ダウンパス

ダウンパス

ダウンパスと羽毛布団の品質について考えて見ることにします。ダウンパスとは一言で言えば動物愛護の精神に基づいた飼育方法とダウン採取方法、またトレーサビリティ管理が徹底されていることが基本的なことのように考えています。まさしく素晴らしいことだと思います。

ポーランドのグース羽毛をメインに取り扱っている会社、農場を訪問し見学して説明を受けた内容をベースに書きます。一部ハンガリーの食肉工場と精毛工場も含まれます。

レギュラーグースダウンとダウンパス

訪問したポーランドの飼育農場と食肉加工工場、精毛工場においては、レギュラーグースダウンは間違いなくダウンパス基準に合格をしていると思います。生きた鳥からのダウンの採取をしてはいませんでした。トレーサビリティ管理においても、卵から羽化した雛の記録、更に雛を運ぶトラック、さらには当日の気温、飼育日誌、食肉用に運ぶトラック、スローター工場(食肉にする)内の記録、そこからダウンは精毛工場に移動します。飼育農場とスローター工場を見学をしましたが、飼育農場では特別何も違和感を感じることなく見学が出来ましたが、スローター工場では、ここでの説明は控えさせていただきたい記憶があります。少しお話しするなら、ダウンが食肉の副産物であることは間違いありません。そのダウンの採取方法も部分的に手で採取して他の部位は機械で採取しているスローター工場もあれば、全ての部位を機械で採取している工場もありました。全ての工程でid管理がされていました。

マザーグースダウンとダウンパス

ダウンパスの基準に適合するマザーグースとなると、極一部のマザーグースダウンになると思います。マザーグースとして卵を産み終えた最後にスローター工場に持ち込まれたケースが該当すると考えます。極々限られたダウンになると思います。ヨーロッパにおいては、国毎に基準が異なっているのが現状ではないかと思います。夏向きと冬向きの羽毛の生え替わる時期に採取しているマザーグースダウンがあると思います。そうでないと日羽協の品質基準に適合する440dpのダウンの現状の価格はあり得ないと思います。ヨーロッパにおいては各国ごとに採取基準がさだめられていると思います。

羽毛は食肉の副産物

ヨーロッパの飼育農場、スローター工場、精毛工場を視察させて頂き感じたことは、羽毛が食肉の副産物だとしても鳥の命と引き替えに頂いていることは間違いありません。羽毛布団として使用する際も感謝の気持ちを持って「有り難く」使いたいものです。

ダウンパスと羽毛布団の品質

ダウンパスと羽毛布団の品質についていうなら、レギュラーグースダウンを使用している羽毛布団においては、ダウンパスの有無は品質、価格に大きく影響しないと思います。ただマザーグースとなると、ダウンパス基準の適合の有無による品質差は大きくはないと思いますが、価格は原毛価格で10倍かそれ以上に跳ね上がるのではないかと想像いたします。少なくとも供給量はマザーグースの飼育期間が終わる4年後の鳥となるので供給量は激減します。たぶん10%未満の供給量になると思います。ダウンパスでマザーグース羽毛布団の価格は10倍?

ダウンパスの効果

ダウンパス基準が守られるとしたら低品質のマザーグースダウンはなくなると思います。ただ現状においてマザーグースと表示すべきではない思える低品質のマザーグースダウンが市場にはあります。そのことを考えるとフィルタとして機能するメーカーあるいは販売店の存在が必要と感じます。グースをおすすめした羽毛布団の選び方のサイトをご覧下さい。ダウン品質についての詳しい説明があります。