羽毛布団価格と原毛ダウン価格

2013年から羽毛布団価格に大きな影響を与える原毛ダウン価格についてまとめています。やはり鳥インフルエンザの影響は毎年大きくなっています。輸入品であるダウンは為替レートも大きく関係しています。

2013年ダウン減少で羽毛布団の価格変動

2013年秋には、羽毛布団の価格は前年対比150%から200%に値上がり致します。このことは2013年3月にお伝えしていましたが、もしかしたらお伝えした以上に値上がりするかもしれません。

羽毛布団の価格高騰2013年

2012年秋からマザーグースを含めグースダウンの入荷の遅れで、羽毛布団の入荷が遅れに遅れて、ある製品においては11月に在庫切れを起こしました。2013年1月になれば、入荷遅れの問題は解消するだろうと考えていましたが、2013年3月になっても依然として入荷遅れの問題は解消されませんでした。なぜ入荷が遅れるのか?メーカーに問い合わせたところ中国での鳥インフルエンザが発生したため、中国産のダックダウンの生産量の激減により、グースダウンにも影響が出ているとのことでした。

中国産ダウンは主にダックダウンなのに、なぜグースダウンまでが値上がりするのか?便乗値上げでは?ダウンは寝具以外にもアパレル産業に大量に消費されているダックダウンの減少のため、その不足分を北欧産グースダウンで代用するためであろうと思います。2013年6月1日朝日新聞大阪版の夕刊の記事にも同様のことが書かれていました。

中国のダウン生産量が前年の3割程度まで減少、ダウンは1kg57-58ドルであったものが87-88ドルになった。

2013年為替レートで羽毛布団値上

原毛ダウンの価格は、マザーグースの長期にわたる不足と為替による値上がり分(2012年1ドル80円台/2013年1ドル100円)を考慮すると、日本国内での羽毛布団の価格はどこまで値上がりするのでしょうか。

原毛ダウンが不足するとどうなるのか?当然のことですが羽毛布団の価格は上がります。しかし、市場では「据え置き価格」などと称して価格を上げていない場合などがあります。

どのようにすれば価格を据え置けるのか寝具店でも不思議に感じます。まず浮かんで来る文字は「偽装問題」グースダウンと称してダックダウンを混入しているケースです。羽毛布団を購入する場合は、メーカー名の確認が必要と思います。信頼できるメーカーを選ぶのが安心だと思います。 あるいは信頼できる販売店のすすめる製品が安心できます。

2014年原毛ダウン減少と為替変動で高騰

2014年3月現在においての原毛ダウンの価格高騰について記載いたします。価格は依然として高止まりです。気になることは、ウクライナの情勢が悪化した場合は、今年2014年の秋以降のウクライナ産ダウンの減少と価格高騰と言うことになってくると思います。

原毛ダウンの減少と為替のダブルパンチ

原毛ダウンの価格は、2010年頃より値上がり傾向でありましたが、ここまで値上がるとは想像していませんでした。 為替による値上がり分(2012年1ドル80円台/2013年1ドル100円)を考慮すると、日本国内での羽毛布団の価格はどうなるのでしょうか??。ドル換算で1.5倍に価格が高騰しているうえに、更に為替により20%アップするわけです。

当店も、たぶん羽毛価格の値下がりはしないと思います。しかし、問題はこれまでもありましたが偽装品が出てくるのが心配です。 今年も日本羽毛製品協同組合が行っています「試買テスト」がありました。市場にある羽毛布団を購入して中身を検査するテストです。 この試験において不合格になっている製品がございます。二年連続で不合格になった製品を作ったメーカーもあると聞いています。 品質表示はグースダウンですが中身はダックダウンを混合したものとか。もっとひどい場合は、品質表示はダックダウンですが中身はチキンを混合したものも出てくるのではないかと・・・。

原毛ダウンと為替変動が羽毛布団の価格高騰

1214年12月27日、原毛ダウンの減少と予想以上の為替レートの変動により、ますます原毛ダウン価格が高騰致しました。1ドル120円です。 残念ながら2014年当初の予測が当たりました。しかし、2015年を考えると為替レートはまだ少し厳しくなる予感がします。 アメリカ経済と金利さらにロシア、中国・・・・寝具店が考えても仕方ないことかもしれませんが、羽毛布団は中味が見えません。 原毛ダウンの価格が値上がりすると偽装の文字が頭に浮かんできます。日羽協という組織が試買をして公的機関にて検査をしていますが、相変わらず品質偽装が有ります。

