イビキと睡眠時無呼吸症候群

「イビキ」は知っているが、「睡眠時無呼吸症候群」は聞き慣れない言葉だと思います。イビキとは、寝ている時に「グーグー」、「ゴーガー」のような音を立てているものです。「睡眠時無呼吸症候群」とは、単に直訳すると、寝ているとき息をしない症状となるのでしょうか。

まず、イビキは、呼吸をする為の空気の通り道(気道)が狭くなり、空気が流れると振動が起こり、「グーグー」、「ゴーガー」という音つまりイビキが発生しています。生理的現象のひとつであり、隣で寝ている人が、気にならなければ通常は問題になりません。ところが、このイビキが途切れたり、突然、大イビキをかくようであれば注意が必要です。しかし当の本人は気づかないでしょう。

睡眠時無呼吸症候群とは

「ゴーガー」、「ゴーガー」・・・無音の状態が10秒程度・・・「ゴーガー」「ゴーガー」このようなイビキを度々かくようであれば、気道がふさがり「無呼吸」状態になっている可能性があります。

覚醒して呼吸が再開される時に、激しく息をするため、大きなイビキになっています。この「無呼吸」状態は、健康な人でも一晩に10から20回程度は、起こる場合もありますが、「睡眠時無呼吸症候群」の場合は、1時間に15回から30回発生して、8時間の睡眠中に120回から240回発生していることになります。

一晩に120回から240回覚醒つまり「目覚め」があり、重度の場合は覚醒の自覚が無く確実に睡眠不足状態になっています。昼間に強い眠気がある方は、一度専門医に相談されるのも良いかもしれません。お役立ち寝具は、気道を閉ざさない枕と沈み込まない敷き布団です。自分の枕を作るサイトを設けました。また、圧迫感の少ないという点と保温性から掛け寝具は羽毛布団がよいと思います。

欧米での有病率は約2%という調査結果があります、この数字を日本に適用すると200万人いることになります。成人だけでなく、子供にもおこります、眠たい意外に自覚症状がないので注意する必要があります。詳しくは、下記の文献またはインターネットで 睡眠時無呼吸症候群 にて検索して下さい。睡眠時無呼吸症候群は、子供にも発症するので注意が必要です。

イビキと睡眠時無呼吸症候群と枕

イビキはどうすることもできませんが、睡眠時無呼吸症候群に対しては、敷き寝具の硬さを改善することと枕の形状を変えることで改善されるかもしれません。気道の確保するような寝姿勢を保つようにすることです。そのためには寝返りをしやすい硬さの敷き寝具を用意することです。

壁を背にして立っている姿勢のまま、壁が90度傾き水平になった状態をイメージして下さい。この寝姿勢が理想的な体のラインです。この体のラインを保つように体と壁との隙間を埋める敷き寝具が必要です。体が沈み込まないような硬さの布団が必要です。沈み込まない敷き布団の選び方のサイトを設けました。枕も頸椎を中心として後頭部が下がる様な形状が理想的です。

睡眠時無呼吸症候群対策に気道の確保はどうするか?敷き寝具は体が沈みすぎない硬さが必要で有り、枕は頸椎の後部の隙間をうめる位置と硬さがお勧めできます。

筆者:野口 英輝

引用・参考文献 昭和堂「眠りたいけど眠れない」、井上 雄一氏による「イビキをかくので眠れない」

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