合掛け羽毛布団の快適温度帯を検証データに基づき紹介!購入時の目安に

合掛け羽毛布団の快適使用温度

合掛け羽毛布団を購入する際に、室温何度ぐらいで快適に使用出来るのか悩む方が多くいます。またどれぐらいの品質のものが良いのか解らない方もいます。
市場にある合掛け羽毛布団の品質は、羽毛の種類ではグースダウンとかダックダウンダウン、ダウン率とかダウンパワーの違い、充填量はシングルだと600g~900gと300gの差あります。
そこで、下記の合掛け羽毛布団を筆者自ら使用した体感記録を期間中の室温データと合わせて紹介します。体感記録が合掛け羽毛布団を選ぶ際の参考にしてください。

検証した合掛け羽毛布団の品質

ポーランド産グースダウン90%390dp(京都西川の工場での平均測定値は400dp以上)700g充填したシングルの羽毛合い掛け布団kn-4e5870pg900
合掛け羽毛布団は、ポーランド産グースダウン90%390dp(京都西川の工場での平均測定値は400dp以上)を700g充填したシングルの羽毛合い掛け布団です。側生地は、80番手の綿サテンを25ボックスに仕切った1層キルトの布団です。
敷き寝具は、ローズラジカルマットレスと100%ウール2kg入りの敷き布団に当初は麻のシーツを掛けました。睡眠スタイルはたたみの床にマットレスを直に敷く方式です。
検証期間は約50日間で、真綿布団が寒さを感じる日があったため2019年10月10日夜からはじめ、終わりは合掛け羽毛布団ではパワー不足感じた同年12月1日朝です。

合掛け羽毛布団の検証記録

10月10日合い掛けを使い始める室温は夜23℃、麻のシーツと麻のパジャマ。少し暑さを感じる。蒸れ感も少々。
10月28日パジャマとシーツを綿のものに交換する。布団の中は快適だか起床後は寒く感じる。朝の室温は18.5℃蒸れ感は感じず快調。
10月28日以降は、合い掛け布団で暑くもなく寒くもなく適温状態です。パジャマとシーツ交換が良かったのかも。
11月に入り朝の室温が17-19℃の日が続き合い掛け布団が快適に使用出来ています。
11月15日パジャマを冬用の裏がパイル地のものに交換する。
11月16日起床時の室温は15℃を切り14.5℃になる。なんとか保温力は問題なさそうです。この日に敷きパッドをウールケットに交換し引き続き使用することにします。
下記の画像は、電波時計に温度計が付いたものなので、日付と温度を変更することは出来ません。またエアコンは使用していません。
電波時計に温度計が付いたタイプ、2019/11/16日の朝の温度
11月30日午前2時54分寝室の室温は13.9℃まで下がる。こちらのハーフケットを合い掛けふとんの足元に掛けました。
2019/11/30日の朝の温度
12月01日午前3時56分室温12.1℃寒いと言うほどではありませんが、肩口を被うバスタオルを掛けて寝ました。
2019/12/01日の朝の温度
12月01日午前5時30分に起床時に寒くはありませんがもう少し保温力があればと感じ冬用の羽毛布団に交換を決める。

合掛け羽毛布団の体感

合掛け羽毛布団の検証は、麻素材のパジャマを着て羽毛合い掛け布団を掛けて実験を開始しましたが暑くて真綿布団に交換してしまいました。朝の室温は23.6℃でした。まだ早いのかと思いました。
快適に使用出来だしたのは夜の室温が22℃当たりから暑さを感じないようになりました。ただ脇の下に布団をはさむようにして寝ている日もあり、個人差があり22度は微妙なラインだと思いました。
朝の室温が15℃を切った日に敷きパッドを冬用に交換したことから、冷え性の方におすすめ出来る最低室温は15℃-16℃かと感じました。
敷き寝具、パジャマを冬用にして、足下にハープケットを掛けるなど工夫をすれば12.1℃でもなんとか寒さを感じずに寝ることが出来ました。
ただ12℃は冬用羽毛布団でも十分に快適に眠れる温度なので、合掛け羽毛布団から冬用の羽毛布団に交換しました。
この検証からポーランド産グースダウン90%390dp(京都西川の工場での平均測定値は400dp以上)700gの合い掛けの快適使用温度は21℃~15℃ぐらいだといえます。
ただしハーフケットとかバスタオルなどのほかにもパジャマとかシーツとかパッドなどを交換しながら使用している点も考慮してください。

合掛け羽毛布団選びのポイント

この検証結果を基準にして、寝室温度を目安にどのような合い掛け羽毛布団を選ぶか?30余年羽毛布団に携わってきた経験知からダウン量・ダウン品質についてご案内します。
上記のダウン品質の場合はダウン量が100g増量することで保温力が1℃弱アップするぐらいです。
ただし、充填量を増やすことで保温力がアップする目安は3℃弱までです。理由は上記の例だと下限温度を15℃としていますが仮に保温力を3℃アップすると下限温度は12℃であり、この室温は冬用羽毛布団がおすすめの温度になります。また、増量は保温力をアップしますが、春には段々と暖かくなるので布団が暑く感じるタイミングが早まり秋の使い始めが遅くなり結果として使用期間が短くなります。
合い掛け羽毛布団を選ぶ際には、上記のダウン品質ならダウン充填量は600gか700gあたりがちょうど良いかもしれません。
ダウン品質としてダウンパワーは保温力よりも温度調節機能において違いが出ます。温度変化が激しい季節なのでダウンパワーが高い羽毛がおすすめです。
ダウンの鳥種をグースからダックに変更した場合は、同量でかつダウン率、ダウンパワーが同じでも少し保温力は低下します。
仮にダックダウン400dp700gk充填した合掛け羽毛布団の場合は下限温度が15℃ではなく16℃~17℃ぐらいになると思います。下限温度を15℃にするためには100g~200g程度増量する必要があります。
上記の検証データが合掛け羽毛布団選びにお役に立てたなら幸甚です。

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