初めての羽毛布団購入に失敗しない!満足できる品質条件をプロが案内

羽毛布団に満足と不満の評価

羽毛布団の購入に失敗した方からお電話を頂くことが多くあります。どのような羽毛布団を買えば良いのか?との問い合わせです。
羽毛布団の初体験のイメージは色々の様です。
満足されたお客様の評価は、まるで雲に包まれたように軽くて温かな布団に感動!!
しかし、満足どころかガッカリした方の評価は下記の様なものです。
商品説明を見て暖かいと思って買ったが思ったほどでなく寒くて眠れない。
鳥の獣臭が強くて部屋中に臭いが充満して困っている。
寝返りのたびにガバガバとの音がきになる。
レアなケースですが、布団が暑くて寝汗をかく。
満足された方と不満をもたれた方の羽毛布団の品質差はどこにあるのでしょうか?
全ての方に満足のいく羽毛布団に出会って頂くために、上記の羽毛布団の違いを解りやすく案内いたします。

羽毛布団の品質ランク

羽毛布団の品質ランクは「基本的に」お値段に比例しています。ただ消費者の方にとって羽毛布団の品質ランクが見分けられないのも事実でしょう。
そこで、羽毛布団の品質ランクを見分ける簡単な方法を案内いたします。

日羽協ゴールドラベルでのランク

経済産業省の認可団体である日本羽毛製品協同組合(日羽協)では羽毛のランクを下記の4ランクに分けて(ダウンパワー・ダウン率)評価ラベルを発行しています。

  1. プレミアムゴールドラベル:440dp以上93%以上・最上位ランク
  2. ロイヤルゴールドラベル400dp以上90%以上・第2ランク
  3. エクセルゴールドラベル350dp以上80%以上・第3ランク
  4. ニューゴールドラベル300dp以上50%以上・最下位ランク

満足度で言うなら上位の2ランクが多いと思います。不満と感じた方は下位2ランクが多いのではないでしようか。
中には羽毛布団と勘違いしてダウン率が50%未満の羽根布団を購入された方もいます。

ダウンの鳥種でのランク

ダウンが採取される鳥により品質ランクを概ね分け目ことが出来ます。

  1. マザーグースダウン
  2. レギュラーグースダウン
  3. ダックダウン

羽毛の品質ランク分けは難しく、マザーグースダウンとグースダウンの違いとかレギュラーグースとダックダウンの品質差も明確ではありません。
ただし傾向としては、満足されている方が多いのはマザーグースとグースダウンに多く、不満と感じている方が多いのはダックダウンに多いように感じます。
鳥特有の獣臭はダックダウンに多い傾向があります。

側生地のランク

側生地も軽さとか柔らかさ(フィット性)さらに吸湿撥水性などの違いがあります。硬ければガバガバという音がします。
側生地素材としては下記の様な蓑があります。

  1. シルク・絹交織
  2. 超長綿50番手から340双糸
  3. 合繊:ポリエステル混・テンセル(リヨセル)混
  4. ポリエステル

側生地素材で言うならポリエステルに不満を感じる方が多い傾向であり、合繊においてもポリエステル比率が高い生地の羽毛布団に不満が多い傾向です。
原因は吸湿性が悪いのと静電気の発生のようです。また超長綿でもツイル織りは少しペラペラ音がします。
おすすめの側生地素材は、吸湿性軽さ耐久性の総合的評価が高いの超長綿80サテン織りです。

失敗しない羽毛布団の品質条件と選び方

失敗しない羽毛布団の選び方は、基本的には価格重視で羽毛布団を選ばないことです。価格と品質は基本的に比例関係にあります。
まずはご自分の寝室の最低温度が何度かによりおすすめする羽毛布団の品質条件が異なります。
そこで一般的な一戸建ての寝室温度(真冬に10℃以下)を想定して説明をいたします。室温が高いとか暑がりの方へは別途説明をいたします。
ではどのような品質の羽毛布団を選べば概ね満足できるのか?ご案内します。

及第点がえられる羽毛布団の品質

下記の羽毛布団の品質なら寝心地において満足して頂けるか少なくとも及第点は頂けるでしょう。

  1. プレミアムゴールドラベルorロイヤルゴールドラベル
  2. マザーグースダウンorレギュラーグースダウン
  3. シルクor絹交織or超長綿80番手から340双糸or合繊:ポリエステル混・テンセル(リヨセル)混

評価は人により様々ですがまずまずの評価が得られるであろう最低品質条件をあげます。(私見)
ロイヤルゴールドラベル and レギュラーグースダウン and 合繊:ポリエステル比率50%未満の品質は必要と思います。
寒がりの方は、ダウンパワー値がより高い羽毛を選び2層とか3層キルトを選んでください。
上記の条件でも羽毛の充填量が少ない場合はおすすめ出来ません。標準の羽毛充填量はシングルで1.2kgダブルで1.6kgです。

失敗する可能性が高い羽毛布団の品質

出来れば避けられた方が望ましく失敗しそうな品質条件をリストアップします。(私見)

  1. エクセルゴールドラベルorニューゴールドラベル
  2. ダックダウン
  3. ポリエステル

当店では、2000年から始めたネット販売においてダックダウンの冬用の羽毛布団単体での販売はしていません。
上記の3条件が全て揃った場合は失敗の可能性は高くなる傾向です。
(エクセルゴールドラベル and ダックダウン and 超長綿) または (エクセルゴールドラベル and グースダウン and 超長綿)の条件でもおすすめしません。
【ダウンパワー350dp・ダウン率90%・80超長綿・2層キルト・超魅力的な価格】の条件の羽毛布団でも屋号が寝心地探求紀行(当店)では仕入れていません。(言外の意をお汲みください。)
西川(株)はダウンパワー表示していない製品もあります。さらに日羽協のラベルをつけていません。この場合はダウン率で判断してください。
適正な価格での購入をお勧めします。購入前に羽毛布団に関する情報を集めるのが良いと思います。おおよその羽毛布団のランクと相場、品質と価格の関係が解ると思います。
最低限メーカー名が明確に解る羽毛布団を選んでください。

暑くて寝汗のケース

希なケースですが羽毛布団の保温力がご自分の環境に合わず暑すぎて失敗したという方もいます。この場合は羽毛の充填量とキルト構造が合っていないケースです。
まずは朝の5時から6時頃の寝室の最低温度が何度なのかを確認する必要があります。高気密高断熱の環境下では室温が15℃以下にならないことあります。
15℃以下にならない場合で暑がりでないなら、プレミアムゴールドラベルorロイヤルゴールドラベルクラスの羽毛をシングルなら1000g充填した立体1層キルトで綿の側生地の羽毛布団がおすすめです。
寝室温度が低くなく暑がりの方は、プレミアムゴールドラベルorロイヤルゴールドラベルクラスの羽毛をシングルなら700g~900g程度充填した羽毛合い掛け布団でも眠れます。
ただし敷き寝具とかパジャマは保温力のあるものにしてください。

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