羽毛布団のグースとダックの差

1羽の鳥の価値の内で羽毛が占める割合は、グースダウンは6%でダックダウンは3%なのです。グース(ガチョウgoose)とダック(アヒルduck)で2倍の差は、人気度・品質の違いを意味しています。

羽毛布団の魅力

グース羽毛布団とダックの選択

羽毛布団の人気の理由は、軽さ、暖かさ、適温に保つ機能です。この機能は羽毛の品質に大きく関係しています。イメージ図のように、グース羽毛布団は価格も高いが品質も高く、ダック羽毛布団は低価格ですが品質も低くなります。このランク差は寝心地の違いとして現れます。

羽毛布団の本来の魅力は、グース羽毛で感じられる!」言い過ぎかも知れませんが間違いでもないでしょう。グース羽毛布団はダックと比べ少し高いですがそれだけの違いはあります。

グースとダックの羽毛品質

グースダウンボール構造

グースとダックでは、写真の様なダウンボールの大きさと構造の違いがあり保温力と温度調節機能に差あります。

グースのダウンボールはダックと比べると大きく、ダウンボールの羽枝も満遍なく付いているためダックと比べると少量で暖かい布団に仕上がります。少量で保温力が確保できるため、軽くてかつまた温度調節機能に優れます。

飼育期間が短いダックは未成熟ダウンが多く含まれがちであり、鳥特有の獣臭の問題も多くあります。詳しくは下記のページをご覧ください。

グースとダックの羽毛布団の価格差

羽毛布団の価格は、グースとダックの違いだけでは2倍の差は出ません。しかし販売されている価格を比べると2倍以上の差のものがあります。価格差の理由は製造の背景にあります。結論から言えば、羽毛布団の品質を重視する場合グースで、製造コスト(売価)を重視する場合はダックです。羽毛布団を選ぶ際は、グースかダックで迷うのではなく、グースかマザーグースの選択です。

羽毛布団の製造コストは、生地、縫製、ダウン、吹き込み作業、収納ケースが主なコストです。羽毛以外の条件を同じとするなら、グースからダックに変更してもコストは2倍の差は出ません。

しかし、羽毛布団の市場価格を見ると安く販売されています。売価を安くするには製造コストを下げる必要があります。そのためグースダウンを使用しないだけでなく、生地、縫製等の他のコスト(品質)も下げています。羽毛布団にグースを使わない理由はコスト削減のためです。

羽毛布団の広告のグースとダックの記載

広告などで「フランス産ホワイトダウンをたっぷりと使用」と掲載されていますが、グースの文字が無い場合はダックダウンと考えるべきです。なぜダックも文字を除いて表示するのでしょうか?

この疑問の答えは「1羽の鳥の価値でグースは6%でダックは3%」が物語ったいます。この比率は、ハンガリーのFBZ社のCEOより直接説明を受けました。FBZ社は世界最王手の羽毛供給会社であることから、市場でのグース羽毛とダック羽毛の人気度と品質の差の表れでもあります。

羽毛布団の広告にグースは記載するがダックは除外する理由は、販売する側がダックがイメージが悪いことを知っているからです。

同様の例として、プレミアムゴールドラベル付きの羽毛布団にはマザーダウンと説明されているものがあります。

グース羽毛布団の中でもマザーグース

ダウンボールの大きさと成熟度の点から言えば、グースの中でも1年~4年程度にわたり飼育されているマザーグースダウンです。ただ生産量も限られているため価格は高くなります。

グースダウンとダックダウンの価値

羽毛の価値がグース6%とダック3%なのです。このことは原毛ダウンの取引における人気度・品質差なのです。品質を重視した羽毛布団にはグースが使用されています。安く販売するためにダックダウンが充填されていると考えます。

羽毛布団を購入される際には、予備知識を得てから選ばれることをお勧めいたします。上のマザーダウンの様な言葉を見たときに「マザーグース」と思い込み購入してしまったと言うケースも出てくると思います。価格で羽毛ふとん選びに迷われているなら下記ページをご覧下さい。

筆者:野口 英輝

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