羽毛布団を購入する場合は、メーカー名の確認が必要と思います。ブランド力のあるメーカー品から選ぶのが安心だと思います。

2015年羽毛布団の価格は「原毛ダウンの価格と為替レート」

2014年には羽毛布団は残念ながら高騰しました。2015年ですが、メーカーの商品企画の方の情報ではグースダウンは高止まりの予想とのことです。2015年は為替レートにより羽毛布団は高騰すると思います。 ダックダウンは供給量が安定しているようで、価格も安定してくるとの予想です。ただし品質によりばらつきが出るかもしれません。グースダウンの価格は、昨年のウクライナの情勢の悪化によるウクライナ産ダウンの減少が表面化する年となることも考えられます。

羽毛高騰は原料不足と為替変動

2015年の羽毛布団の価格ですが、グースダウンの不足は昨年通りです。気になるのはウクライナ産の減少による影響です。ダックダウンの価格は、フランス産の量は変わらないと思いますが中国産の入荷量次第だと思います。鳥インフルエンザが流行すれば昨年と同じ状況になります。

2013年の後半から原毛ダウンの入荷が遅れて少しずつ原毛価格が上がっていましたが、2014年には更に顕著になり原毛はドル建てで2倍以上になりました。そこに為替レートの変動が追い打ちをしました。1ドル80円から2014年後半には1ドル120円(1.5倍)を記録するような状況でした。原毛の価格は2倍と1.5倍なので3倍以上に高騰したと言うことです。

グースダウンの価格の動向については、相変わらず不足気味であり高値で推移すると思います。飼育農場が減少傾向にあることは変わらないからです。グースダウンの産地としては、ポーランド、ハンガリー、ドイツ、北欧周辺国、ロシア、カナダにおいても同じ傾向にあります。もしかするとウクライナ情勢の影響によるウクライナ産の減少が今年2015年に表面化してきそうで心配です。

ダックダウンの価格の動向については、少し需給バランスが落ち着きを見せてきていると思います。ダウン率85-90%のダックダウンは十分な供給量があるようなので価格は安定しそうです。しかし、グースダウンの不足を上質のダックダウンで補うような動きが2014年ごろから見られます。ダウンの品質は、ダックダウンの次にグースダウンそしてマザーグースダウンと品質が良くなっていきます。ダックダウンとグースダウンの境目はオーバーラップした状態にあります。グースダウンより上質のダックダウンを選別を繰り返し行うことで作りだすようなことも可能かと思いますが、作業工程から考えるとコスト的には合わないと思います。

具体的に申しますと2014年頃からマザーダックダウンあるいはマザーダウンと呼ばれるものが出現しています。ダウンパワー値が440DP以上あることを示すプレミアムゴールドラベル付きのダックダウンの羽毛布団が現れています。マザーダックあるいはマザーダウンという規定は寝具業界にはありません。念のために申しておきますが、マザーグースダウンとは別物です。このように一見同じように感じる業界用語が、同じように見えてしまう羽毛布団の価格差の謎を深める原因になっています。

2015年の羽毛布団の価格は、ダックダウンにおいては、ダウン率85-90%のダックダウンは供給量があるようなので値上がりせずに価格的に安定すると思います。ただ、ダウン率93%以上の上質のダックダウンの価格は、グースダウンの不足を補う分すこし値上がりするかもしれません。グースダウンの価格は現状維持であって欲しいと思いますが、為替レートの変動による価格上昇もあり得ると思います。為替レートの変動においてはダックダウンも同様に値上がりします。

心配なのは原毛が値上がると「偽装」が発生する可能性が大きくなることです。やはり信頼できるメーカーの羽毛布団を選ばれることをお勧め致します。特にグースダウンが不足気味なので心配です。当店では、マザーグースダウンを中心にグースダウンの羽毛布団のみを取り扱っています。グースダウンの価格が上がることは営業に直接打撃になります。このままグースダウンの価格上昇が続くと営業を続けられなくなるかもしれません。グースダウンの価格の安定を望んでいますが、為替レートの変動が心配です。1ドル120円以上円安が進行するとの情報もあります。

