真冬でも10度以上なら羽毛布団?

紬で有名な奄美大島の方から、羽毛布団についてお問い合わせを頂きました。

真冬でも最低気温が12℃から13℃あるそうです。例外的に寒い日は別途考えるとして、最低外気温が12℃から13℃あるなら、奄美・沖縄などの暖かい地域では羽毛合い掛け布団で十分ではないかと思います。

外気温が12℃とすれば一般的な戸建ての屋内の温度は17℃程度あるため、シングルサイズでダウンパワー390dp以上のグースダウンが700g以上充填されていれば保温力において問題は無いと思います。

鹿児島市のお客様からお電話でお問い合わせを頂くことはございます。お話しをお伺いすると平均的な日本の冬のような感じです。羽毛布団も2層構造のものをご注文を頂き、追加のご注文も頂く事からもご満足頂いているように感じています。たぶん平均的な西日本の冬の気温なのだと思います。

羽毛布団をおすすめできる南限は九州本土(正しい表現?)までかもしれません。

最低気温が12から13度の季節とは

いまこの文章を書いているのは11月中旬(2014/11/11)です。筆者は現時点で合い掛け羽毛布団で寝ています。午前4時の室内の温度は約16℃であり屋外の温度は約12℃です。(もう少し低いかもしれません寒いので温度計を置いて室内に入ります。)

当店の所在地の最低気温は東京都の最低気温とよく似ています。たぶん11月の間は充填量にもよりますが合い掛けふとんで十分だと思います。店主が使用している合い掛け羽毛布団の品質は、ポーランドグース93%、ダウンパワー390dp、ダウン充填量1.0kgです。特別上質なダウンではなく中の上ランクです。

2019年12月追記
羽毛合い掛け布団の性能を知るための人体実験の記録をご案内いたします。ポーランド産グース、90%のものを700g充填した羽毛合い掛け布団の体感記録です。

現在午前5時10分、屋外の温度は約11℃を少し下回っています。この温度は奄美・沖縄地域の1月から2月の最低温度より低い気温です。

特別寒い日に対応するには

南国の奄美・沖縄などの地域でも、特別に寒い日があるようです。たぶん最低気温から考えると、最低気温が10℃近くなる日は1年に1度か3年に1度程度と思います。そのような場合は、羽毛布団の上にタオルケットでも掛けて頂く事で対応可能かと思います。

奄美・沖縄などの地域の冬

奄美・沖縄などの地域の冬を実際に体験したことが無いので、最低気温をもとに想像で合い掛け羽毛布団をお勧めいたしました。最低気温が12度から13度あるなら合い掛けふとんで大丈夫だと思います。現在夜明けの午前5時58分(晴れ)、この文章を作成中ですが屋外に置いた温度計は約10℃です。最低気温が12℃から13℃あると言うことは、現在の温度(約10℃)より暖かいと言うことなので冬用の羽毛布団は必要ないもしれません。

少し心配なことは、元々暖かい地方なので敷き寝具がどの程度の保温力のあるものを使われているのか?寝床内の熱の60%は敷き寝具に奪われています。敷き寝具のことも合わせて考えて頂く必要があると思います。最近は吸湿発熱わたを使用した敷きパッドがあり、湿気のコントロールと発熱による保温効果がありふとんと合わせてお勧めしたい製品です。

また、最低温度は外気温なので、寝室内の温度がどの程度なのかが判らないので正確な判断ができかねます。たぶん室内温度は平均的に戸建ての場合は外気温よりプラス5℃程度と言われています。

奄美大島の3月

奄美大島と隣の徳之島へは、4月に行く機会がございましたが十分に暖かい(すこし暑い)季候です。たぶん雨などが降る日には寒い日もあると思います。4月は合い掛けふとんがちょうど良い季候です。温度変化が激しい季候には、羽毛ふとんの温度調節機能は最適と思います。寒ければ保温力を高め暑くなると放熱してくれるので快適です。

2016年1月追記
「2016年1月24日、奄美大島でみぞれを観測」との発表が沖縄気象台よりありました。115年ぶりの事のようです。このような例外的な場合は、合い掛け羽毛布団の保温力では不十分かもしれません。冬に寝室の温度が日本一高いのは北海道のようです。詳しくは羽毛布団と寝室温度の関係のサイトにてご覧下さい。

筆者:野口 英輝

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