リサイクル羽毛の品質基準の背景

リサイクル羽毛の品質基準が作られたとの情報が今年2019年ありました。この基準ができたことにより、消費者の方が安心してリサイクル羽毛を使用した製品を購入する事ができるとの説明を受けました。品質基準の内容を下記にご案内します。

リサイクル羽毛の品質基準

組成混合率ダウン率は家庭用品品質表示法を遵守する
ダウンパワー250dp以上
清浄度洗浄水の透明度1,000mm以上。新品ダウンは500mm以上。
酸素計数雑菌などの有機物残留度合い4.8mg以下(西川の新品ダウンと同じ)
羽毛の鳥種グースとかダックなどの鳥種表示はできない
羽毛の産地産地表示はできない

上記以外にも日羽協の組合員は厳守しなければならない事項があります。例えば、中古の羽毛布団を丸洗いして、その布団から取り出した羽毛はリサイクル羽毛としては認めない等があります。

リサイクル羽毛なので、ダウンパワー値は低いのは仕方ありません。産地とか鳥の種類は表示できないのは理解できます。洗浄度と酸素計数はバージンダウンと同程度にクリーンなイメージが持てる内容です。

リサイクル羽毛の現状

リサイクル羽毛は、ビジネスホテル、病院などの掛けふとんに使用されるか、ダウンジャケットなどの衣料品に多くが使用されていたと認識していました。今後もその方面の需要ウェイトは大きいと思われます。

リサイクル羽毛のうわさ

2017年頃からであったと思いますが、リサイクル羽毛を充填した羽毛布団を、ダウンの産地と鳥の種類を表示して販売しているウワサを聞きました。ちょうどその前年から鳥インフルエンザが大流行していました。そのウワサの羽毛布団には、ハンガリー産グースの表示がされているとの事でした。破格の価格で販売をしている旨の話でした。

リサイクル羽毛の品質基準策定の背景

リサイクル羽毛を中古羽毛として正しく販売するために作られた基準だと思います。ある一定の品質を保つための基準で有り、羽毛布団を解体して除塵して羽毛を洗浄できる設備を持った組合員である必要があると読むことができます。日羽協の組合員(メーカー)においては、「羽毛の産地表示はできない」この項目を守る事になります。基準策定の背景には、リサイクルダウンによる偽装羽毛布団を排除する効果もあると思います。

ウワサのリサイクル羽毛を使用して産地表示をしている羽毛布団の小売価格は、寝具店の仕入れ価格よりも安いと思います。当店ではとても信じられない価格でした。

尚、リサイクル羽毛の定義には、羽毛布団の打ち直しリフォームで仕上がった羽毛は含まれていないとの事でした。

筆者:野口 英輝

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