西川の羽毛ふとんの選び方
西川羽毛ふとんを選ぶ際に実店舗に行って選ぶことも出来ますが、西川ブランドの全ての羽毛布団を展示しているところはないと思います。
多くの方は、楽天市場とか西川株式会社のデジタルカタログで羽毛布団を選ぶのではないでしょうか。よく似たデザインでも価格が大きく違ったりと戸惑うかもしれません。
羽毛布団の選び方の基本は、羽毛品質、側生地素材と品質、縫製(キルト)方式の違いを調べることです。西川の羽毛ふとんも何ら変わりません。まずは、羽毛布団の選び方のページをご覧ください。
ただ、西川羽毛ふとんにはダウンパワーの記載が無くまた日羽協のゴールドラベルも添付されていないため戸惑うかもしれません。

羽毛布団の保温力の指標!ダウンパワー440dpのダウン1gの無加重の体積は500mlペットボト...
そこで専門店が、西川の羽毛布団の品質差を具体的な事例を元に紹介しながら、暑がり寒がりと言った体質とか室温に応じた選び方をご案内します。

目次
西川羽毛ふとんの羽毛品質での選び方
羽毛の善し悪しは、採取される鳥の種類で基本的には決まります。ダック・グース・マザーグースの順に良質になります。
羽毛品質での選び方のポイントとなる指標は、ダウン率とダウンパワーさらにダウン充填量があります。

この比率は、布団の暖かさと耐久性の目安となるものです。この数値が高ければ「一応」上質と言えます...
西川の羽毛ふとんには、ダウンパワー値の記載はありませんが羽毛の鳥の種類により西川においては下限値は決まっています。
西川品質での鳥種別ダウンパワー下限値
西川ブランドの羽毛ふとんのダウンパワーは、ダックなら340dp以上、グースなら360dp以上、マザーグースなら430dp以上となっています。
ダウン率から西川羽毛布団のダウンパワーを一般的な基準値をベースに推測すると下の表のようになります。マザーグースのダウン率は掲載していませんが西川ブランドでは93%以上です。
西川マザーグース羽毛ふとんの詳細については下記ページをご覧ください。

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ダウン率とダウンパワーの標準的な対比
上記の数値は多少の誤差があるかもしれませんが概ね納得の出来る数値です。西川ブランドのレギュラーグースのダウンパワー値の最大値は私の知る限りでは440dpです。
この表での注意ポイントは、グースダウンの90%と93%において両方に400dpが有ることです。日羽協のロイヤルゴールドラベルでも羽毛の品質としてダウン率90%ダウンパワー400dp以上とされています。
羽毛布団に携わって30余年の経験知から言うと、90%・400dpのダウンは珍しく400dp以上となると通常はダウン率は93%必要となります。

西川基準とプレミアムゴールド基準の差異?西川はゴールドラベルを付けない理由とは...
ダックダウン95%以上のdp
ここで問題となるのが、ダックダウンでダウン率95%以上とマザーグース95%以上のダウンパワーを如何に評価すべきか?と言う課題があります。
マザーダックダウンを手選別をするとダウン率95%以上になりダウンパワーも440dpぐらいになるダウンが存在します。マザーと手選別というキーワードが付いた95%ダックダウンなら、当店ではグースダウンの420dp-430dp相当と評価します。
マザーグース95%以上のdp
西川品質においてマザーグース95%以上は厳選された羽毛になります。ダウンパワーは440dp以上に相当します。さらに手選別とかポーランド産においてはホワイト・コーダなどのキーワードが付けば450dp以上と判断します。
このクラスのマザーグースダウンはダウンボール同士が絡む特性をもつスティッキーダウンとかリンケージダウンと呼ばれるダウンがあります。絡むためダウンパワー値が出にくいのですが保温力は絡むためにアップするため、一概にダウンパワー値だけでは品質を判断しにくいダウンがあります。
マザーグース95%以上で絡む特性を持つ場合はダウンパワー以上に絡む特性を評価すべきです。
西川マザーグース95%の羽毛布団のダウンパワーを知る方法としては、羽毛の充填量を調べることでも推測できます。
通常のマザーグース93%の場合シングルだと充填量は1.2kgですが、マザーグース95%だと充填量が1.1kgとか1.0kgの場合があります。この場合はダウンパワーは440dp以上または450dp以上あると考えられます。
ダウンの産地
西川の羽毛ふとんに使用されている羽毛の産地は、ハンガリー、ポーランド、ドイツ、カナダ、ロシア、中国、フランス、アイダーダックダウンのアイスランド等があります。ハンガリーとポーランドは共に上質の羽毛の産地です。
産地国の表示に加えて供給会社の記載がある羽毛は最上質ランクである傾向があります。例えばanimex社とかFBZ社は有名です。羽毛の産地について詳細は下記ページをご覧ください。

ポーランド、ハンガリー?産地はどこがよいのか?寒い地域の産地のものが保温性に優れています。耐久...
西川羽毛ふとんの生地での選び方
羽毛布団の側生地素材に関しては、まずこちらの羽毛布団の生地素材のページをご覧ください。
ここでは西川デジタルカタログでの羽毛布団の側生地での選び方を説明します。
側生地品質もマザーグースダウンと同様にキーワードが品質ランクを見極めるポイントになります。超長綿の場合は、海島綿、ギザ綿(GIZA45)、スーピマ綿、新疆綿、ピマ・コットン、SUVIN(スビン)、ラムコのワードが記載されていれば上質です。
あるいは、日本製のふとん側生地を表すJラベルとか国産にこだわった証の製品に添付されるJ∞QUALITYラベルが付いていれば日本製の生地です。

J∞QUALITYとは、織布・染色・縫製の全てを日本国内で行われたものに認められる本物志向の事...
西川独自キルトの羽毛ふとんの選び方
キルトとは縫製のことですが、羽毛布団では布団内部の仕切り方を含めた意味合いで使われています。1層キルトとか2層キルト等のように説明されています。
西川独自の羽毛布団のキルトとしてスーパーソリッドフレームキルトをご案内します。表生地より裏生地の方が広くたわませることによりフィット性を向上させる特徴です。縫製技術力が必要なキルトであり国内で丁寧に仕上げていることもあり、このキルト方式の羽毛布団にはJ∞QUALITYのラベルが添付されています。
キルト方式の違いにより保温力に少し違いが出るため、寝室の室温とか暑がり寒がりと言った体質を考慮してお選びください。
西川日本製羽毛ふとんの選び方
日本製との記載は、全てのカタログ掲載商品を確認は出来ていませんがほぼ記載されていると思います。ただしJ∞QUALITYのラベルは認証を受けた製品に付いています。
J∞QUALITYのラベルが付いているものは、国産生地、国内縫製、国内充填がなされた羽毛布団と言えます。
日本製との記載は、海外製の生地を海外縫製していても最終製造工程の羽毛充填が国内で行われていれば表記が出来ます。
純日本製にこだわるならJ∞QUALITYのラベルがついた日本製をおすすめします。

海外製の生地を海外で縫製して、国内で吹き込み縫合すれば日本製であり国産品として流通しています。...
羽毛布団の保温力は、体質と寝室温度意外にも敷き寝具の保温力も関係しています。より詳細情報は羽毛布団の選び方のページをご覧ください。