羽毛布団を購入される場合は、羽毛布団の品質の違い価格差が生まれる背景について情報を得てから探された方が良いと思います。寝具店の立場から見ても都合の良い宣伝文が前面に出ているものを見かけます。メーカー希望価格の表示があるが肝心のメーカー名の記載が無い場合があります。メーカー名の確認などチェックする大切な項目がございます。私たち寝具も仕入れる際には、第一にメーカーを選びます。そして品質レベルなどを吟味してから交渉をいたします。当たり前のことですが、ダウンの品質と側生地の品質、内部構造により価格は変わります。羽毛布団の品質の違いについて少しでございますが羽毛布団の選び方として品質(価格差)についての情報を用意致しました。お役に立てれば幸いでございます。

2016年羽毛布団の価格品質変動

2016年の原毛羽毛ダウンの価格と品質について予想も含め書きます。5月にダウンの産地偽装の記事が朝日新聞に出ました。中国産のダウンをフランス産と表示して販売をしていたとのことでした。以前より業界の噂話としてささやかれていたことです。残念なことですが偽装の問題はかなり以前からの問題でありました。もしかすると今後も・・・。

原毛羽毛の価格変動2016年

本題の2016年の原毛ダウンの価格と品質について話を戻しますと、原毛価格に変化が感じられないように思います。為替相場は1ドル100円近くになっています。2015年の1ドル120円から比べると約20%値下がりをしている事になります。しかし、仕入れ交渉力の無さが問題なのかもしれませんが、2016年の羽毛布団の仕入れ価格は安くなっていません。

グースダウンの価格2016年

昨年と比べてグース羽毛布団価格は大きな違いが感じられません。偽装問題が新聞に取り出されてある程度月日が経っています。この問題の影響でメーカーも売り上げが伸びていない時期にも関わらず値下がりしていません。少なくともグースダウンは実質値上がりをしている事になります。

ダックダウンの価格2016年

安い価格のダック羽毛布団の情報が入ってきています。ダックダウンの産地偽装の影響で、注文がキャンセルになったメーカーもあると思います。あくまでも当店の想像ですが、偽装問題の発覚がなければフランス産ダックダウンとして市場にでる予定であったものが、中国産ダックダウンとして市場に出るのではないだろうか?ダックダウンの羽毛布団は供給過多の状態かもしれません。

原毛ダウンの品質2016年

マスメディアがダウンの産地偽装問題を取り上げなくなったらまた元に戻ると思います。たぶん今年はややこしいダウンは少なくなると思いますが、すでに仕入れている販売店は知らぬ顔で販売していると思います。

グースダウンの品質2016年

「通常のグースダウンにおいては品質の変化はありません。」と申し上げたいのですが、ダウンの産地であるウクライナ紛争の影響は当然でています。当然品薄状態であることは間違いないと考えられます。上質のマザーグースダウンの争奪があり得る状況です。高級ダウンの需要は寝具以外にも高級ダウンジャケット等にも利用されています。上質のマザーグースダウンは品薄状況になっていると考えます。

その影響かどうかは解りませんが、マザーグースダウンの表示が付いていないダウンにダウンパワー440dpとの表示が付いている羽毛布団がでています。このことは、通常のグースダウンからダウンボールが大きいものを選んだダウン。または、飼育環境がマザーグースと混在しているケースが考えられます。あるいは、マザーグースダウンである証明書がない場合も考えられます。やはりダウンパワー440dpオーバーの上質マザーグースは品薄のように思います。グースダウンの産地も北欧以外のロシア産などもウェイトが大きくなっているように感じます。結果として通常のグースダウンも値上がりしていると感じます。

ダックダウンの品質2016年

2016年のダックダウンの品質は、やはり産地偽装問題が大きいと思います。上記の様に中国産ダックダウンの表示を付けた羽毛布団が市場に多くでると思います。極端に低価格で販売されているものは、品質面で不安が払拭されないように感じます。たぶん価格に応じた品質であるのでしょう。原毛ダックダウンの供給量が、鳥インフルエンザ等の影響で今年2016年に特別減少したとは聞いていません。偽装問題などで消費者が買い控えたことなどでダック羽毛布団は供給過多かもしれません。極端に価格の安いものは・・・。

