日本製羽毛布団は純日本製?

日本製の羽毛布団は、全ての製造工程が日本国内で行われているとは限りません。製造原価を抑えるため縫製工程を海外に移しています。最終の製造工程が国内であれば国産品として「日本製羽毛布団」になるわけです。例えば、海外製の生地を海外で縫製して、国内で羽毛を吹き込み縫合すれば、日本製羽毛布団であり国産品として流通しています。はたして品質はどの様なものでしょうか?

日本製羽毛布団の製造パターン

日本製羽毛布団の製造パターンは3つです。

  • 日本製生地・国内縫製
  • 日本製生地・海外縫製
  • 海外製生地・海外縫製

日本製の生地を国内縫製した純日本製と、海外製生地を海外縫製した場合のコストを比較すると驚くほどの差が有ります。日本製生地を海外縫製したケースも少なからずあります。このパターンの場合は、生地が日本製のため純日本製との違いを見分けにくい場合もあります。

総じて言えることは、日本と海外の品質管理のレベル差を感じます。価格は高くなっても純日本製の羽毛布団をお勧めしたいのが本音です。しかし、半製品まで海外で作り、最終工程の羽毛の吹き込みを国内でした日本製羽毛布団が多いのが現状です。

日本製羽毛布団の品質

海外製の生地で海外の縫製だから、品質が特別悪いと言うことはありません。更に上質の羽毛布団をお求めなら、純日本製がお勧めであると申し上げたい訳です。

しかし、海外生産の生地を海外で縫製した羽毛布団と純日本製を比較すると、生地の質感の違いとか、縫製の丁寧さに違いを感じます。

これらの違いによりメーカーは、製造コストが高くても純日本製を製造していると考えます。当然ながら製造コストが高いため販売価格も高くなります。まさに品質表示票の行間に羽毛布団の選び方のポイントがあります。

国内縫製と海外縫製の丁寧さの違いは、布団の表面からしか見ることはできません。1層立体構造の羽毛布団の場合は、外観から縫製状態がほぼ見えます。しかし、2層3層構造の羽毛布団においては、内部の縫製状態は見えません。当店の経験では、やはり国内縫製が安心感は高いと考えます。

純日本製高級羽毛布団

高級羽毛布団を選ぶなら、信頼できるメーカー製であることが前提条件です。そして羽毛と生地のひんしつが良く、更に国産生地と国内縫製と日本製の3つのキーワードがあれば純日本製高級羽毛布団であるといえます。

例えば、「80番手の超長綿、ポーランド産マザーグース、日本製」と表示している高級羽毛布団の例で説明を致します。「国産生地・国内縫製」の記載の有無により、同じメーカーの羽毛布団でも3割程度の価格差があっても何も不思議ではありません。海外からの旅行者が爆買して頂いている事実が「日本製」の素晴らしさの証明と考えます。

日本製ふとん生地J-ラベル

J-ラベル日本製生地のラベル全ての製造工程が国内であるかどうかは、寝具店でも判別できない場合がございます。純国産と思える羽毛布団は、側生地が100単糸あるいは200双糸以上の超長綿であれば国産の可能性が高くなります。あるいは、ギザ45、スーピマなどの綿花の段階まで説明がされている生地を使用している場合は国産であると思います。

ただし、100単糸超長綿だとしても海外で縫製を行っているケースもございます。さらに海外製の100単糸もあるので注意が必要です。国産ふとん生地を使用していると明記されているか、左のラベルが付いていれば日本製生地です。J-ラベルが付いていない場合でも国産生地である場合は多くあります。

これまでも日本製生地の羽毛布団を企画してきましたが、今回当店ではじめてJ-ラベル添付の羽毛布団を企画してみました。

純日本製羽毛布団の割合

通常はダウンの吹き込み工程を国内で行った羽毛布団は日本製としています。海外製の生地を海外で縫製した側生地に日本国内でダウンを吹き込み、日本製の冠を付けて販売をしている羽毛布団の割合は、アバウトですが90%以上あると思います。実際の割合はもっと大きいかもしれません。それだけ純国産の羽毛布団は少なくなっています。

注意点は、日本製生地を海外で縫製して国内でダウンを吹き込んでいるケースです。この場合「日本製生地使用」と表示されているため、縫製も国内であるかのように思い込みがちです。

純日本製羽毛布団の品質

国内で縫製された羽毛布団は丁寧に縫製されています。また、日本製生地はネップの出現数も少ないように感じます。縫製途中に糸がなくなり糸を補給して、返し縫いをしてから縫製している回数も国内での縫製は少ない様に感じます。耐久消費財の寝具においては純日本製は安心できます。

海外生産と純国産品との違いは、ふとんを細部にわたり検品することで見えてきます。サンプリング的に検品をすることは、フィルータとしての店の存在価値でもあるように感じます。純日本製を区別できるラベルのようなものがあればと思います。

純日本製羽毛布団は高級品

有名メーカーにおいても、側生地と縫製は海外で製造加工したものを使い、国内で洗浄したダウンを吹き込み仕上げています。このパターンは多いと思います。品質表示票の数値は同じでも、純国産品と一部海外製造の羽毛布団では製造コストが違います。品質が全く同じであるならば、有名メーカーにおいても純国産品は作らないはずです。

しかし、現状は製造コストが高くなることを百も承知の上で、国産生地を使用して国内縫製をしてダウンを充填して仕上げています。

羽毛布団の選び方。品質表示票の行間を読むページにて案内をしていますが、寝心地(品質)を追求すると、やはり純日本製純国産品にならざるを得ないことの証明です。

純日本製の羽毛布団の中には、純日本製の側生地を使用しているものもあります。このような国産の側生地を製造するには、職人さんの特殊な技術を必要とする場合もございます。そのため製造が間に合わないためか納期にお時間を頂く高級羽毛布団もございます。

純日本製羽毛布団の見分け方

純日本製の羽毛布団を見分けるには、国産生地である事が条件になります。生機は海外の可能性も含まれますが、日本の品質基準に合格した生地であり、国内の生地メーカーの厳しい品質基準をクリアした生地なのです。

国産生地の場合は、国内縫製である可能性は高いと言えます。しかし、国産生地を海外で縫製しているケースもございます。純日本製の羽毛布団を見分けるには、国内縫製が記載されているかどうかも条件に加えると間違いは無いと思います。日本製と表示されたものの中で純日本製の羽毛布団は、国産生地を使用して国内縫製が条件です。

国産の側生地と国内縫製が製品説明にない場合は、海外生地を海外縫製して国内でダウンを吹き込みした「日本製羽毛布団」である確率が高いと言えます。

羽毛布団の選び方の生地編においても説明をしましたが、「国産生地・国内縫製」は羽毛布団の力強いセールスポイントです。「日本製羽毛布団」において、この「国産生地・国内縫製」の言葉を記載しない理由は、記載できないからではないでしょうか?

国産生地、国内縫製のどちらの記載もない場合でも、国内でしか製造できない超高級な側生地である場合は、純日本製の羽毛布団と考えられます。例えば「精紡交撚糸」等はその代表的な生地といえます。2018年において精紡交撚糸は当店の知る限りにおいて480tまでは羽毛布団の生地になっています。

視点別の羽毛布団の選び方

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