羽毛布団の催眠、点検、下取り商法

催眠商法

「当たった」「無料」「ただ同然」「特別に選ばれました」「当選」という言葉で、販売目的を隠して一時的に借りた会場に人を集めます。そして集まった人たちに安価な日用品を見せて「欲しい人は手を挙げて」と注目を集めて、タマゴ、鍋など安価な日用品や食料品を「無料」や「タダ同然」で配り、徐々に一体的・連動的・熱狂的な雰囲気に盛り上げていきます。そして、「もらわないと損、買わないと損」というような一種の催眠状態をつくりだし、最後に目的の高額な商品を、売りつけるといった販売方法をSF商法とか催眠商法といいます。

催眠商法の例としては、5万円クラスのものに120万円の値札を付けて、50万円に値引きして販売している事例があります。布団は相場が解りにくいものですが、寝具専門店が現物を見ればおおよその価格は解ります。120万円が50万円になること自体疑うべきです。

点検商法

有名メーカーや業界団体をなのり、さも委託されたように装い電話・訪問をして、「羽毛布団を格安でクリーニングができます。」とか言って、結局は高額の布団を販売するケースとか、「布団のダニ検査」などの無料点検といって訪問して、「ほこり、ダニがこんなに沢山でました。」「この布団で寝ていると病気になる」などと言って、結局は新しい商品を売るのが点検商法です。

羽毛ふとんを、掃除機で強力に吸引すると、中のダウンが出てくることもあり注意してください。また、ブラシが回転しながら吸引するタイプのものは、マス目の糸を傷つけたり切ることもあります。

ホワイトマザーグースに黒カビ1点

ホームページをご覧頂いた方からのお問合せの内容は、「訪問販売のセールスに布団を点検してもらったところ、そのセールスの人が言うには、”白い生地越しに黒いダウンが1点あり、この黒い部分はカビなので、このまま使い続けると喘息をおこすので早急に・・・”との説明を受けたが、妊娠中なので喘息になったら心配です」とのお問合せがありました。この話を聞いたときに何ら問題はないであろうと思いました。

たまたま車で20分程度の所であったため、心配なら持参下さいと伝えたところ直ぐさま来店されました。早速、現物を拝見致しましたところ何ら問題はなく、西川産業の羽毛ふとんでダウン率95%のハイレベルな「高級品」でした。お客様には下記の様にご説明を致しました。

ホワイトダウンと表示されていますが、白色以外のダウンが混じることがございます。 これは天然素材であるため仕方がないものであり、決してカビではない旨を説明させて頂きました。偶然にも(株)京都西川(現在は西川(株))の社員の方の同席での説明であったため安心してお帰り頂きました。

上記のパターンは、クリーニングに出すと次には「クリーニングしてもカビは落ちませんでした・・・。新しいお買い得品がございます」云々のセールストークが聞こえてきそうな気がします。悪徳商法の典型と言うべきものです。

下取り商法

「有名メーカーの布団を下取りします。」このメーカーの布団は、私たちが製造納入したものですから、良い材料を使用して製造したので、有利な条件で下取りします。はたして製造納入業者と言うことで、有利な条件で下取りする?また良い材料を使用したからと言っても、長年使用したふとんを下取してはたしてその利用方法・価値がどの程度のものか?・・・私は不思議に思います。

羽毛ふとんの場合は、中のダウンが再生可能であるものは無料回収を行っているケースもあります。

「無料」、「タダ」、「特別に有利な条件」など、おいしい話には安易に乗らないことです。催眠商法や点検商法などの悪質な商法が潜んでいると思ってください。特に、高齢者の方は注意が必要です。ご家族、ご近所の方は気を付けてあげて下さい。困ったときには、迷わずすぐに消費者センターへ相談しましょう。

「下取り商法」は私が適当に名づけたものです。間違った呼び方かもしれません。

筆者:野口 英輝

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