布団の寿命を延ばす方法の一つは、クリーニングに出さないことです。ダウンはできるだけ洗わないで使えればベストです。そのためにはカバー交換をこまめにして頂く事です。カバー交換をこまめににすることで中味のダウンの汚れも少なく良い状態で使用できます。クリーニングのタイミングも長くなり結果として寿命も延びます。5~6年に一度はクリーニングをして下さいとの案内をしているメーカーもございます。

しかし、クリーニングをするとダウンの汚れは落ちますがダウンの劣化も避けられません。ドライクリーニングをすると寿命が短くなる可能性もあります。ダウンの汚れを防ぐゴアラミネート加工をした側生地もありますが、寿命のことを考えるならカバー交換はなるべくまめに行って下さい。羽毛布団の取扱説明書には、カバーを掛けてお使いくださいとの案内がございます。カバー交換をこまめにすることで寿命は延びます。

ドライクリーニングをすると油脂分がなくなり、シャンプーで洗うと髪の毛が枝毛になる様にダウンは割れて保温力が無くなります。最近ではダウンケットなどで自宅で洗濯が出来るものもありますが、寿命の観点からはお勧めできません。自宅で洗う場合には羽毛布団の洗濯時の注意点のページもご覧下さい。洗濯乾燥方法を誤ると寿命どころではなくなります。

扱い方で羽毛布団の寿命は延びる?

羽毛布団の上に小さなお子さんが、ふざけて飛び跳ねるなどすれば、側生地が損傷するのは当然のことです。布団の上に飛び乗るなど乱暴に扱うと破損する恐れがございます。羽毛布団の寿命を延ばす方法の一つは、乱暴に扱わない事です。

羽毛布団のお手入れで、側生地を掃除機で吸う事はできるだけ避けて下さい。掃除機をあてる場合は専用のノズルを使用して下さい。掃除機の回転ブラシを側生地あてると縫製の糸が切れる恐れがあります。縫製の糸が切れた時点で寿命と言うことになります

羽毛布団のお手入れには、柔らかなハケのようにもので縫い目に溜まった綿埃を取り除いて下さい。ハケがなければタオルなどで拭き取るようにすれば綿埃は取れます。ふとん専用のノズルを使用しても、掃除機は羽毛布団の側生地越しに中のダウンを吸い出そうとするので、寿命の観点からは使わないが理想です。羽毛布団のホコリを落とすために布団をたたく事はしないで下さい。生地を破損すると寿命が長いとか短いの話でなくなります。

羽毛布団を干す際は、できるだけ直射日光に当てないで下さい。元々寿命の短いシルクの側生地では黄変する恐れがあります。どうしてもお日様に干す場合はカバーを掛けた状態で短時間干して下さい。

直射日光に側生地をさらすと生地の劣化につながります。毎日日光があたるカーテン生地が劣化して裂けやすくなるのと同じ事がふとんの側生地に起こります。仕方なく干す場合は必ずカバーを掛けた状態で干して下さい。カバーも光を通しやすいレースの生地でないものを選んで下さい。羽毛布団の寿命は直射日光をあてると短くなります。

羽毛布団を汚れから守り寿命を延ばす方法の一つは使わないことです。当たり前と!お叱りを受けそうですが詳しくご説明をします。

羽毛布団には温度調整機能がございますが、この調整機能の限界を超えると寝床内が暑くなり汗をかきます。この汗がカバーを通過して羽毛布団の側生地を汚し、更に内部のダウンを汚す結果となっています。ダウンの汚れは寿命を縮めることに直結しています。

汗をかく季節には、合い掛け布団に交換して冬用の羽毛布団を使わないという方法でも寿命が延びます。使用期間が短くしたら寿命が長くなるのは当然とご指摘を受けそうですが、汗によるダメージは大きく、汗をかく短い期間よりも使わなかったことで延びる寿命が長いと言えます。

暑くない合い掛け羽毛布団とは

合い掛け布団とは、秋口と春から初夏にかけてお勧めしたい寝具です。夏が終わり肌寒さを感じたら合い掛けがお勧めです。冬用の羽毛布団は多くの方が関心がありますが、合い掛けはあまり知られていません。寝具店の怠慢かもしれません。

合い掛けふとんを使う期間は、冬用の羽毛布団を使わないわけだから寿命は延びます。合い掛け羽毛布団は、上質のダウンでなくて良いように思います。詳細はこちらの合い掛け羽毛布団についてのサイトをご覧下さい。

羽毛布団素材の品質と量で寿命に差が

中味の羽毛の寿命

ダウンの品質とは、採取される鳥が十分に成長した鳥であるかが問題です。マザーグースなどに代表されるように上質のダウンを充填した羽毛布団は寿命が長いと言えます。またダウン量は、少し多めの方が5年後10年後のボリュームに違いが出ます。もちろんダウン量が多い方がボリュームが出ます。

京都西川のダブルサイズには、マザーグースダウンでも一般的な羽毛布団と比べて100g多い1.7kgタイプのものもございます。ダウンの品質だけでなく充填量も寿命に関係しています。

羽毛布団のダウン品質についての詳細は、羽毛の品質での選び方のページをご覧下さい。ダウン品質と量の関係について説明をしています。

羽毛布団の側生地の寿命

側生地素材による寿命の違は、結論から言えば高級羽毛布団の側生地の寿命が短い傾向にあります。特に側生地がシルクの場合は、縫い目とか縁がすれにより破けることがあります。綿素材では超長綿が主流ですが、この超長綿にも糸番手の違いにより寿命が違ってきます。細番手の糸で織られた側生地がやや耐久性に劣ります。

