羽毛の品質基準値フィルパワー

羽毛布団にも希に羽毛の品質基準値としてフィルパワーという表示が使われています。欧米などで使われていたダウンのかさ高性を表す単位です。2013年に単位がinch3/oz から、inch3/30g に変更されました。

IDFB法は、30gの羽毛を内径288mmの筒にいれて、94.3gの荷重用円盤を載せた状態の体積を表したものです。羽毛30g当たりのふくらみぐあいを立方インチ(2.54cm立方)で表します。

800フィルパワー(fp)とは、30gのダウンが800立方インチにふくらんでいることを表しています。この数値が大きいほど上質なダウンと言うことです。暖かくて軽い羽毛布団に仕上がることです。

800フィルパワーとは

800フィルパワーとは、どの程度の品質なのか寝具店にはピントきません。800立方インチを立方センチに換算するといくらなのか?約13110立方センチのことです。ダウンパワーに置き換えるとどれくらいになるのか?計算をすると437dpとなりハイクラスの羽毛です。

1立方センチは1cm×1cm×1cmです。1立方インチは1インチ(2.54cm)×1インチ(2.54cm)×1インチ(2.54cm)です。1立方センチを1立方インチの体積にするためには、2.54×2.54×2.54倍すればよいわけです。800立方インチを立方センチで表すためには、800×2.54×2.54×2.54とすれば良いわけです。約13110立方センチです。

800フィルパワーをダウンパワーに換算

フィルパワー表示の羽毛布団の品質を評価する際には、ダウンパー値に置き換えないと解らないため電卓をたたいてみます。ダウンパワーとは、30gの羽毛を内径290mmの筒にいれて94.3gの荷重用円盤を載せた状態の体積を計り、ダウン1g当たりの体積を算出した値です。

800フィルパワーとは、上記の条件でダウンの800立方インチであり約13110立方センチのことなので、ダウンパワーはダウン1g当たりの体積なので13110÷30とすればダウンパワーに置き換えることができます。

800フィルパワーは約437dpです。かなり上質の羽毛でありマザーグース羽毛の品質です。このクラスは高級羽毛布団に充填される品質です。

フィルパワーについては一般財団法人 日本繊維製品品質技術センターのサイトをご覧ください。

フィルパワーとダウンパワーでは羽毛を入れる容器の内径が2mmほど異なります。この違いがどのように影響するかは不明です。また、測定方法もダウンパワーは自然落下させて加重して2分後の状態ですが、フィルパワーは撹拌させて加重して1分後の状態を測定しています。

再現性はダウンパワー値が高いと言われています。羽毛布団の品質表示はダウンパワー値がお勧めです。

1000フィルパワーとは

フィルパワーで検索をすると、1000フィルパワー(fill power)との表示を見つけました。1000fpを上記の様にダウンパワーに置き換えると、16387立方センチ÷30gで546dpと言うことになります。546dpの値は信じられません。当店が知っているダウンパワーの最大値は480dp-490dpまでです。

上記の計算式に間違いが無ければ1000fpはあり得ない?数値です。計算間違いか?

もしかすると、「2013年に単位がinch3/oz から、inch3/30g に変更」この言葉が気になります。以前の試験方法(USA法)は、ダウン28.4g(1オンス)を内径248mm(9.75インチ)の円柱の容器にいれて、68.5gの荷重用円盤を載せた状態の体積を表していました。

内径の差は無視するとして、28.4gと30gの差(プラス5%)と68.5gと94.3g(マイナス72.7%)の違いを比べると、USA法1000fpは、1000×105%×72.7%となるのでIDFB法なら763fpとなります。USA法1000fpは、IDFB法763fpであり1250立方センチです。1250立方センチ÷30gで417dpとなります。この数値ならあり得ます。

600fpは約327dpのことです。寝具としてはあまり良くないレベルです。IDFB法のフィルパワーに0.546をかけるとダウンパワーに換算できます。

IDFB法1000フィルパワーのダウンを充填した羽毛布団の存在を、日本繊維製品品質技術センターにて質問をしたところ、1000フィルパワーは?でしたが500dp以上の羽毛自体は希に存在するとの回答を頂きました。手選別をしたら546dpも可能かも大変軽い羽毛布団が存在しうることになります。充填量も800g程度で十分と思います。

IDFB:International Down and Feather Bureau(国際羽毛協会)

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