夏用羽毛布団の必要性と選び方

夏用の羽毛布団とは薄手の羽毛肌掛け布団のことです。冬用の羽毛布団よりダウンの充填量を少なくして保温力を下げた掛け布団です。

秋春の合い掛け羽毛布団の前後におすすめの軽量の薄手の掛けふとんで、羽毛肌掛け布団とかダウンケットと呼ばれています。

なぜ夏向きに【羽毛の布団】が必要なのか?夏用羽毛布団はどのような品質がおすすめなのか?選び方のポイントを解説します。

結論をはじめに申しますと、夏用羽毛布団は温度調節機能を重視したタイプとエアコンの冷え対策の2種類のタイプに分かれます。

温度調節機能を重視するタイプは、ポーランド・ハンガリー産等のダウン率90%か93%のグースダウンを充填した超長綿生地の夏用羽毛布団がおすすめです。

エアコンの冷え対策用のタイプは、飼育期間の長いハンガリーとかフランス産等のダウン率80%から90%のダックダウンを300g程度充填した夏用羽毛布団がおすすめです。

おすすめ条件は両者とも【日本製】であることです。詳しくは下段にて解説します。

目次

  1. 夏用の羽毛布団の必要性
    1. 温度調節機能重視の夏用羽毛布団
    2. エアコン対策用の夏用羽毛布団
  2. 夏用の羽毛布団の選び方
    1. 夏用羽毛布団の選び方の主要点
    2. 温度調節機能重視での選び方
    3. エアコン対策用の羽毛布団の選び方
    4. オールシーズン2枚合わせ羽毛布団
  3. 夏用の羽毛布団まとめ
夏用羽毛布団の選び方

夏用羽毛布団の必要性

夏用羽毛布団が必要な理由は、梅雨・秋雨の前後の寒さ対策と盛夏のエアコンの寒さ対策であり寝冷えから身を守るためです。

梅雨秋雨の前後とは、具体的には5月後半から7月前半の【梅雨】と9月中旬から10月中旬【秋雨】の2シーズンを指します。この時期は1日単位、週単位での気温の変化が大きく、1日の寒暖差が大きく暑かったり寒かったりします。この時期の掛け布団は温度調節機能に優れているものが望まれます。

エアコンの冷え対策の場合は、室温を好みの温度に設定できればよいのですが、家族と一緒に寝ている場合は寒がりの方にはやはり夏用の羽毛布団が必要になります。

梅雨前後は最低室温が20℃以下の日があり、盛夏の最低室温は20℃以上あり熱帯夜の25℃以上の日も珍しくありません。

梅雨秋雨と盛夏では最低室温に開きが大きく、掛け布団も最低室温に対応した2タイプが必要になります。また、エアコンの冷房が必要な季節は、温度変化だけでなく湿度の変化も激しい季節であり湿気対策も合わせて考慮する必要があります。

温度調節機能重視の夏用羽毛布団

梅雨・秋雨の頃は寒暖差が激しく最低気温が20℃をきる場合も有ります。この季節の羽毛掛け布団は、【保温力】だけでなく室温の変化に対応して寝床内の温度を快適に保つ【温度調節機能】に優れている必要があります。

室温の温度帯域としては、20℃以下の最低温度を想定しつつエアコンの冷房を必要としない25℃ぐらいまでの温度帯域です。温度調節機能重視の夏用羽毛布団は、少なくとも6℃から7℃程度の温度変化に対応できるダウンの品質と量が必要となります。

エアコンの冷え対策の夏用羽毛布団

エアコンの冷房をつける室温は、汗ばむ季節であり洗える事を想定した布団も人気があります。エアコンの冷え対策の夏用羽毛布団は、保温力はパワフルでなくてもよく、3℃程度の温度変化に対応できる程度で十分です。

汗ばむ室温で使うため吸湿性に優れた側生地がおすすめです。ただし吸湿性に優れることは、どうしてもカバー越しにも汗汚れが発生します。

夏用の羽毛布団の選び方

文頭にて案内の通り、夏用羽毛布団は室温の温度変化域が広い季節のものとエアコンの冷え対策用のタイプの2通りあります。

2つのタイプの主な違いはダウンの種類と側生地素材の違いです。冬用の羽毛布団の選び方においてはダウンの品質をメインに説明しますが、夏用の羽毛布団の選び方は、ダウンだけでなく側生地素材の吸湿性と熱伝導率もチェックする必要があります。

側生地素材の吸湿性と熱伝導率

この表は側生地素材の吸湿性と熱伝導率の違いを数値で表しています。

吸湿性が高いと蒸れ感が軽減され保温力もアップします。逆に低いと蒸れ感が増します。

熱伝導率とは熱が伝わる速さの事で生地越しに熱をダウンに伝える速さの事です。熱伝導率が高いほど素早く温度調整ができます。

夏用羽毛布団の選び方の主要点

夏用羽毛布団を選ぶ際の主要チェックポイントは「日本製」であることです。

ダウンケットはダウンを吹き込むのではなく、袋状の布にダウンを入れた後からマス目状に縫製するため「日本製」=「国内製造」になります。

海外製のダウンケットは、羽毛特有の臭いの問題がある製品が多い傾向です。この羽毛特有の臭いは高温多湿になる夏に強くなるため、夏用羽毛布団は臭いの問題を回避するため「日本製」をおすすめします。

