羽毛布団メーカーの信頼度

羽毛布団メーカーでは西川(株)は有名ですが、山甚物産(株)の製品もおすすめです。有名メーカーの製品は信頼感があるのは事実ですが、あまり知られていないメーカーにおいても、良い羽毛布団をまじめに作っているところもあります。逆に、メーカー名を聞いただけで、品質内容を聞くに及ばないメーカーもあります。中身のダウン品質を知っているのはメーカーです。羽毛布団を選ぶ際にはメーカー名の確認は必須です。

羽毛布団メーカーでの選び方

羽毛布団の品質は、見えない中味のダウンで決まります。たとえ見えたとしても消費者の方が品質を見極めることはできないでしょう。失敗しないためには、品質表示が信頼できるメーカーの製品をおすすめします。

しかし、有名メーカーの製品にもランクがあります。寝心地より製造コストを優先させた低価格の羽毛布団が、あたかも「お買い得品」かのような宣伝もあります。やはり、フィルターとして機能する店を選ぶことも大切です。真にフィルターとして機能する店の商品なら、メーカー名に必ずしもこだわる必要はないと思います。そのような店は、仕入れの際にメーカーとか品質にこだわりを持っていると思います。

宣伝文に注意

例1
ダックダウン85%、1.4kg有名メーカー製の高級品がお買得価格なんと**円
ダウン率85%を増量して暖か等の宣伝文?
「高級、お買得」の基準は各人各様なので何とも申せません。

廉価品は売りやすいですが、やはりお客様の寝心地を考えると低価格の製品よりも合繊綿の布団をおすすめします。市場には、寝心地・品質よりも製造コストを重視した、当初から安価で販売するために製造されたものがあります。

例2
有名メーカーの製品が激安価格にて・・
有名メーカーの製品だから、全て安心かと言えば?
幅広くランク毎に品ぞろえをしているため、
おすすめできるランクの製品は限られています。
有名メーカーだから全て上質とは?

メーカー名の確認は必要です。

メーカーにこだわる理由

下の表は羽毛が農場で採取され、販売店からお客様に届くまでの過程です。

ポーランド・ハンガリーなど各国にある鳥の飼育農場

各農場から羽毛を集める組織、ポーランドのアニメックス社、ハンガリーのFBZ社など

輸出入に携わる商社が介在します。商社は羽毛に触れることはありません。

製造メーカーは、ダウンを検査して側生地に吹き込みます。羽毛の品質を知り得ます。

販売店は、製品を側生地越しに品質を推測します。店の眼力は?

消費者の方は、はじめの羽毛布団で印象が決まります。上質であれば良いのですが?

消費者の方には解りませんが、寝具店がメーカーの信頼度を計る基準に、この表の中の二番目の「ポーランドのアニメックス社、ハンガリーのFBZ社」などの会社とのパイプの太さがあります。商社主導ではなく、メーカーが羽毛供給会社と如何につながっているかが判断基準になります。

株式会社京都西川のホームページでは、下の画像にて羽毛のトレーサビリティ管理の説明をされています。原毛ダウンがどのように流通して、お客様に届くかの説明がなされています。 京都西川の羽毛のトレーサビリティ管理イメージ

羽毛が生産者からメーカーに届くまでに品質検査は当然されています。しかし、契約した品質を満たさないダウンがメーカーに届き返品したとのこと、出荷元の検査だけに頼るのではなくメーカーの厳しい検査基準が必要と考えます。

製品に仕上がる前の段階で、最後にダウンを直に見ることができるのはメーカーなのです。ダウンの品質を知っているのはメーカーです。

販売店は、添付されたラベル等の数値を参考にしながら、ダウンの品質を生地越しの感触で推測することしかできません。

ダウンの品質をQTECなどの検査機関にて調べることも可能ですが、コストの面から現実的ではありません。

誤差と許容範囲のメーカーの認識

日本羽毛製品協同組合のラベルを添付する場合でも、品質表示の数値がラベルの基準値に対して余裕を持ったものか?メーカーの社内検査基準の厳しさが問題となります。誤差の許容範囲に対する認識、あるいは物作りに対するメーカーの姿勢が重要になります。

西川のローズ羽毛ふとんの商品部の担当者の話ですが、「430dpと表示する場合は、公的機関の検査をクリアするのは当然であるが、社内において複数回検査した平均値が440dp以上あることが条件である」とも言っていました。

「平均値が440dp以上」の話は、羽毛に30年以上携わっている当サイトの筆者の手の感触からも納得できる話です。他のメーカーの440dpと比較しても決して遜色は感じません。

また別の商品部の方の話ですが、「契約条件の品質を満たさない羽毛が入荷したため返品した」と聞きました。日本に輸入された原毛は海外に輸出されることはまずありません。この現物の行き先は・・・?国内のどこかのメーカーが購入したことになります。

やはり中身の見えない羽毛布団を選ぶ際には、メーカーにこだわる必要性がここにあります。製品やサービスに関する国際規格のISO9001を認証取得メーカーの規格は寝具業界の規格より厳しいと思います。

店主の一言

メーカーの中には、製品企画の段階において、当初から許容誤差範囲も計算に含めている会社もあるとの話を聞いたことがあります。価格競争は良いと思いますが品質重視の姿勢がメーカーに望まれます。「安かろう悪かろう」よりか、上質であれば適正な価格で十分ではないかと思います。

余談ですが、契約した品質でなかったため、受け取りを拒否された羽毛の行き先が気になるところです。たぶん検査基準のあまいメーカー?あるいは品質よりも製造コストを優先させるメーカー・・?極端に安い価格で販売されているものは避けられた方が無難です。

羽毛布団の選び方においてメーカーの信頼度は重要項目です。購入前には、少なくともメーカー名の記載の有無と信頼度について確認をして下さい。

筆者:野口 英輝

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