ヘルシーダウンプログラムとは

ヘルシーダウンプログラムを一言で言えば、羽毛のクリーン度の検査のためIDFL(国際羽毛検査機関)とアレルギー源等の検査機関であるAIRMIDが共同プログラムのことです。

では実際にどのような検査が行われているのかについて、日羽協のゴールドラベルの品質基準と比較しながら解説します。

ヘルシーダウンプログラム申請書・日本語版

目次

  1. ヘルシーダウンプログラムの検査項目
  2. ヘルシーダウンプログラムとゴールドラベルとの比較
  3. ヘルシーダウンプログラムの4つの評価

ヘルシーダウンプログラムの検査項目

検査項目の数はいくつなのか?ヘルシーダウンプログラムの日本語版検査申請書によると下図のHealthy Down/Feather Packageの9項目ありました。

ヘルシーダウンプログラムの検査項目

酸素計数、清浄度、油脂分率、微生物検査、鳥類の IgG 抗体検査、ダニアレルギー測定、有たんぱく質量、バクテリア検査、菌類の9項目です。

太文字の酸素計数、清浄度、油脂分率の3項目は日羽協のゴールドラベルと共通しています。

残り6項目は残留物質の検査でありクリーン度を如何に立証するかを表す項目でありアレルゲンへの安全性を示す値でもあります。

ここでお気づきかもしれませんが、ダウン率とかダウンパワー(フィルパワー)の検査は含まれていません。羽毛の人体への安全度? クリーン度を示す目的がメインの検査です。

さらに羽毛のpH(水素イオン濃度)値の検査をオプションで行うと合計10項目の検査が行われています。

ヘルシーダウンプログラムとゴールドラベル品質との比較

ヘルシーダウンプログラムのテストに合格する基準は、有機物残留量を示す酸素計数5mg以下・清浄度500㎜以上という条件が設定されています。また合格レベルは3段階あります。(下図参照)

下図の左部分はヘルシーダウンプログラムの申請書であり右側は内容を拡大表示したものです。

ヘルシーダウンプログラムのテストに合格する基準、酸素計数5mg以下・清浄度500㎜以上

この条件は日羽協の4種のゴールドラベルの下位の2つのラベル品質に近いものです。下位の2つのラベルのエクセルゴールドラベルとニューゴールドラベルの品質基準は共に酸素計数4.8mg以下・清浄度500㎜以上です。

因みに上位ふたつのプレミアムゴールドラベルとロイヤルゴールドラベルは共に酸素計数4.8mg以下・清浄度1000㎜以上です。

マザーグースをはじめ酸素計数4.8mg以下・清浄度1000㎜以上の品質は羽毛のクリーン度で言うならハイレベルの値です。仮に残留物質の値を検査たとしても相当低い値しかでないはずです。

日羽協のラベルの信頼性を示すものとして、世界最大級の羽毛精毛会社であるFBZ社の検査室の機器は日本のqtecと同じ機器です。

ハンガリーのFBZ社の検査室の機器

問題は、人体に有害な物質を含む羽毛の様に見えるグルーダウンの様な存在です。グルーダウンは日羽協の検査ではすり抜ける可能性があります。

ニューゴールドラベルのダウン率とダウンパワーならすり抜ける可能性は高いはずです。しかし、プレミアムゴールドラベルとロイヤルゴールドラベルならダウンパワー値が高いためグルーダウンでは出せないため、このふたつのラベルならグルーダウンではあり得ないと思います。

ダウンパワー値の低いダウンの場合はヘルシーダウンプログラムの検査は重要性が高いと言えます。

ヘルシーダウンプログラムの4つの評価

ヘルシーダウンプログラムの評価には、不合格を含めると4つの評価があります。合格したものの中には、必要最低値を満たすもの(ギリギリで合格)、それ以上、エクセレント(素晴らしい)の3つの評価に分かれます。

ヘルシーダウンプログラムの検査に合格した証のラベルには、meets strictest standards of Allergens,bacteria and mites(アレルゲン、バクテリア、ダニの厳しい基準を満たしています)と記されています。どの評価なのかは記されていません。

「厳しい基準を満たしています」とあるので、人体への安全度は満たされていると考えて間違いはありません。

ポーランドのアニメックス社とかハンガリーのFBZ社のハイレベルのダウンなら、飼育段階から厳しい品質管理が行われているため人体に有害な物質が残留している可能性は低いと考えられます。また羽毛は食肉の副産物なので飼育されている鳥に関しては、食品衛生上の品質管理が徹底されているため有害物質の残留は低いと考えられます。

ただし、アレルギー体質の方などはこのヘルシーダウンプログラムの検査に合格した証のラベルは安心材料となり得ます。できれば日羽協の上位ふたつのプレミアムゴールドラベルとロイヤルゴールドラベルいずれかのラベルと併記されればより安心です。

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