羽毛布団は、暖か・軽い・適温・簡単収納

羽毛布団をはじめて購入されて使用されたお客様より「今までの睡眠が何であったのだろう、もっと早く決断をすれば良かった」というお便りを頂きます。

しかし、お問い合わせを頂くメールには、羽毛ふとんを購入したが強烈な鳥の臭いがするとか暖かくなかったが、当店が販売している商品は大丈夫なのか?というものもあります。

残念ながら、市場で販売されている羽毛布団には、価格的にありえない安さのものがございます。羽毛布団は、ハイクラスで魅力を増し、低クラスでは魅力が無く不満が出ます。

羽毛布団の魅力である暖かく・軽く・快適で・簡単収納をイメージ

羽毛ふとんの軽さ

植物の綿花からできた綿とか合繊綿のふとんで寝ていた方が、羽毛布団を使われて一番よく言われることの1つに「軽さ」があります。

羽毛布団の第1の魅力は、その軽さだと思います。他の素材では羽毛のような軽いふとんは作れません。

しかし、低価格の製品では低品質のダウンを多く詰めるためふとんの重さにも幅があります。当店で扱っているシングルサイズの羽毛布団においても、ダウン充填量で1.0kgから1.3kgと300gの差がございます。

充填量で1.0kgの羽毛布団の重さは、素人の測定ですが1950g程度と非常に軽いものです。

当店は基本的にグースダウンなので300gの差しか有りませんが、ダックダウンの場合には多いもので1.5kg詰めている事になります。1.5kgですとダウン重量だけで500gの違いがございます。

羽毛布団の適温調節機能

1年中(秋から春まで)羽毛布団1枚なのに寒くなかった。或いは、冬は暖かく春から5月ぐらいまで、快適に使える不思議なふとんだと言われています。 これはダウン自体が、適温調節(寒ければ熱を保ち、暖かければ熱を逃がす)という機能を持っている為です。

羽毛布団は、蓄熱時には厚さが薄くなり、放熱時に厚さが増します。

不思議に感じられると思いますが、布団内部の温度が低い時は、ダウンボールの羽枝は乾燥していて、小羽枝は開き熱の対流を遮断してダウンボール内に熱をためます。

この蓄熱時には凝縮熱を発生させるため、羽枝の表面が湿気て小羽枝を閉じます。小羽枝が閉じられると羽枝の間が広がり熱の大量が発生します。

この熱の対流は羽枝の湿気を取る気化熱になり、羽枝が乾燥して閉じていた小羽枝を広げます。羽毛はこのサイクルを繰り返し温度調節をしています。この動きをイメージした下図をご覧ください。

羽毛のダウンボールが温度調節をする仕組みのイメージ図

ダウンボールの羽枝の開閉は、温度、湿度、さらには静電気なども関係しています。低温時には静電気が発生しやすく羽毛が膨らむ傾向です。

この羽毛布団の温度調節機能ことを、オーバートークで「夏は涼しい」との説明を受けたお客様もいらっしゃいます。夏でも北緯、標高の高い地方では、お使い頂くことも可能かと思いますが、基本的に暑くて使用はできません。夏用の麻ふとん、肌ふとんをお勧めします。

羽毛布団のフィット性

「軽いふとんだから、寝ている間に飛んでいって、ふとんが無くなり寒いのでは・・・」と聞くことがありますが、羽毛布団をご使用の客様は、体にピッタリとフィットして朝まで快適だと言われています。

このフィット感を説明する際、ふとんを畳の上に広げて、その中心をつかみ垂直に持ち上げてみます、ふとんが床面にピッタリと引っ付き簡単には持ち上がりません。これを見るとご納得頂いています。低品質のダウンを多く詰め込んだ場合にはフィット性は低くなり暖かくありません。

羽毛布団はあまり干さなくて良い。

忙しいときは、あまり干せないのですが暖かく使っています。通気性の良い部屋ですと部屋干しで十分な場合もあります。ダウン自体が吸湿性・放湿性に優れているためです。
また、折りたたんでケースに入れることができコンパクトに収納ができる点も人気の訳です。羽毛布団のお手入れ収納方法のサイトもご覧下さい。

羽毛布団は快眠の道具

良い羽毛布団とは・・・快眠のための必需品のひとつ。

ご自分、あるいはご家族の素晴らしい「明日」の一日を元気で有意義に過ごすためには、疲労感を残さずにすっきりとした目覚めができる睡眠が必要です。寝具は、この睡眠を得るお手伝いをする大切な道具です。

羽毛布団は高価と思われがちですが、1日あたりの単価を「睡眠費」とでも名付けて「食費」と比べると非常に「安い」と言えます。寝具にもエンゲル係数のような統計資料があれば良いのですが、もう少し睡眠にお金を掛けても良いと思います。

羽毛布団の1日あたりの価格は菓子パン半個
羽毛布団の価格は食パン半個

眠りは食事と共に大切!食費と寝具の価格(寝費・眠費)を比べるとどうでしょうか。...

羽毛布団の良さは、使用されている素材・構造によって差があります。素材とは中身のダウンの品質(ダウンパワー・ダウン率)と量です。

上記ではダウン量の差だけを説明いたしましたが、側生地も羽毛の品質に応じて差がついていて当然重さや柔らかさにも差がでます。また側生地の材質(化学繊維・綿・シルク)の種類とランク、また織り方などによって寝心地に違いが出てきます。

構造の違いは、マス目の数と2層3層構造などの違いがあります。詳しくは、こちらの羽毛布団の立体キルト構造羽毛布団の二層式と一層立体キルトをご覧下さい。

羽毛布団の人気まとめ

羽毛布団の人気は、上質の羽毛、軽くてしなやかな生地、立体的に仕立てた内部構造のコラボレーションが生み出しています。人気の寝心地を生み出すためには、素材の品質と仕立てる技術が必要です。当店ではグースダウンにこだわっています。

羽毛布団の人気のポイントである「暖か・軽い・適温」を確実に感じられるのは、上質のダウンであるマザーグースの羽毛布団です。低価格のダックダウンでは十分に味わうことは保証できません。

こちらのYouTubeサイト羽毛布団の人気の訳を解説して選び方の疑問を解決をご覧ください。

筆者:野口 英輝

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羽毛布団の選び方

良し悪しの基礎知識を基にダウンと生地と内部構造を調べます。しかし品質表示の行間を読まないと安心...