西川基準の羽毛布団とゴールドラベル

西川にオリジナルのマザーグースの羽毛布団を製造を依頼した際に、西川の羽毛ふとんにはプレミアムゴールドラベルを添付されていない理由について尋ねたことがあります。

そこでマザーグースの西川基準(西川品質)とプレミアムゴールドの基準の違いについて知ることになりました。

ゴールドラベルVS.西川基準

マザーグースの西川基準とプレミアムゴールド

プレミアムゴールドラベルとは、羽毛の品質に応じて日羽協が発行しているプレミアムゴールド、ロイヤルゴールド、エクセルゴールド、ニューゴールドの4種類の中の最高ランクのラベルです。このラベルで特に注目されている基準値はダウン率93%ダウンパワー440dpです。

かたや西川のマザーグース基準ではダウン率93%ダウンパワー430dpとダウンパワーにおいて10dp低い数値なのです。この10dp低いためにプレミアムゴールドラベルを付けないのか尋ねました。

当時の京都西川の商品部の担当者は、「当社が430dpと表示している羽毛は、社内での複数回のダウンパワー検査の平均値は440dp以上である」との回答でした。

西川がゴールドラベルを付けない理由は別にして、この回答は確かにプレミアムゴールドラベルが付いた他のメーカーの羽毛布団のフィーリングパワーと比べると納得できました。

ダウンパワー以外にマザーグースの西川基準とプレミアムゴールド基準の違いはあるのか?他の項目を探すと鳥種混合率に大きな違いがありました。

西川基準のマザーグースにおける鳥種混合率は1%以下ですが、プレミアムゴールド基準においては10%未満であり約10倍の差があります。

鳥種混合率とは、グースダウンにダックダウンが混ざる割合のことです。プレミアムゴールド基準では、マザーグースと表示していても10%未満までダックダウンの混入が許されことになります。

シングルサイズのマザーグースの羽毛布団の場合だとダウンの充填量は標準で1200gなので、10%とは120g未満までダックダウンが混入しても許容誤差として認められていることになります。

鳥種混合率の許容誤差

鳥種の混合が起こる原因について、ポーランドの羽毛供給会社アニメックス社に質問したところ、精毛機器の使い回しによるものと意図的に混入する2種類があるとのことでした。

精毛機器の使い回しによる混入はアニメックス社のマザーグースにおいては1%はあり得ないほど高い数値だと回答を得ました。意図的に混入するケースとしては、例えばEUの鳥種混合率の許容基準では30%以下なので、顧客の要望により30%近くまでダックダウンを混入するケースもあるとの回答も合わせて得ました。EU以外にもあり得るのでは?

因みに93%440dpの羽毛120gの量は、500mlのペットボトルおおよそ240本分であり許容誤差としては大きすぎると思います。ダブルの冬用のマザーグースの羽毛布団のダウンの量は1600gなので10%の許容誤差は160gとなり体積は160リットルです。この量は西川基準では認められない量です。

西川の本物志向の羽毛ふとん作りにおいて許容誤差に対する認識の厳しさを垣間見た感じがしました。

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西川がゴールドラベルを付けない理由

業界基準とも言える日羽協が設けたゴールドラベルより西川基準がより厳格な基準となっている現状から察するに、西川ブランドの羽毛布団にゴールドラベルを付ける意味が無いように思いました。

西川基準は、西川産業(東京西川)、西川リビング(大阪西川)、京都西川に共通する基準でした。現在3社は西川株式会社に統合されています。

西川の羽毛ふとんにおいてダウンパワーの表示が無いものがありますが、マザーグースと表示している場合は430dp以上です。

羽毛の洗浄度においてマザーグースの西川基準では1000mm洗浄でありプレミアムゴールドの基準は500mmでしたが、2021年4月1日よりプレミアムゴールドとロイヤルゴールドは1000mm洗浄になっています。

下の写真の左側がプレミアムゴールドラベルで右側がロイヤルゴールドラベルです。

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