昔の綿は良いから打ち直し?

ふとんの打ち直し、リフォームの話を聞くことがあります。

押入に入れていた昔のふとんを打ち直しに出した。昔の綿は良いから打ち直してもらった。2枚打ち直しに出したら3枚にしてくれた。綿ワタふとんの打ち直しは多くの事例があります。

昔の綿ワタは良質?

1番よく聞くのが、「昔の綿は良いものだから」と言うことです。昔は良い綿があり今の綿は良くないのか?少し調べてみました。

めんワタは植物の綿花からとれる繊維です。植物の綿花で現在絶滅した綿花があるのか?絶滅したものはなく、むしろ品種改良がされて昔よりも良い綿花ができています。

おそらく、綿が高価なものであった為に「高価」な綿は「良い」ものと感じられているのだと思います。

綿花が輸入品と考えると、例えば1ドルが360円の時代がありました。現在、(1ドルが80円から102円)3~4倍近い価格であったことになります。所得の事を考えあわせると尚更納得できます。

このページを作成時は1ドルが110円でしたが、一時期80円になり2015年は122円です。2016年4月は108円2019年10月は107円、2020年12月は103円~104円になっています。

綿ワタの構造とは

綿の繊維の構造は植物の竹のようなもので、繊維の中に空気を含んでいます。太陽に暖められると内部の空気が膨張して、曲がっていた繊維の一本一本がのびて、ワタ全体がふくらむことで布団全体がふくらんできます。

しかし植物の繊維なので、気温、湿度の変化に長年さらされると繊維がひび割れてしまいます。このようになると、太陽で暖めても膨らまなくなります。この状態の綿は保温性も悪くなります。

綿ふとんの打ち直しは、このように保温性も悪くなった綿を機械で細かく解し、新しい綿をたし側生地にいれると完成です。

その費用は、新品の綿布団を購入する場合の7~8割程度しています。羽毛布団の場合と違い、綿ふとんの打ち直しは、原材料の綿の値段が現在は相対的に安くなっているため経済的とは思えません。

綿ワタの打ち直しとは

綿ふとんを打ち直しすることは、ひび割れた中空繊維を更に細かく切り裂き、新しいワタの間に包み込むことです。

化繊ワタを混ぜることもあります。当然ひび割れた部分は保温力が低下しています。復元力も低下しているわけです。品質的に新品と比べると打ち直した布団は悪いとしか言いようがありません。新品の性能には遠く及びません。足しワタの品質と量にもよりますが新品をお勧めします。

綿ワタの打ち直し事例

具体的事例をもとに説明を致します。上記の事例で紹介した「2枚のふとんを打ち直しにだすと3枚になって帰ってきた」この事を冷静に考えてみると、1枚分の製造コストはどこから捻出したのか?不思議というしかありません。側生地は全て新品なので、2枚分の中綿に1枚分の新しい綿を足したら可能になります。

費用対効果は?

2枚のふとんが3枚になることは。67%が中古のワタを詰め込んだ布団と言うことです。約7割の中古のワタで十分な保温力が得られるのでしょうか?耐久性となると甚だ疑問に思います。また、敷き布団の場合だとクッション性もどの程度なのか疑問に感じざるをえません。

元々、暖かく無くなったので打ち直しに出した布団の素材が約7割を占めていると言うことです。綿布団の打ち直しは経済的お得か?というなら「NO!」です。

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上記の例では、業者の利益が優先しているとしか考えられません。3割程度の新品のワタではヘタリがすぐにくると思います。実際はこの3割のワタがどの程度の品質なのかも疑問に感じます。側生地が新しくなっただけの中古布団です。

また、訪問販売のセールスが訪れて上記の様な打ち直しを提案されるかもしれませんが、悪徳商法、催眠点検下取り商法もあるので注意が必要です。

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綿ワタのコストは羽毛布団のダウンとは比較にならないほど安く、耐久性は逆に短いため羽毛布団のリフォームと同じ費用対効果は望めません。

ワタ布団の打ち直しは経済的とはいえません。資源の有効利用の観点からも耐久性の視点からもお勧めはできません。

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