合い掛け羽毛布団なので・・・
合い掛け羽毛布団とは、春から夏と秋から冬の間に使う薄手の羽毛布団
春から夏と秋から冬の合間に使う掛け布団のことを「合い掛けふとん」と言います。この季節は、あまり寒くないから「布団」への関心が薄らぎがちですが、この季節の変わり目には、私たちの体も季候にあわせて体質が変化する時期です。体質の変化は目で見ることはできませんが、この季節は自律神経のバランスがくずれ体調不良を起こしやすなります。季節の変わり目は、春夏と秋冬の2回あり両方で3~4ヶ月間あります。気温変化の激しいこの時期に、睡眠の質を軽視すると体調が乱れがちになります。この激しい気温変化に最適な寝具として合掛け羽毛布団はおすすめです。
この変わり目の季節は、日々の温度変化と一日24時間の温度差が大きい時でもあります。そのため寝具として温度調節機能を備えた合い掛け羽毛布団がお勧めです。冬用では暑すぎて、夏用のダウンケットではまだ寒くて寝られない。ちょうど「合い」の季節用として合い掛け布団がおすすめです。
合い掛け羽毛布団は、ダウンの充填量が1kg以上ですが、羽毛合い掛け布団は1kg未満でもよいので商品購入時には注意が必要です。ダウンの品質はグースダウンがお勧めです。ただし冬用の布団ではないので、保温力、ダウンパワー値はあまり高くなくてもよいと思います。羽毛合い掛け布団のダウンの充填量は、シングルサイズで700g程度から1000gがお勧めです。寒がり暑がりなど個人の体質と敷き寝具との関係でダウンの充填量を選んで下さい。
温度差が大きい季節に合い掛け羽毛布団
この時期は、一日の温度差が大きく、また、一週間の単位でも日により温度差が大きい時期です。このように温度の変化が大きい季節には、ダウンの温度調節機能が力を発揮する季節なのです。冬用羽毛布団の場合は保温力を重視すべきですが、温度変化が激しい季節に使う合いの羽毛布団においては、ダウンの温度調整機能が重要になります。こちらに、冬用羽毛布団と交換するタイミングについてのサイトを設けました。
このダウンの温度調整機能とは、温度の変化により個々のダウンボールが膨らんだり縮んだりする事により、熱を発散させたり閉じ込めたりする事です。ダウンにはグースとダックの二種類の鳥のダウンが使われていますが、ダウンボールが大きいグースが、この温度調整機能においても優れています。真冬用の羽毛布団においても、この温度調整機能は欠かせない機能の1つですが、気温変化が激しい春と秋の季節には、真冬のように寒くないから安価なダックダウンでも十分と考えがちです。しかし、温度変化が激しい季節だからこそ合い掛け羽毛布団は温度調整機能に優れたグースダウンの方がおすすめです。
羽毛合い掛け布団の保温力
羽毛合い掛け布団の保温力は冬用の布団ほど無くてもよく、そのため内部構造とダウン品質と充填量も冬用とは異なります。薄手の羽毛布団と考えて下さい。
合い掛け羽毛布団の構造は、立体一層構造で十分と思います。できれば表生地と裏生地の間を仕切る「マチ布」の幅は、冬用のマチ布の幅(約5~7cm)ほどは必要でなく3㎝程度で十分と思います。
ダウン量もシングルサイズでは、グースを充填する場合では700g-1000gが適量と思います。これ以下では保温性において不十分であり、多すぎると暑すぎると思います。合い掛け羽毛ふとんで暑く感じられるようになると、蒸れ感が少ない薄い真綿(シルクわた)布団がおすすめです。合い掛け羽毛布団では寒く感じられたなら冬用の羽毛布団に取り替えて下さい。
羽毛合い掛け布団を購入時の注意点
合い掛け羽毛布団は、冬用のように保温力は必要ありませんが、価格の安いものは未成熟ダックダウンを充填したものがございます。この未成熟ダックダウンは鳥特有の獣臭さが強烈なものがございます。価格は少々高くなりますがグースダウンの羽毛合い掛け布団をお勧め致します。こちらに羽毛布団の鳥特有の獣臭に関するサイトを用意しています。
冬用の羽毛布団は、暖かく寝るために価格は少々高くても購入されると思います。しかし、合い掛け布団の季節は極端に寒くないため、できれば安いものをとお考えになるかもしれません。冬の1日の睡眠と合い掛けの季節の1日の睡眠を比較すると、どちらの睡眠が大切なのでしょうか?どちらも大切な1日の睡眠であり、翌日を元気に過ごすためのリフレッシュをするための睡眠です。羽毛合い掛け布団は、温度変化が激しく体調不良を起こしやすい季節に使う睡眠の道具です。
羽毛合い掛け布団の後はダウンケットか?
夏用のふとんなので、保温性の面ではダウンの種類はあまり気にすることはないと思います。グースでもダックでもよく価格面からダックで十分と考えます。また、ダウンの量もシングルサイズで300kg-400kgで良いと思います。ただし、臭いの問題が少ないグースダウンがお勧めです。ダックの場合は未成熟ダウンが充填されている製品もあり得るので信用できる店で購入されることをお勧めします。
羽毛合い掛け布団は、表生地と裏生地の間にマチ布が存在します。しかし、夏用の羽毛肌かけ布団であるダウンケットは、表生地と裏生地をダイレクトに縫い合わされており、保温性は羽毛合い掛け布団と比べると低くなっています。
この季節にはダウンケットも良いのですが、少しお値段は高く感じられるかもしれませんが、薄い真綿(シルクわた)ふとんがおすすめです。できれば洗えるタイプのものがお勧めです。どうしても暑くなると汗をかきやすくムレ感が出てきます。合い掛け羽毛布団やダウンケットの場合は、ダウンの吹き出し防止のダウンプルーフ加工生地のため通気性が劣り、ムレ感の点から真綿(シルクわた)ふとんがおすすめです。真綿(シルクわた)ふとんで暑い場合は、麻掛け布団もしくはタオルケットをおすすめします。