ゴアラミネート羽毛布団

ゴアラミネート羽毛布団の特徴

ゴアラミネートとは、生地に通気性と微粒子の不透過性を兼ね備えているのが主特徴です。簡単に言うと空気は通すがアレルゲンなどの微細物は通さないフィルムを生地に貼り付けるものです。羽毛布団においてはアレルギーの方にはお勧めです。羽毛布団の通常の綿生地の1.3倍通気性が優れているため蒸れにくい事もセールスポイント。

ゴアラミネート羽毛布団の通気性

ゴアラミネートのイメージ図

ゴアテックスは、一般的な羽毛布団の生地と比較すると1.3倍の通気性があると言われています。そのため蒸れ感の軽減が大きなセールスポイントになっています。

一般的な羽毛布団の綿生地の通気性は、1㎝角あたり1秒間に1.5ccから2ccの空気を通すという試験データがあります。その1.3倍となると2.6cc程度の空気量と考えられます。

ゴアラミネート加工の製品は、日常品としてはレインコートなどの防水着、シューズ、スキーウェアなどに使用されています。

布の通気度(通気性)

空気の通気量として2ccなどのデーターは、フラジール形通気性試験機にて計測されます。布を境に125Paの気圧差を作りその時に1秒間に通過する空気の量です。125Paの圧力差は風速約15メートル(歩くのが困難な風)を当てるのと同じです。

ゴアラミネート羽毛布団の特徴

一般的な羽毛布団は、羽毛の吹き出しを防ぐために織り目を塞ぐダウンプルーフ加工を施しています。そのため空気の通気性は良くありません。この問題を解決するのがゴアラミネート加工です。空気(水蒸気)は通すが羽毛はもちろんアレルゲンなどの微粒子ないので、蒸れ感の軽減と中の羽毛の汚れを防ぎ長く快適に使える。さらにゴアラミネートが羽毛の吹き出しを防ぐので糸本数を少ない生地を使う事ができるので羽毛布団の軽量化を実現できる。

ゴアラミネート羽毛布団のメーカー

西川株式会社と浅尾繊維工業株式会社の2社が思い浮かびます。西川株式会社は西川リビング(株)が製造をしていたため統合により製造をする様になっています。

ゴアラミネート羽毛布団の特性を活かす

通気性試験の環境条件である125Pa(風速15メートル)は、通常羽毛布団を使用する際にはあり得ない条件です。この通気性の差0.6ccを活かすには、中身のダウン量と品質が関係します。結論から言えば、上質のダウンを適量(やや少なめ)入れる事です。上質のダウンは温度変化に素早く対応します。また少量でも保温力を確保でき、ダウン量が少量であれば、羽毛布団内部の空気の流れがスムースになり外部に水蒸気を放出できます。また、内部構造は1層立体キルトがお勧めです。

羽毛布団に限らず熱を蓄えようとする場合には凝縮熱を蓄えることになります。そのため寝床内においては湿気はどうしても発生します。敷き寝具の通気性も合わせて考える必要があると考えます。当店のお勧めはムートンパッドの空気層がお勧めです。化学繊維のパッドと違いまろやかな温もりを保ってくるように感じます。

羽毛布団はカバーを掛けて通常使用して頂くようにお勧めしています。このカバーの生地の通気性が悪い場合は、上記の通気度2ccと2.6ccの差である0.6ccを活かすことができない場合もあり得ます。

蒸れ感の軽減、アレルゲンの阻止というゴアラミネート羽毛布団の特性を活かすには、やはりカバーの生地も通気性の他、パジャマ等の素材も特性を選ぶことをお勧めします。

ゴアラミネート羽毛布団への期待

最近のゴアラミネート羽毛布団の生地は柔らかくしなやかになってきたと思います。当店ではアレルギーの方にお勧めをしてきました。当初は2年ほど使用すると防塵性が弱くなるのか?アレルギー反応がおこるとの指摘を受けました。その後改良が加えられ耐久性もアップされたと説明を受けています。アレルギー反応は店主にはないため自分で体感することができず、さりとてお客様に試して頂くわけにもいかず・・・・。

ゴアラミネートの耐久性が気になるところです。ゴアテックスのスキーウェアとかフィッシングウェアなどでは、10年も使い続けることは少ないと思います。新しいモデルが出るので買い換えをするためでしょう。ただ使い続けるとどうなんでしょうか?

ゴアラミネートの劣化

ゴアラミネート羽毛布団の生地は軽くするために、糸の打ち込み本数を通常の羽毛布団の生地より少ないものを使用すると聞いたことがあります。この場合ラミネートが劣化した場合にどうなるのか?アレルゲンの通過は起こりえます。ラミネートの劣化は通気性は良くなりますが、糸の打ち込みが少ない分羽毛の吹き出しが通常の生地より多く発生すると考えられます。羽毛布団の場合ゴアラミネートの耐久性は少なくとも10年は欲しいものです。西川(株)と浅尾繊維工業(株)に問い合わせて見る事にします。 後日追記致します。

筆者:野口 英輝

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