ダウンジャケットとか寝袋シュラフの製品に、フィルパワー800FPとか1000FP等の表示が目にとまりました。

ユニクロのダウンジャケットでは「フィルパワー640以上」という広告を見ました。

筆者の記憶には800FPなら上質の羽毛だとのデーターが残っていた。??

そこで記憶を整理するために、羽毛のフィルパワーとは、のページを作っておくことにしました。

やはり記憶は正しかったので少し安心をしました。800FPなら上質でした。

フィルパワー800fpと1000fpの違い

ところで1000FPは更に上質の羽毛なのか。800<1000なので、誰しも1000FPが優れているように思います。

布団屋は、羽毛布団の評価基準値をダウンパワーdpでするのが日常的です。

そこで、FPをDPに換算してみると800FPは437dp相当でした。では1000FPとなると更に上質か?とも思いましたが25%UPはとても考えられません。

フィルパワーの試験方法が、USA法からIDFB法に2013年に変更されていました。

現状は過渡期と言える状態だと思います。USA法による1000FPなら存在しうる数値です。

IDFB法に強いて換算すると763fpとなります。ダウンパワー値は417dpです。

そうなると IDFB法800FP > USA法1000FPと言うことになります。

試験方法が異なるFPの値を強いてDP値に置き換えることで、真実に近いものが見えてきました。

IDFB法での1000FPという数値は、特別なダウンが存在しない限りあり得ないように思います。ダウンパワー値に換算するとあり得ない数値になります。

ユニクロの640FPは350dpなので、羽毛布団に使用するダウンとしては廉価版の品質です。ただジャケットなのでこんなものかもしれません。

試験方法の異なる数値のFPをDPに強引に換算しました。計算式が正しいかどうかの確証はありません。計算式は上記掲載サイトをご覧ください。

羽毛製品を選ぶ際には、FP値だけにこだわらずに、鳥の種類、ダウン率とか洗浄度なども合わせて比べることも大切です。

ダウン率が低いと、臭いの問題が発生することもあります。未成熟ダックダウンの場合も臭いの問題が発生します。

IDFB法800FP > USA法1000FPは正しくないかもしれません。

しかし、IDFB法1000FPはあり得ないと思います。計算式が正しければという条件付きですが、DP値に置き換えると540dp以上と言うことになります。

490dpは記憶の片隅にあったような気がしますが500dp代の数値は布団屋の記憶にありません。

公的な検査機関の一般財団法人 日本繊維製品品質技術センターでの取材では、500dp以上も極希に存在するとの情報を得ました。たぶん上質のダウンボールを手選別したダウンと考えます。これなら1000FPも存在し得る数値である。

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