羽毛布団の選び方は品質表示票を読む

羽毛布団の魅力は、軽さと暖かさと温度調節機能にあります。これらの魅力は、羽毛と生地と内部構造が協調した成果です。羽毛布団の選び方のポイントは、羽毛と生地のランク、内部構造を審査することです。基本的には、品質表示票と添付ラベルの情報を精査することで選べます。しかし、品質表示票の行間(注意点)を読まなければ、満足できる羽毛布団は選べません。

消費者の方が見逃しがちな情報、あいまいな情報、説明されていない情報が品質表示票の行間にあります。これらの情報がランクを分けています。品質表示票の行間は添付ラベル等の情報で補われています。もしも商品説明に説明がされていない項目があれば、説明がない事自体が真実を証明していると考えられます。

羽毛布団の市場の現状

羽毛布団の市場の現状は、羽毛(ダウン)と生地の品質、内部構造の説明が同じ様でも、大きなランク差があります。

そんなバカなことが現実にはあるのです。その1例目が、品質を保証するメーカー名の記載がない説明です。2例目は、「日本製」です。「国産生地、国内縫製」の説明がなければ、ほぼ海外製のものを海外で縫製した「日本製羽毛布団」です。しかもその割合は驚くほど大きい!

また、鳥の種類によりダウンボールの内部形態に違いがあり、品質表示の数値だけでは質の違いが解りません。

そしてこの様なランクの差に気付かず、「同じ様」ではなく「同じだ」と思い、「お買い得品」を購入してしまったら・・・

誰しもお買い得品はないものかと考えます。売れ筋ランキングなども気になるところです。お気持ちは理解できます。しかし当然ながら、安い羽毛布団には安いなりの理由があります。「安さの理由」を包み隠さず説明していることは希です。高く売れないからこそ、安く売っていると言っても過言ではありません。

羽毛布団の魅力と寝心地ランク

市場の羽毛布団の品質を、当店の基準で5ランクに分けてみました。第一は購入すると後悔するであろうランクです。第二は、良さが解らないレベルです。第三はランク幅が広く、やや不満から不満を感じないランクまであります。第四は、ほぼご満足を頂けるランクです。第五は、もっと早く買うべきであったと思うほど満足頂けるランクです。

  • 購入を後悔する羽毛布団
    布団として機能せず、寒くて寝られない代物です。化学繊維の綿の布団をお勧めします。製品の特徴は、品質に疑いを感じる粗悪羽毛、鳥特有の臭いがある場合が多く、ポリエステル系側地、メーカー名が記載されていないこともあります。もし購入されたら安さの理由が即理解でき後悔されると思います。買わないで欲しいランクの代物です。

  • 名ばかりの羽毛布団
    寒くなると毛布とか布団を重ねる必要があります。製品の特徴は、低質のダウン、充填量がシングルで1.4kg以上の場合もあります。側地はポリエステルまたは綿との合繊が多くあります。メーカー名の記載が無いこともあります。臭いも気になるかもしれません。本物の良さが解らないランクです。もう少しの予算アップをお勧めします。

  • それなりの羽毛布団
    素材は、可も無く不可も無しのレベルです。このクラスに属する製品は多くあります。製品の特徴は、ダックではダウン率が93%以上、グースでは90%以上。側地は綿、合繊、テンセルなどがあります。メーカー名が記載されています。まだまだ寝心地の良いものがあります。ダックかグースの選択は、羽毛布団の選び方での分水嶺でありグースがお勧めです。

  • なるほど感の羽毛布団
    一晩お使い頂ければ「なるほど」と納得頂けるランクです。製品の特徴は、93%以上のグースダウンです。卵を産む為に飼育されたマザーグース又は上質のグースダウン。側地は超長綿、合繊、テンセルなどがあります。メーカー名が記載されています。更に寝心地の良いものもありますが、ほぼご満足頂けるレベルです。

  • 感動と満足の羽毛布団
    もっと早く買わなかったのかと後悔するほど、寝るのが楽しくなります。製品の特徴は、上質のマザーグース。側地は上質の超長綿、付加価値の高い合繊、テンセルなどがあります。軽くて暖かく、温度調節機能があり快適です。当然メーカー名が記載されています。更に寝心地を追求できますが、これ以上はあまり費用対効果が望めないレベルです。

羽毛布団のランクの違いは、耐久性ではなく寝心地の違いにあります。睡眠の質の違いとして現れます。1万円代と10万円のふたつの羽毛布団を例に致します。

1万円代の布団を再々購入すればクリーニングも不要で、新しい布団で寝られて良いとの考えもあるでしょう。しかし、10万円の布団の寝心地と1万円代のものは比較対象になりません。同じ土俵に上げること自体考えられない事です。ちなみに当店の計算では、1日当たり10万円の羽毛布団は菓子パン半個程度の32円でした。

