羽毛布団のリフォームでの回復量

羽毛をリフォームして布団のボリュームがどの程度まで復元するのか?との疑問が羽毛布団のリフォームで最も気になるところです。

羽毛のボリュームの復元は、元の羽毛を洗浄してほぐしながら乾燥することでボリュームが回復する量と足し羽毛により回復する量のふたつあります。

元の羽毛の回復量は品質状態が個々に異なるため推測は出来ませんが、足し羽毛による回復量は足し羽毛のダウンパワーと量からおおよそ推測できます。

標準的な93%400dpのダウン100gを追加する場合、下図の様な計算式になります。

400dpのダウン100gを追加した場合に羽毛布団がふくらむ厚みをイメージした図と計算式

ダウンパワー値とは、「羽毛がふくらむ力」と言われていますが、布団内部の羽毛の状態を想定した羽毛の体積を示す値なのです。

400dpのダウン1gの布団内部での体積は400mlです。このダウン100gの体積は40000mlなので、シングルの羽毛布団150cm×210cmの広さに収めると高さは約1.2センチになります。

足し羽毛の量が300gの場合だと1.2センチ(小数点第3位までなら1.269)の3倍の約3.8センチということになります。

ただし、この計算式は簡易的なものであり、マス目を仕切るマチ布の幅の関係で膨らみには一定の制限があるのと側生地の重さが異なるため、実際の復元ぐあいとは少し異なりますが一応の目安にはなります。

西川の足し羽毛の場合は、先入れ方式なので標準設定量の全量投入するため上記の予測はかなり近い復元量となります。シングルサイズだと西川では350g足すため羽毛のダウンパワーが400dpとするならボリュームの復元量の目安は4.4m復元し、さらに元の羽毛を洗浄した回復量を合わせた量になります。

ただし日羽協のリフォーム認定工場の場合は、必要に応じて足し羽毛を行うため各コースの足し羽毛の標準設定量の全量が足されるとは限りません。しかし標準設定足し羽毛の全量を足さないことは十分にボリュームが回復したとも言えます。

ダウンパワー表示がなく単にダウン率だけの場合は下の表を参考にしてください。

足し羽毛のダウン率とダウンパワーの標準的な対比
ダウン率 ダック
90%
グース
90%
グース
93%
ダウンパワー 360dp-
380dp
380dp-
390dp
400dp~

西川(株)においてはダウンパワー表示をしていない場合もありますが、西川(株)の基準ではダウンパワーの下限値は、ダックであれば340dp以上でありグースは360dp以上となっています。下記サイトも参考にしてください。

羽毛布団の西川基準
西川基準とゴールドラベル

西川基準とプレミアムゴールド基準の差異?西川はゴールドラベルを付けない理由とは...

下の表は、シングルロングサイズの羽毛布団の打ち直しに追加する羽毛のダウンパワーと追加量による布団のかさ高回復量の目安を表しています。ダブルロングの場合は、シングルサイズの約80%です。

足し羽毛のダウンパワー値と量でのかさ高復元の目安
ダウンパワー 追加100g 追加200g 追加300g
440dp 1.4cm 2.8cm 4.2cm
400dp 1.27cm 2.54cm 3.8cm
380dp 1.2cm 2.4cm 3.6cm

打ち直しによる羽毛のボリューム回復は、足し羽毛だけでなく洗浄効果による回復もあります。ただし先に説明した様に洗浄方法により差は出ます。