ダウン量はシングルで300gもあれば十分です。ダブルサイズのダウン量はシングルの1.4倍までです。

羽毛特有の臭いは、未成熟ダウンが多い低ダウン率のダックダウンに多い問題です。

タイプ別に選び方のポイントを説明します。

温度調節機能重視での選び方

温度調節機能重視の夏用羽毛布団は、室温の温度変化が激しい季節に如何に快適な環境を作るか?温度変化に応じて熱をコントロールできるダウン性能が必要になります。

夏用羽毛布団のダウンは、夏向きなので保温力があり過ぎると暑くて眠れなくなるため保温力を程々に抑える必要があります。

この課題を解決するには、ダックではなくグースダウンを少量充填することで解決できます。

ただし、温度変化域が広いためダウンの品質はある程度上質が望ましく、ダウン率は90%以上ダウンパワーは390dp以上がおすすめ品質になります。お値段が高くても良ければマザーグースがおすすめです。

日本羽毛製品協同組合(日羽協)のゴールドラベルで言うならプレミアムとロイヤルゴールドラベル品質に相当します。

側生地は吸湿性と熱伝導率の観点から、おすすめは蒸れ感が少なく素早く熱をダウンに伝える【綿】素材がおすすめです。高級なクラスをご希望なら糸番手の細い超長綿がおすすめです。

温度調節機能重視での夏用羽毛布団の選び方は、プレミアムとロイヤルゴールドラベル品質に相当の上質のグースダウンと蒸れ感が少なく素早く熱をダウンに伝える【綿】素材がポイントになります。

エアコン対策用の羽毛布団の選び方

エアコンの冷え対策なので保温力もほどほどあればよく温度調節幅も狭くてよいダウンとなると、ダックダウンでダウン率80%以上ダウンパワー350dpの品質のダウンで十分です。

羽毛品質は高級なクラスでも良いのですが、汗ばむことを考慮すると中級クラスでも良いと思います。日羽協のゴールドラベルで言うならエクセルゴールドラベル品質に相当します。

汗ばむ季節なので汚れるため洗えるタイプの側生地も選択肢の1つです。側生地素材は蒸れ感と熱伝導率の事を考慮すると綿がおすすめですが、お値段のことを考慮するとポリエステルも可と思います。

蒸れ感とか洗える事に焦点を当てると側生地は、ダウンの吹き出しを防止するダウンプルーフ加工がされていないノンダンプ生地も候補になり得ます。ただしノンダンプ生地を採用するには、ダウン同士が絡み合うスティッキーダウンを充填する事になり高価になりコスパを考えるとおすすめできません。

羽毛布団の洗濯は、メーカーが可能と表示しているものに限定して下さい。ただ洗った後の乾燥には時間が掛かることを了承下さい。また、乾燥機の使用に際しては生地の素材も乾燥機対応かどうかのチェックも必要です。

たとえ洗える羽毛でも洗濯すると羽毛と側生地の劣化は避けられず寿命も短くなることと、また元のように十分にはほぐれない羽毛もできることをご理解下さい。たとえ西川の羽毛布団でも同様です。

エアコンの冷え対策用の夏用羽毛布団の選び方は、洗える事を考慮するとエクセルゴールドラベル品質に相当のダックダウンでもよく、側生地は蒸れ感が少なく素早く熱をダウンに伝える【綿】素材が良いのですが、洗うこととコスパのことを考慮するとポリエステルも可となります。

オールシーズン2枚合わせ羽毛布団

2枚合わせにすると冬用の羽毛布団になり、秋春には厚ての合い掛け布団を使い、夏には薄手の羽毛肌布団を使いオールシーズン対応できる便利な布団です。

しかし、夏に利用するため汚れは避けられないため、洗濯したりクリーニングに出すため夏用の羽毛肌布団の劣化は避けられず、冬用の2枚合わせで使用時の保温力が低下する結果になります。羽毛布団の寿命の観点からできれば夏用羽毛布団は単独で購入されてはいかがでしょうか。

夏用の羽毛布団まとめ

夏用の羽毛布団は、温度調節機能重視の夏用の羽毛布団とエアコンの冷え対策用の2タイプに分かれます。

前者は基本的に冬用の羽毛布団を薄くした布団であり、ある程度のダウン品質と側生地品質が要求されます。冬用の羽毛布団との違いは、夏用なのでダウン量が少ないこととマチ布が無いキルト方法であることです。

温度調節機能重視の夏用の羽毛布団は、梅雨・秋雨の前後の2シーズン利用することから中級から高級ランクのダウンをおすすめします。

後者は汗ばむ季節であることから、蒸れ感の軽減と汚れへの対応が必要でありダウンは高品質でなくてもかまいません。

エアコンの冷え対策用として羽毛布団にこだわるなら、日本製で臭いの問題が少ないダウン率が80%以上のダックダウンがおすすめです。

エアコンの冷え対策用としては、臭いとか蒸れ感の事を考慮すると羽毛布団にこだわる必要はなく麻掛けふとんとか真綿布団なども選択肢のひとつになります。

夏用ケット

夏用の羽毛布団を選ぶ際は、温度調節機能重視するタイプとエアコンの冷え対策用の2タイプに分けて、保温力と蒸れ感に着目して選ぶ必要があります。

夏用のダウンケットはどうしても汗汚れが気になります。布団カバーの交換はまめに行って下さい。収納時のしまい方は下記サイトを参考にして下さい。

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