シルクとか細番手の側生地は、柔らかく寝心地が優れています。寿命か寝心地のどちらを優先するかの問題です。有名ブランドにおいても、シルクの側生地は以前より少なくなったと感じています。また、側生地の織り方も寿命に関係しています。

羽毛布団生地の織り方と寿命

羽毛布団の側生地は、サテン織りが主流ですが織り方によっても寿命に差が出ます。他の織り方にはツイル織り等があり丈夫で羽毛布団の寿命も長くなりますが、ガバガバという音が気になります。ツイル織りはサテンと平織りの中間の生地です。サテン織りが一般的です。

羽毛布団の側生地についての詳細は、側生地素材と品質での選び方のページをご覧下さい。

羽毛布団の使い方による寿命

羽毛布団の寿命をできるだけ長くするには、やはりカバー交換をまめにして頂くことと、適度に乾燥をさせて湿気をとばすことです。

汗による汚れが羽毛布団の寿命に大きく関係しています。そのため寿命を延ばすためには、汗をかく時には合い掛け布団などに交換して羽毛布団を使わない事です。えり元とか足下が汚れてクリーニングに出すときは、クリーニング方法について尋ねてから出されることをお勧めします。羽毛布団のクリーニングのコースとしてはドライクリーニングより水洗いがお勧めな生地があります。

羽毛布団を長持ちさせる湿気取りの方法をテレビ番組で見かけましたが、メリットとデメリット両方考えられました。

高級羽毛布団の寿命?

前にも申しましたが、高級羽毛布団だから寿命が長いわけではありません。また、有名ブランドの製品だから長いと言うわけではありません。確かに高級羽毛布団には、耐久性に優れた上質のダウン(マザーグースなど)が使われています。しかし、高級品は軽くするために、柔らかくて軽い側生地を使用しています。

例えば、高級品に使われているシルクの側生地の場合は、柔らかく軽いですが耐久性は劣り寿命は短いといえます。また、上質の超長綿においても糸番手が細くなると柔らかく軽くなりますが、太番手の糸で織られた生地の方が寿命の点では優れています。

羽毛布団を選ぶ際には、寝心地を優先するか寿命耐久性を優先するか微妙な選択が必要になります。寿命を優先するなら60番手の糸になりますが、寝心地を優先させるなら少々耐久性は劣りますが、100番手の糸で織られた超長綿となります。同じ糸番手の超長綿の側生地でも、ランクがあることも合わせてご案内いたします。また生地を柔らかくするピーチスキン加工は、生地の表面を削るため寿命耐久性に影響を与えます。

メーカーによる羽毛布団の寿命の違い

メーカーによる羽毛布団の寿命の違いはないはずですが、言いかえると品質表示通りであればメーカーによる違いはありません。しかし、中味のダウンの偽装問題などがあるため、やはり信頼できるメーカーの製品が安心できます。信頼できるメーカーの羽毛布団は、寿命も長く安定してお使い頂けると思います。

西川の羽毛布団は寿命が長いか

お客様より「西川の羽毛布団は良いものだから長持ちをする。だから西川製にこだわる。」とのお声を聞きますが、上記の様に側生地素材、織り方により耐久性は異なります。高級品ほど側生地は耐久性の点ではやや劣ります。品質表示に対する信頼度の点では西川ブランドは高いと言えますが、有名メーカーだから特別に寿命が長わけではありません。当店でも西川ブランド以外の羽毛布団を販売していますが、信頼できるメーカーの製品であれば、耐久性、寿命においては変わらないと思います。

羽毛布団のリフォームか新品

上質であれば、打ち直しをすることで再生することもできます。例えば、シルクの側生地に上質ダウンを充填した製品の場合ですと、側生地が擦れて破ける場合がございます。このような場合、中味のダウンを取り出し打ち直しをすることが可能です。ズバリ申しますと、シルク生地の寿命は短く5年程度であり上質のダウンの寿命は長く10年以上のため、このような場合は、羽毛布団を打ち直しする価値があると言うことです。

原毛ダウンが高騰しているためリフォームという方法もあります。羽毛布団はリフォームする事で寿命は延びますが、費用対効果のことも考慮されることをお勧めいたします。詳細は、こちらのサイト羽毛布団リフォームの費用対効果にてご案内しています。リフォーム打ち直しをご検討なら、合わせて案内したいのが羽毛布団の作り方のページです。

羽毛布団の寿命で買替え

羽毛布団の品質表示票の行間を読むと、そこには耐久性寿命の違いができる要因があります。品質の違いについて説明をした羽毛布団の選び方のサイトをご案内いたします。お役に立てれば幸いです。

極端に価格の安い羽毛布団は寿命だけでなく寝心地の点からもお勧めできません。羽毛布団の買い替えを検討されているなら羽毛布団の品質と価格のページもご覧下さい。

ダウンの品質偽装の問題も後を絶ちません。羽毛布団の寿命を感じたら、下記に品質偽装のために試買試験をした結果を説明したページ羽毛布団の偽装問題と試買テストもご覧下さい。

寿命と関係があると断言はできませんが、縫製の丁寧な製品が寿命が長いと言えます。海外縫製をした「日本製」ではなく。できれば日本製の生地を国内縫製した「純日本製」の羽毛布団がお勧めです。2層構造においては外観からは解らない縫製部分がございます。国内縫製にもランクがあります。寿命の観点からも価格優先で羽毛布団は選び方はお勧めできません。

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