正しい羽毛布団カバーの掛け方

羽毛布団にカバーを正しく掛けるには、まずふとんとカバーの上下と裏表を見分けることから始めます。

羽毛布団にカバーを掛けるとどちらが表なのか裏なのか、また上下の区別がつかないこともあります。明らかにえり元部分が解るデザインであるとか、表裏の素材が異なる場合は簡単に見分けができます。

カバーのデザインに上下の区別が無く、表裏の素材、柄も同じの場合は見極めができません。このような場合でも、羽毛布団にカバーを掛けた後から上下表裏を簡単に見極める方法があります。

えり元が解るデザインのふとんカバー

正しくカバーが掛けられていれば、側辺のファスナーの位置は左側になる場合が一般的です。表裏の区別もファスナーの部分を見る事により見極めができます。

そのためには、えり元にカバーのえり元がくるように取り付けることです。それでは、正しいふとんカバーの掛け方についてご案内を致します。

カバーの上下表裏の確認方法

掛けカバーの上下、えり元と足下の見分けはデザインで見分けることができるものもございます。デザインで見分けられない場合は、ファスナーの位置で見分けることができます。

布団カバーはえり元側からみて左側端部にファイナーがあるのが一般的です。なかには右側にファスナーが取り付けられている場合もございます。

ファスナーの開閉をするつまみの部分スライダー

ファスナーの開閉をするつまみの部分をスライダーと呼びますが、このスライダーはファスナーが閉じられた状態だと足下に位置するのが一般的です。

ただしファスナーの中には、スライダーが二つ付いていて両方に開閉できるタイプのものがあります。あるいはカバーの左右にファスナーが付いているタイプがあります。

このような場合は、ファスナーを開けて内部に取り付けられている品質表示票を確認してください。この票が取り付けられている方が足下側と考えるのが一般的です。

ブランドのタグ等が外側に取り付けられている場合はその位置でご判断ください。通常は足下に近い方に取り付けられています。

ファスナー部分を被うカブセの布

羽毛布団カバーの表裏の見分け方は、上下を確認した後にえり元から見てファスナーが左側にくるようにすると表面が上になる場合が多いと思います。

また、カバーの表面の生地にはファスナー部分を被う「カブセ」の布があるので表裏は確認できます。

羽毛布団におすすめのカバーとして肌にあたる面(裏面)が起毛状とかベロア調の生地のカバーがあります。この仕様の場合は表面が平織り生地の場合は簡単ですが、両面ベロア調の場合は上記の方法で確認ください。

羽毛布団のカバーの掛け方

  • 1.羽毛布団の表裏上下を確認して、表面を上にしてひろげる。
  • 2.カバーのファスナーを全開にして裏返しにする。
  • 3.カバーのえり元と足下の辺を確認する。ファスナーは全開の状態なのでスライダーがえり元の辺に近いところにあります。
  • 4.羽毛布団の上に、裏返しにしたカバーを重ねる。この際に両方の表面の生地が接するように重ねる。
  • 5.重ねたカバーのファスナーがえり元から足下方向に見た状態で左側にあるか確認をする。(左側に位置しなければやり直して下さい。)
  • 6.羽毛布団とカバーを4角と辺の中央部にて、紐またはテープをふとんのリンク状の紐に通して留める。えり元の辺に2ヶ所付いている10ヶ所のタイプが有ります。
  • 7.袋状になっているカバーの中に手を入れ、奥の2つの隅において羽毛布団の角を摘まみ、ファスナー開口部より引き出す。裏返しになっていた状態から表替えしになり、同時にふとんが内部に納まります。
  • 8.カバーのファスナーを閉じて、足下の2角をもち羽毛布団を振るとカバー内部にてふとんが均一ひろがります。画像付きで説明をしたページが掛け布団カバーの簡単な掛け方として用意致しました。

羽毛布団のカバーが正しく掛けられているか?たいした問題ではないかもしれません。しかし、ふとんの構造によってはえり元と足下あるいは表裏を間違えると、本来の保温力、寝心地が得られない場合がございます。正しくカバーを掛けて頂く事で、カバー越しに上下表裏の区別がファスナーの位置で判断することができます。ただし、メーカーによっては上記の事例が当てはまらない場合があるかもしれません。

2層キルトの羽毛布団は表裏を間違えると保温性が本来の力を発揮できません。2層とか3層キルトの羽毛布団は肌にあたる面のマス目の数が表面より多くなっています。

一般的な羽毛布団カバーは、正しく掛けられたならファスナーは左側に位置します。左側が多いと思います。株式会社京都西川の製品はファスナーが左側にくるように設計されています。