ゴールドラベルの品質とは

日本羽毛製品協同組合(日羽協)が発行しているゴールドラベルが表す品質とは、ダウンパワーが300dp以上350dp未満であること意味しています。

ただし、このゴールドラベルが付いていると「ゴールド」金メダルを連想しますが、ゴールドラベルは品質的には日羽協のラベルの中では最下位のラベルです。

ニューゴールドラベル前面

ゴールドラベルの品質と中味

ダウンパワー値が300dp以上であることを意味しています。ほとんどの場合300dpを何とかクリアしたレベルのものが多いように思います。

ニューゴールドラベル裏面

羽毛布団に使用するよりかダウンケットなどに充填されているケースが多いと思います。

ゴールドラベルが付くダウンの鳥の種類

ダウンパワー値(後述)が300dp以上のダウンと言うことなので大半はダックダウンです。羽毛布団としてはあまりお勧めできないクラスです。

未成熟ダックの可能性が高く羽毛の臭いの心配もございます。国内洗浄も十分にされていない場合も考えられます。

ダックダウンを充填した羽毛布団にニューゴールドラベルが付いている場合は、あまり上質とは言えず廉価版と言ってもよいクラスです。参考までに西川基準ではダック:340dp以上、グース:360dp以上であることが羽毛布団の条件となっています。

ゴールドラベルと西川基準には差異があり西川の基準が厳格な為西川ブランドの羽毛布団にはゴールドラベルは貼付とていません。

当店の考えでは、名ばかりの「ウモウフトン」と言ってもよいと思います。夏用のダウンケットでもいかがなものかと考えてしまう品質です。取り扱っていないためこれ以上の詳しい情報がありません。

ゴールドラベル 1番右側のラベルがニューゴールドラベルです。ニューゴールドラベルのダウンパワー値は300dp以上なので上のダウンパワー値の説明にもあるように下級クラスのダウンです。

ニューゴールドラベルつき羽毛布団はできれば避けたいクラスです。また臭いも気になるクラスのダウンが多いと思います。過去の試買テストを見ると偽装のニオイもする製品もあるかも?

ゴールドラベル製品の注意点

ニューゴールドラベルが付いた羽毛布団はお勧めしませんが、ダウンケットでも低価格を追求した製品が多いように感じます。チェックポイントは「日本製」か否かが主な注意点です。かりに日本製でも側生地と縫製が海外であるケースが多いと思います。

生地の素材がポリエステル系である場合は、夏に使用するダウンケットなどは蒸れ感が強くなるので購入時はご注意してください。

筆者:野口 英輝

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