2016年秋冬の羽毛布団

2016年秋冬の羽毛布団の価格は、グースダウンの製品は昨年同様に値下がりはしないと思います。1ドルが95円になったとしても、メーカーはダウンの在庫を持っているので値下がりは期待できません。

ダックダウンの羽毛布団の価格帯は昨年と比べると拡がるのではないかと思います。低品質のグースダウンと同レベルのダックダウンの製品の価格は値下がりはしないと思います。中国産ダックダウンのふとんには、低価格で販売をされるものがあるかもしれないと予想します。上記の内容は、当店店主の感覚的に基づいたものです。予想的なものであり全く予想外の結果になることもございますことご了承願います。

2016年羽毛布団の特徴

2016年秋以降の羽毛布団には、ダウンの産地を表示しない製品が出てくるようです。2016年6月に札幌でのIDBF(国際羽毛協会)総会では、ダウンの産地を特定するユーロフィン社のアイソトープ試験方法は認定しないとの結論でした。総会に参加した日本以外の国の意見には、産地の問題は大きな論点になっていなかったとも聞いています。

ダウンの産地以外では、マザーグースのダウンを充填しているが、マザーグースの表示をしない羽毛布団も出てくるような噂がありました。たぶん販売店側において、マザーグースである証明書の提示に時間が掛かることを想定したのではないかと思いました。当店の考えでは、羽毛布団を購入される場合にはマザーグースから採取されたかより、現状のダウンパワー値を重視した方がよいように思います。

2016年9月18日追記
2016年秋冬にかけて低価格の羽毛布団が市場にでるかもしれない?との予測は当たりつつあります。税別で4桁の価格のものが販売されています。日本製であるのであれば製造原価はいくらになるのでしょうか?羽毛の産地は確認出来ませんでしたが、ダックダウンとの表示がされていました。

少しCMです。
当店にもマザーグースの表示の無い440dpの羽毛布団が入荷致しました。メーカーの担当者に詳細を聞いたところ「この製品の原毛羽毛には、メーカーが仕入れた際にマザーグースの証明書が付いていなかった。」との確認を取りました。440dpのダウンパワー値はメーカーにて検査しているとの確認を取っています。

ダウンパワー値に関することですが、これまでは日羽協のラベルしか見かけませんでしたが、2016年の今年はCIL(Comfort Index Labコンフォートインデックスラボの略称)発行のラベルの情報の断片を聞くようになりました。これまでもあったのかも知れませんが、業界内での詳しい情報が確認できていません。

2017年羽毛布団の品質と価格

今年2017年の羽毛布団の品質と価格の動向を予想すると、二つ気になることがあります。一つはマザーグースの定義と鳥インフルエンザによるダウンの供給量のことです。

2016年から羽毛布団の品質表示において、「マザーグース」にこだわらずにダウンパワー値が高いものが増えてきたように感じています。これまでもレギュラーグースで高ダウンパワー値の羽毛布団はありましたが、この傾向は、2016年のダウンの産地偽装が話題になったことが後押ししたのかもしれません。ただ、これからも「マザーグース」の表示は残ることは間違いないと思います。マザーグースの定義がより明確化されることを期待しています。生産者情報が追跡可能なマザーグースが残り、マザーグースであればダウンパワー430dp以上の品質となることが期待されます。

2016年末に日本国内でも鳥インフルエンザの問題が各地で発生しています。最も気になるのがダウンの最大輸出国のハンガリーでの鳥インフルエンザの流行です。ダウンの供給バランスが大きく変化するかもしれません。為替レートも円安の状態は変わらないと思います。もしかすると更に円安が進む可能性もあります。となれば羽毛布団の値上がりが気になるところです。

2017年のマザーグース

マザーグースは本来ダウンパワー値もそれなりに高いダウンです。しかし、マザーグースの人気にあやかり、羽毛布団を売らんがために名ばかりのマザーグースダウンを充填したと思えるものが市場にはありました。そのため、2017年はマザーグース本来の品質を備えたダウンにしか「マザーグース」の表示をしない製品作りをするメーカーも出てくると思います。とはいえ手の平を返すように切り替わるわけではありません。

