ダックダウンの品質ランク

ダックダウンの羽毛布団は、寝具業界においては廉価版の布団のイメージです。当サイトにおいてはダックダウンはグースダウンの代用品としての位置づけになります。理由について説明を致します。

ダックダウン羽毛布団

羽毛布団の品質を表す基準値として、ダウン率とダウンパワーがあります。通常ダックの羽毛布団ではダウン率85%が多く、ダウンパワーにおいては390dp以下のものが多いと思います。

ダックダウンの羽毛布団は、イメージ通りズバリ廉価版の品質です。ではなぜダウン率・ダウンパワーが低くなるのでしょうか?ダックはグースに比べ体格が小さくダウンボールが小さいのが主な原因ですが他にも理由があります。

ダックダウンの飼育期間

羽毛は食肉の副産物です。若鶏の肉の方が柔らかく飼育期間も短くて飼料も少なくてすみます。飼育期間が短いとダウンとしては未成熟のものが多くなってしまいます。産地により飼育期間に差があります。フランス産ダックは飼育期間がやや長いと言われています。長い分だけ成熟した羽毛と言えます。

飼育期間の長いマザーダック

ダックダウンの品質ランクにおいて例外的なものもあります。そのひとつに飼育期間が長いマザーダックから採取されたものもあります。また食肉においても目的によっては飼育期間が長いものもあります。これらのダックダウンはダウン率・ダウンパワーが高いものもあります。マザーダックには95%・440dpの品質のものがあります。

ダックダウンの特徴

十分に成熟したダックダウンのダウンパワーは、グースに比べると高くでる傾向があります。ダウンの羽枝の軸が太いために「はり」がある為です。画像はグースのものですが軸に小羽枝と呼ばれるギザギザをご覧ください。このギザギザがダックの場合は少なく先端部分に集まる傾向があります。マザーダックも同様です。ダウンボールの中心部が空洞で軸に張りがあるとどうなるか?この違いは保温力の違いとして現れます。

ダックダウンの品質において95%・440dpと80%・360dpの品質を比べると、もちろん前者のダウンが品質的に優れています。羽毛布団を選ぶ際には、95%・440dpの数値だけを見るのではなく採取した鳥の種類(ダック・グース)にも注意を払って下さい。もちろんお勧めはグースです。詳しくは、羽毛布団を羽毛品質で選ぶにてご案内しています。

飼育していないダック

飼育していない鳥とは、天然の鳥アイダーダックのことです。この鳥の羽毛はひとつひとつのダウンボールが絡み合うスティキーダウンであり、一般的なダックダウンとは全く別ものです。生物学的にはダック種ですが、ダウンとしては一般的なダックに属するとは言えません。85%・390dpのダウンの羽毛布団と比べると100~200倍の価格差がございます。

ダックダウンの品質まとめ

ダックダウン羽毛布団にはランクがございます。しかし、その大部分は廉価版の品質と言えます。確かに羽毛品質を示すダウン率・ダウンパワーにおいて95%・440dpのように高くマザーグースと同ランクのものも存在しますが、ダウンの構造を知っていれば迷うことはありません。アイダーダックは異種だと考えるべきです。

ダックダウンの羽毛布団はグースと比べると安く販売されています。しかし、価格差以上に品質差があると思います。かりに保温力で1~2度の差があったとしたら寒くて眠れません。現実はそれ以上の差があるのではないでしょうか。ダックダウンを使う目的は、羽毛布団を安くするためにグースの代用品として使用されていると考えます。

筆者:野口 英輝

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