羽毛布団から羽毛の吹き出し

ふとんの側生地から羽毛の吹き出しは、新品の羽毛布団においても無いとは言えません。新品でも羽毛の吹き出しは、あっても不思議ではないとの認識が正しいかもしれません。

新品時に吹き出した羽毛の量が余りにも多い場合は、製造時の何らかの不良も否定はできません。10個程のダウンボールの吹き出しの場合は不良とも言えません。

羽毛布団から羽毛が多く吹き出すと部屋中に飛散するため好ましくない状態であることは否めません。購入販売店を通じてメーカーに相談されてはいかがでしょうか。

羽毛布団からの羽毛の吹き出しは、初期不良以外にも原因がある場合が多くあります。幾つかの原因をリストアップ致しますので原因となる事は避けて下さい。

また羽毛が吹き出した際の対処方法も合わせてご案内します。

羽毛布団からの羽毛の吹き出し

羽毛が吹き出す原因と対処方法

一般的な羽毛布団の側生地は、羽毛が吹き出さないようにダウンプルーフ加工という生地の織り目を目潰しされています。

しかし、正常な羽毛布団から羽毛が吹き出すことはあり得ることです。ただそのタイミングと量により対処方法が異なります。

先ずは羽毛が吹き出す原因と考えられる項目をリストアップします。

羽毛の吹き出し原因

  1. エリカバーを縫い付けたなど布団の生地に針穴を開けた。
  2. 掃除機を布団生地にあてた。
  3. 圧縮袋に入れて強く圧縮した。
  4. 子供が羽毛布団の上に飛び乗った。
  5. 干した際に布団を叩いた。
  6. 長年使用した事による生地・糸の劣化。寝返りの回数も関係します。
  7. 初期不良(縫製ミス等による吹き出し)

羽毛の吹き出しの対応策

まずはじめに羽毛の吹き出しが確認された場合には、側生地の反対側から顔を出した羽毛を摘まみ布団の内側に引き込んで下さい。

その後、吹き出した穴をの部分の生地を揉み込むように穴を小さく閉じて下さい。外側に羽毛を引き出すと穴は大きくなります。

原因の番号順に対応策を説明します。

  1. 布団の生地に針穴を開け場合、針穴の部分を揉みほぐして穴を閉じるようにして下さい。
  2. 掃除機を布団生地にあてた場合は、穴が特定できる場合は上記の方法で対応して下さい。大量にふきだすとか縫製糸が切れている場合は購入店にご相談下さい。
  3. 圧縮袋に入れて強く圧縮し場合は、大量にでる可能性があります。それよりも羽毛自体の破損が心配です。買い替えが必要かもしれません。
  4. 子供が羽毛布団の上に飛び乗った場合は、No.2の対応と同様です。
  5. 干した際に布団を叩いた場合もNo.2の対応と同様です。
  6. 長年使用した事による生地・糸の劣化。吹き出す量により買い替えが良い場合もございます。少量であれば使い続けた方がコスパ的におすすめかもしれません。
  7. 初期不良は吹き出す羽毛の量にもよります。少しの量なら不良ではなく許容範囲と考えられます。全く吹き出しのない羽毛布団は無いと言っても過言ではありません。吹き出す量により販売店にご相談下さい。

羽毛の吹き出す量により対応策が異なります。生地に大きな穴があいているなどの場合は応急処置としてガムテープ等で塞ぎご購入店に相談下さい。

羽毛の吹き出しと布団のかさ高

一度に大量の羽毛が吹き出したとすれば大変なことですが、長期間・多数回にわたり仮に440dpの羽毛が3リットル(3~4グラム程度)の量が吹き出したとしても、布団のかさ高においては変化は感じられない程度です。

しかし、羽毛の吹き出しは寝室に飛散して好ましくないため、上記の吹き出し原因のNo.1からNo.6に該当する行為は避けて下さい。

羽毛の吹き出し量の許容範囲

購入当初の羽毛の吹き出しに関しては、どの程度の量なら製造不良によるものかの判断はメーカーにゆだねることになります。1粒の羽毛も吹き出さない羽毛布団は無いと言うことです。

30余年にわたり羽毛布団に携わり、試用した羽毛布団も何十枚かありますが、やはりダウンの吹き出しはあると認めざるを得ない結果です。

具体的に吹き出し量による初期不良の判断は販売店ではできないため、メーカーの商品窓口につなぐことしか販売店としてはできないのが現状です。

1シーズンに上記掲載の画像の羽毛の吹き出しは許容範囲か?・・・メーカーの判断にゆだねます。数えられる程度なら不良とも言いがたいと思います。

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