マザーグース差別化

2017年は、マザーグースの見直しがされるかもしれません。traceability履歴管理が確かなもので上質なマザーグースダウンを選別していく傾向は強まると思います。ダウンは本来食肉の副産物でありマザーグースも例外ではありません。ただ過去からの慣習と思われる部分は完全になくなったとは考えられません。メーカーがマザーグースを表示する際には、完全な履歴管理ができるマザーグースに限定されるようになることを期待します。履歴管理が確かで上質なマザーグースダウンを使用した羽毛布団は、2017年以降それなりの価格で販売をされると思います。

低品質のマザーグース、本来であればマザーグースと呼ぶに値しないレベルのダウンは、完全になくなるとも考えられません。たぶん相変わらず市場には出てくる可能性はあると考えます。ただハイレベルのマザーグースの特徴がより詳細に記載されることで差別化ができると考えます。

2017年の羽毛布団の価格

羽毛輸出国の鳥インフルエンザの終息しだいにより、2017年の羽毛布団の価格が変わると思います。ただ値下がり要因より値上がり要因が高いと思います。ダウンの安定的な供給と為替レートしだいだと思います。2017年の年初においては両方とも値上がりする方向にあるように感じています。

ハンガリーでの鳥インフルエンザの終息が、ダウンの安定的な供給につながります。また、日本国内でも各地で鳥インフルエンザが発生していることは、中国においても発生していると考えるべきです。やはり2017年初においては需給バランスは安定しているとは考えられません。ハンガリーだけでなくドイツ、ポーランドなど北欧において鳥インフルエンザが流行しているようで、家きん肉等の輸入を一時停止状態です。輸入検査時における消毒措置の対象品目として「羽毛」とされています。ただ採取する鳥の存在が減少しているのは事実なので、やはり値下がりはあり得ないのではないかと考えます。

2017年の羽毛布団は値上がり?

2017年2月8日追記致します。今年の原毛ダックダウンは30%-100%値上がりしそうな情報がありました。WHOホームページによると、ハンガリー南部とフランス南部におけるダックが鳥インフルエンザによる被害が想像以上とのことです。

ダックダウンの被害が大きいのならグースダウンは影響しないと言えません。ダックダウンの不足分をグースダウンで埋め合わせることがおこります。 結論から言えば、グースダウンの値上がりにつながります。まだ、鳥インフルエンザは終息していない状況です。今回のインフルエンザはWHOによるとモンゴルで発生したと報告されているため、中国での流行の可能性も高いと考えられます。そうなると、ダックダウンの供給量の減少は更に大きくなると考えるべきです。やはり2017年の羽毛布団は値上がりすると考えられます。予想が外れることを期待します。

2017年の鳥インフルエンザ

2017年7月8日追記致します。昨年末からの鳥インフルエンザのダメージは想像以上でした。色々なところから情報は入っていましたが、ポーランドとハンガリーに行ってみることで現状を理解することができました。

ポーランドの状況

ポーランドでは、鳥インフルエンザにより昨年から2017年春までに45,000羽のマザーグースを殺処分したと聞きました。この数はレギュラーグース農場なら4-5農場分に相当しますが、マザーグースの場合はレギュラーグース農場に雛を供給する立場にあります。1羽のマザーグースが1シーズンに平均55個程度の卵を産卵します。45,000羽×55個なので単純に計算すると2,475,000羽+45,000羽で2,520,000羽の鳥が不足することになります。

ハンガリーの状況

ハンガリーでは日本の農林水産省の次官に相当する方との会談がありました。その方の説明では今回の鳥インフルエンザのダメージは最大級であるとのことでした。ハンガリーは世界最大の羽毛供給国です。相当のダメージがあったと想像します。もちろん農場の見学は全て禁止されていました。ハンガリー最大のダウン供給会社FBZ社のCEOの説明においても同様にダメージの大きいことが解りました。不足分はある程度は在庫分で調整は可能なようでしたが、現実に農場のダメージが大きく挽回するには時間がかかるとのことでした。

明るい話題も1つ加えておきます。FBZ社のCEOが見せてくれたホワイトマザーグースダウンは素晴らしい品質のものでした。洗浄前の段階のものでしたが、たぶん460dpはでるパワフルなダウンでした。どのような羽毛布団に仕上がるか楽しみです。

2017年のダウン動向

年内のダウンの在庫は各メーカーある程度は持っていると思います。ただダックはすでに値上がりしています。グースダウンの値上がりはどうなるのか心配です。2017年の秋以降の羽毛布団の価格が少し心配です。