まずは、羽毛布団の軽さ・暖かさ・温度調節機能の順に、素材のランク、内部構造の基本的な関係をご説明致します。

軽さ重視の羽毛布団の選び方

羽毛布団の重さは、羽毛と生地と内部の仕切り布(マチ布)の重さです。縫製の糸の重さも僅かですが含まれます。

羽毛布団の立体キルト

暖かさを保ちながら羽毛布団を軽くするにはどうすればいいのでしょうか。それには充填量が少なくても暖かいダウンを使い、生地を軽くし、内部構造をシンプルにすることで軽量化を達成できます。

具体的には、上質のダウン、細い糸で織られた軽く(薄い)生地による、シンプルな作りの立体一層構造の羽毛布団ということになります。

暖かさ重視の羽毛布団の選び方

羽毛布団の暖かさは、ダウンの品質(保温力)と量、それに見合う内部構造が関係します。また生地の素材と質も関係します。

羽毛布団の2層(3層)キルト

具体的には、平均的なレベル以上のダウンであれば、適量までは充填量を増やすことで保温力はアップします。更に内部構造を、一層ではなく二層・三層構造にすると暖かさは増します。また身体にフィットしやすい柔らかく薄い生地を用いることでも、暖かさはさらに増します。

しかしダウンを増量した分とか、二層三層を作るとなると、層を仕切る布による重さが新たに生じます。

重くなると言っても200g~300g程度ですから、健康な人には気にならない程度でしょう。しかし僅かな重さであっても高齢の方やご病人は別であり、配慮されると喜ばれます。

また温度調節機能が僅かに低下するため、秋口や春には暑く感じる方もいらっしゃいます。

温度調節機能重視の羽毛布団の選び方

ダウンボール羽枝

羽毛布団の温度調節機能は、写真の様なダウンボールの一粒々々の機能を活かすことです。ダウンボールは温度が高くなると羽枝(ウシ)を広げて熱を逃がします。逆に温度が低くなると羽枝を閉じて熱を蓄えます。温度により布団のボリュームは変化します。この機能はダウンの品質と比例しています。下記リンクの「羽毛の品質での選び方」を是非ご覧下さい。

温度調節機能と充填量

具体的には、布団に詰められたダウンボールが、羽枝を開閉しやすいかどうかです。充填量が多すぎると、ぎゅうぎゅう詰めの状態になり開閉しにくくなります。粒が大きく、保温力のある羽毛を少量入れることで、羽枝は開閉しやすくなります。羽枝が開閉し易ければ、温度調節機能はアップします。

しかしダウン品質に応じた適量までは、充填量と暖かさは比例するため、少量でも保温力を確保できる上質のダウンを充填した羽毛布団をお勧めします。

温度調節機能と生地

ダウンが寝床内の熱に素早く反応するには、熱がダウンボールに伝わりやすい薄い生地がお勧めです。羽毛布団の内部構造では、熱を逃がしやすい一層構造がお勧めです。

薄手の生地と言いましたが、ポリエステル系の場合では蒸れ感が増してしまいます。そのため綿の細い糸番手80番手より大きい番手の超長綿をお勧めします。

温度調節機能と蒸れ感

蒸れ感は、側地の通気度と温度調節機能とも連動していてます。蒸れ感は、羽毛と生地と内部構造の協調により軽減することはできますが、完全に無くすことはできません。詳しくは、下記リンクの生地と内部構造での選び方の項目にて説明いたします。

寝心地での羽毛布団の選び方

羽毛布団の寝心地は、個人差によりお勧めするサイズとタイプが異なります。まずは余裕をもって体を被えるサイズであることです。軽さ、暖かさ、温度調節機能のランクを上げるためには、上質のダウンを適量充填して、柔らかでフィットしやすく、また同時に軽い生地の羽毛布団をお勧めします。

寝室環境や個人差(冷え性)により、一層、二層、三層構造をお選び下さい。二層だから二倍暖かい、ということはあり得ません。二倍も暖かければ、どれほど寒がりの方でも暑くて寝られなくなります。以上が基本的な羽毛布団の選び方です。

下記の「視点別の羽毛布団の選び方」のリンク先ページでは、ランクの具体的な見分け方、および品質表示票の行間の情報(注意点)を合わせてご説明いたします。

ワンランク上の寝心地を得るためには、羽毛布団の品質表示票の行間を読むことが選び方のポイントです。寝心地を追求するなら純日本製です。

各視点からの羽毛布団の選び方

羽毛布団のQ&A

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