西川ローズの羽毛ふとん
西川の羽毛ふとんは、西川グループ会社の製品のことです。一般的に周知されている西川のふとんと言えば、○に西川の文字が入ったマークが付いた製品であり、西川3社と言われる西川産業、京都西川、西川リビングの製品になります。
その中の「ローズ羽毛ふとん」は、京都西川のブランドを代表するものです。現在は西川3社は統合されて西川株式会社になっています。
ローズ羽毛ふとん
ローズ羽毛ふとんは京都西川のブランドの1つです。比較的高級品にこのロゴが付いています。このロゴが付いていれば全て高級品であるとも言い切れません。このロゴが付いている製品は平均点以上のランクで有り合格点はつけられる品質です。
ローズ羽毛ふとんの品質ランクにも幅があります。ダウンの品質、側生地の品質、内部構造の種類、縫製工場の技術レベルの違いにより品質ランクに差が付きます。
ダウン品質はダウン率とダウンパワー値で品質ランクの判断が付きます。側生地は糸番手と日本製の生地かどうかにより判断ができます。内部構造はハイマチとか密閉キルト、あるいは多層構造とうから好みのタイプを選べばよいわけです。
消費者の方にとって解らないのが、縫製工場の技術レベルの違いです。寝具店でも知らない店もあるかもしれません。まずは国内か海外かの違いです。次に国内でも技術レベルに違いがあります。
同じ品番でも製造コストに差が付くこともあり得ると考えられます。当然品番が同じならダウン、生地、内部構造も同じもであり販売価格も同じです。
ローズ羽毛ふとんのロゴが付いていても、ダウン品質、側生地品質、内部構造が違えば別の品番になり品質レベルも異なります。高級品のレベルも異なってくることになります。こちらのページにて羽毛布団の選び方を説明しています。
京都西川羽毛ふとんローズの評価
四半世紀以上にわたり羽毛布団を取り扱ってきた店主の私感ですが、ローズ羽毛ふとんの高評の訳はダウンの品質にあると感じています。
製品が入荷をすると店主自ら品質検査を致します。その際のボリューム感から人気の理由が解ります。京都西川の商品担当者に以前聞いたこぼれ話では、仮にダウンパワー値430dpを表示する場合には、複数回測定した平均値が440dpをクリアしている事が条件だとか?
店主の手の感触では真実のように思えます。他のメーカーの440dpのダウン製品と比較しても遜色無いように感じます。
日本製ローズ羽毛ふとん
日本製ローズ羽毛ふとんは、全ての製造工程が国内とは限りません。他のメーカーも同じことですが、一般的な羽毛布団は格子状に仕切られた側生地にダウンを吹き込み、その吹き込み口を縫合して完成します。
この吹き込み行程のみ国内で行われて、日本製になっているケースが9割程度あると思います。ほぼ全てこの製造パターンのメーカーもある様に聞いています。
ズバリ申し上げると現状では、中国製の生地を中国で格子状に縫合して、日本でダウンを充填しているケースが多いと思います。
純日本製ローズ羽毛ふとん
純日本製ローズ羽毛ふとんの存在も合わせてご案内いたします。京都西川のローズブランドの人気はこの純日本製にあるのかもしれません。
日本製の布団生地の場合は同番手とも思えないような柔らかさと艶があります。また、検品時において感じることは丁寧な縫製だということも事実です。
京都西川の純日本製のローズ羽毛ふとんのウェイトは、以前より少し下がったように感じますが他メーカーと比較するとまだまだ国内縫製のウェイトは大きいと感じています。
純日本製を見極めるには、販売店に問い合わせる方法もありますが、店の方でも日本製の表示が付いているので「日本製」との回答をされる可能性は低くはありません。
純日本製と記載していれば、ダウンはもちろん輸入品ですが、日本製の生地を国内で縫製加工してダウンを充填していると考えられます。
しかし、ただ「日本製」のラベルだけの場合は、ローズのロゴ付きでグースダウン率95%ダウンパワー440dp、100単糸超長綿以上の品質レベルに絞り込むのも1つの方法です。あるいはダブルフェイスとかフェへールリバの文字があれば純日本製です。
京都西川at fiveブランド
京都西川には「at five」ブランドもあります。「at five」は夜明けの午前五時のイメージだと聞いています。比較的お手頃価格の製品が多いのですが、寝具店のオリジナル?別注品などにおいては高級品もあります。
別注品には、at fiveのロゴが付いた側生地に上質のダウンを充填しているパターンもあり得ます。購入時には品質を十分に確認されることをお勧めします。
ローズ羽毛ふとんのマザーグース
2017年現在、マザーグースダウンに関する業界の基準は明確なものはありません。できれば基準値ができることを希望しています。
しかしながら、京都西川のローズブランドのマザーグース羽毛布団に関して言えば明確な基準が御座います。主な基準値としては、ダウンパワーは430dp以上、ダウン率93%以上、1000mm洗浄、鳥種(ダック)混入率1.0%以下の基準値が御座います。
社内基準としては、430dpを表示する場合は社内での測定値の平均値が440dp以上であることと厳しい数値基準を設けています。この基準があるためローズ羽毛ふとんはボリュームが御座います。
ローズ羽毛ふとん売り場
最後に売り場のご案内を致します。京都西川の企画品も販売をしていますが当店の別注品もございます。特に店主のお勧めは、日本製のふとん生地を国内の工場にて縫製しダウンの吹き込みも西川ローズ工場にて行った「純」日本製のローズ羽毛ふとんです。こちらが当店の羽毛布団の売り場です。
西川3社の統合
西川3社と言われる西川産業、京都西川、西川リビングが2019年1月に統合されることになりました。今後はオリジナルブランドは、どのようになっていくのでしょうか?
2020年4月現在、ローズ羽毛ふとんのロゴ入りにてオリジナル羽毛布団は入荷しています。多少ラベル等が異なる場合もございますが、ダウンパワー値の表示もされています。
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