2018年羽毛布団の品質指標

2017年の春に終息した鳥インフルエンザの影響は大きく、マザーグースの値上がりは避けられませんでした。もう一つダウン価格を上昇させた要因があります。ダウンジャケットの需要です。それも巨大なマーケットである中国での流行が大きく広がったことです。昨年予想したとおりマザーグースの供給量の減少は現実になりました。

羽毛布団の価格は全体に上がったはずです。しかし、市場では相変わらず低価格の製品が出回っています。これまでよりダウン率を低下させた製品などが目につきます。購入に当たっては注意が必要になってきています。

2018年のマザーグース

マザーグースの価格は値上がりしています。しかし、マザーグースにおいても低価格のものが存在しています。トレーサビリティが確かなメーカーの羽毛布団においても、一部低価格の物がありました。ただ安いものには何かしらの理由があると考えられます。信じられない価格のものもありました。信じられない製品を仕入れられません。

2018年は大きな為替変動もなかったように思います。感覚的には1ドル111円平均であったと思います。インフルエンザの影響も無かったと思います。この状況下において低価格のダウンがでた原因を考えて見ると、traceability管理を徹底するメーカーにおいては、原毛ダウンの仕入れルートの変更があったかも知れません。行き先がなくなったダウンが安く販売された可能性も否定はできません。

2018年の低価格ダウン羽毛布団

2018年の低価格の羽毛布団は、何かを犠牲にしていると考えて間違いないと思います。あるメーカーの説明では、品質は悪くてもとにかく安く販売できるものが必要な販売店があるとの事です。ダウン率、ダウンパワーの数値は問わないので、とにかく安い羽毛布団が必要なので、販売店が希望する売価の羽毛布団を作れないかとの要望がある旨の説明を受けました。

価格優先の製品を製造するメーカーはあります。しかし、製造原価にも限界があります。その先に現れるものは偽装です。じわりじわりと現れてくるかもしれません。もしかすると2018年にはかなりの割合で浸透しているかも知れません。

2019年の羽毛布団

2019年初めには、西川3社が統合され西川株式会社になることも、羽毛布団に何らかの影響があるかも知れません。西川の羽毛ふとんにダウンパワー値が表示されるのかどうか?羽毛布団の選び方における基準値のひとつがなくなるのではないか?また、10月の消費税が10%になることも影響がでるのは必至です。

世界情勢が不安定になっているので、円高にふれる傾向があるのでダウン価格は少し安く手に入るかも知れません。羽毛布団の価格を決定する要因はいくつもあり予想はつきません。食生活の変化にともないグース鳥肉の需要は減少しています。ダウン羽毛は食肉の副産物なので、当然ダウンの供給量も減少傾向です。マザーグースの飼育数も当然減少傾向であり、上質のダウンは採取される量に限界があるため安くならないと考えます。特に低価格の羽毛布団を購入する際には、これまで以上に注意深く商品説明を読む必要があると考えます。

ホームページを開設して2019年で20年を経過致しました。羽毛布団に携わり30年になりますが、一時的に円高と暖冬の影響でダウンが値下がりした年もありましたがその後は値上がり傾向です。しかし、市場には低価格の製品が相変わらずあります。

2019年羽毛布団の価格

2019年の春に西川3社が統合になりました。このことで各社在庫整理での特価がでるかと期待していましたが、何年も前から計画されていたようで特価品は僅かでした。

西川3社の統合

西川産業(株)と西川リビング(株)、(株)京都西川の3社は、統合前から共通の品質基準を持っているため統合しても羽毛布団の基準は大きく変化しません。変わるのはダウンパワー値の表示が一部を残してなくなると言うことぐらいです。

2019年のマザーグース

マザーグースの価格はポーランド産アニメックス社のものが目立って値上がりしています。益々高級品となりそうです。

例年11月頃に特価のマザーグースがでたりするのですが、この年は耳に入りませんでした。やはり高止まりの状態が続いているようです。

2019年の低価格ダウン羽毛布団

2019年の低価格の羽毛布団は、消費税10%影響が大きくなっていると思います。あるメーカーの話では、「羽毛品質を表すラベルを付けていれば中身のダウン品質は問わない?とにかく安く売れる商品を提案してくれたら買う」という店が増えたとのことでした。