ベッドのマットレスに敷き布団は必要

ベッドのマットレスに敷き布団は必要か否かについては両論あります。床に布団を敷き寝る場合においてマットレスが必要か否かという論点と似ています。

マットレスに敷き布団は必要か否かを考える際には、理想的な寝姿勢はどのようなものかを考える必要があります。そして理想的な寝姿勢を保つために、マットレスと敷き布団はどのような機能が必要なのかについて分析する必要があります。

結論から申し上げると、ベッドのマットレスの上には敷きパッドで十分だとする考えもありますが、ベッドのマットレスの上には敷き布団が必要です。それでは、理想的な寝姿勢とマットレスと敷き布団の役割について説明を致します。

理想的な寝姿勢

背骨が緩やかに『S字』のカーブを描く理想的な寝姿勢

寝姿勢には上向きと横向きがありますが、今回は上向きの寝姿勢について説明をいてします。

理想的な寝姿勢は立った状態と同じ様に背骨が緩やかに『S字』のカーブを描く状態だとされています。

この時にマットレスと腰の上の背骨の部分(図の青の矢印)に隙間が出来ている状態です。

マットレスの役割

上向きに寝たときの体圧の状態

マットレスの役割は体圧の分散と断熱です。上向きに寝たときに体圧が集中する部位は図の赤い3点で、両方の肩甲骨と腰部です。

マットレスの役割は、体圧が集中的にかかる両方の肩甲骨と腰部の体圧を分散することです。

肩甲骨と腰部の間は、図では無色で有り体圧がほとんど掛からない部分です。理想的な寝姿勢を表した図の青い矢印の部分であり、体とマットレスの隙間部分です。

マットレスでの断熱と保温

腰の部分が沈み込み過ぎた歪んだ寝姿勢

マットレスの断熱の役割は保温することでもあり、保温するためには先に説明した体との隙間を埋める必要があります。

この部分以外にも体圧が掛かっていない部位としては、太ももから膝に掛けてもほとんど体圧が掛かっていません。

マットレスだけでマットレスと体の隙間を埋めるとなると、肩甲骨と腰部の部分をより深くマットレスに沈めることになります。しかし、この状態では背骨が『S字』の理想的な寝姿勢は崩れてしまいます。

マットレスに体を深く沈めることは、マットレスに密着状態であることであり夏には蒸れて暑くて眠れません。

この問題を解決するのが敷き布団の役割です。

敷き布団の役割

敷き布団の役割は体圧分散効果もありますが主な役割は保温することです。

マットレスと敷き布団の併用で理想的な寝姿勢

マットレスで体圧が集中する部位の体圧分散をして、マットレスと体の間に出来る隙間を埋めることで保温効果をアップさせるのが敷き布団の役割です。

体圧分散の役割をマットレスにゆだねて、保温効果を主な役割にすることで敷き布団の中綿素材の充填量は少なくても役割を果たすことが出来ます。通常のシングルサイズの敷き布団の充填量は4.5kg位のものが多いのですが、マットレストと併用するタイプは2kgで十分な効果が得られます。

床の上に厚い敷き布団1枚で体圧分散と保温効果を得ることも中途半端な効果しか得られません。床に布団を敷く場合も体圧分散のためのマットレストと保温のための敷き布団の併用をおすすめします。

まとめ

ベッドで理想的な寝姿勢を保ち睡眠をとるには、マットレスの上に保温効果が十分に得られる敷き布団が必要です。

マットレスだけで体圧分散と保温効果を得ようとすれば寝姿勢が崩れます。保温効果を十分に得るためには敷きパッドでは隙間を埋めるには十分ではなく、マットレスと体の隙間を埋める程度のボリュームがある敷き布団が必要です。

ベッドで理想的な睡眠を得るためには、体圧分散をマットレスの役割にゆだね保温効果を敷き布団の役割に分担させる必要があります。ベッドのマットレスの上には敷き布団は必要です。

筆者:野口 英輝

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