羽毛布団を圧縮袋に入れて収納

 羽毛布団についての質問のひとつに、「羽毛布団を圧縮袋に入れて小さく圧縮して収納しても大丈夫か?」というものがございます。 羽毛布団を強く圧縮すると、ダウンと側生地にダメージを与えてしまいます。答えは「羽毛布団の圧縮袋の使用はNOです。」 できる限り羽毛布団は圧縮袋(減圧袋)に入れないでください。

羽毛布団を圧縮袋に入れると、布団全体としては圧縮された状態ですが、ふとん圧縮袋の気圧は減圧された状態です。
減圧袋の中のダウンボールは、富士山山頂の破裂寸前のポテトチップス袋状態以上に厳しい状況下に置かれています。

羽毛布団を圧縮袋に入れると?

 羽毛布団を圧縮袋に入れて空気を抜いていくと、布団全体としては圧縮された状態になります。 羽毛布団の中味のダウンの核の部分は硬くフェザーも軸があり硬く突起しています。 外側から押して十分な弾力性がある状態を過ぎて圧縮をすると、ダウンの核とフェザーの軸が羽毛布団の側生地を突き刺す恐れがあります。 側生地に穴があくと、そこからダウンとフェザーが吹き出してしまいます。 どうしても羽毛布団を圧縮袋に入れなければならない場合は、圧縮の度合いを緩くしてください。圧縮袋の中の羽毛布団がカチカチになるまで圧縮しないで下さい。 十分に弾力性がある程度の圧縮にとどめて下さい。 圧縮袋の中の羽毛布団がカチカチになるまで圧縮すると、ダウンの枝羽の軸の部分が折れたり割ける場合があります。 羽毛布団を長期間保管する場合には圧縮袋の利用はお勧めできません。

 羽毛布団を圧縮しすぎて、側生地からダウンが少し顔を見せたら、外に引き出そうとせずに、顔を見せているダウンを反対側の側生地越しに摘まみ内側に引き込むようにして下さい。 ダウンの出ている状態にもよりますが、外側に引き出すと友達を連れて出ようとして更に穴が大きくなる場合がございます。 一端開いた穴は完全には無くなりませんが、穴の部分を揉みほぐし穴をつぶすことでダウンがでにくくなります。

 圧縮袋に入れて羽毛布団を保管すると、元のようにフカフカの状態に戻らなくなる場合もございます。 圧縮袋の中のダウンは温度により、その枝羽を開いたり閉じたりしています。 暖かくなると開いて放熱をする仕組みです。圧縮袋の中ではこの機能が強制的にできない様になっています。 しかし、ダウンは温度の変化には反応しています。羽毛布団を入れて圧縮袋を強くカチカチに圧縮した状態が長く続くとダウンの核の部分が壊れてしまいます。 ダウンの核、枝羽の軸の部分が折れたり割けてダウンボール(一粒一粒の羽毛)が壊れてしまうと、羽毛布団はフカフカに復元しなくなります。 ダウンボールが空気層を作ることができず熱を蓄える機能が無くなり、最悪の場合は冬本番に買い直すようになる恐れもございます。 羽毛布団を圧縮袋に入れて収納することは避けて頂ければと思います。

絡み合うダウンの羽毛布団と圧縮袋

 一般的なダウンボールは、一粒一粒バラバラに散らばりますが、スティッキーダウンとかリンケージダウンと言ってダウンボール同士が絡まり合うダウンがあります。 有名なところではアイダーダックダウンです。 この手のダウンを充填した羽毛布団を圧縮袋に入れると、温度による収縮にともないダウン同士が絡まり合い、圧縮袋から羽毛布団を出しても元のようにふくらまない場合があります。

 アイダーダックダウンの最高級羽毛布団を圧縮袋に入れて保管することはおすすめできません。 また、アイダーリッシュダウンとしてお手頃価格の羽毛布団においても、スティッキーダウンの羽毛布団を圧縮袋で保管することはお勧めしません。 どうしても圧縮袋を使用される場合にはスティッキーダウンかどうか注意して下さい。

羽毛布団を圧縮袋で減圧して保管

 「羽毛布団と圧縮袋」については上記の通りです。しかし、テレビのCMを見れば大変コンパクトになり収納スペースが確保でき魅力を感じます。 だけど羽毛布団メーカーが、圧縮袋を推薦しているケースは見たことも聞いたこともありません。良いものであれば羽毛布団の収納用として推薦をするはずです。 なぜ羽毛布団メーカーは圧縮袋を推薦しないのでしょうか。圧縮袋を強く圧縮しすぎると側生地からダウンが吹き出すだけではなく、圧縮袋の中ではもっと怖い現象が起こっています。 羽毛布団をコンパクトにたたみケースに入れた時のように、大気圧(1013hpa)で圧縮した状態ではないのです。 袋の中では減圧されて、気圧は富士山山頂の気圧より遙かに低くなっています。

ダウンボールが破裂寸前のポテトチップス袋

 圧縮袋の中ではダウンボールは押さえつけられているのと同時に減圧された状態にあります。 圧縮されているのに減圧とは不思議と思われるかもしれませんが、圧縮袋の中ではダウンボールは小さくなり羽毛布団は小さくコンパクトに圧縮された状態です。 しかし、圧縮袋を圧縮する際には掃除機で空気を抜いています。真空とまでとはいきませんが減圧をしています。圧縮袋の中は通常の気圧ではないと言うことです。

 減圧することは通常より低い気圧になっている事です。例えば富士山の山頂では気圧が低く、ポテトチップスの袋がパンパンににふくらみます。 気圧が下がっているために起こっています。更に気圧が下がるとどうなるかは火を見るより明らかです。ポテトチップスの袋は破裂をしてしまいます。

 羽毛布団の羽毛は通常の大気圧のもとで飼育されたため、ダウンボールの核、軸の内部も通常の大気圧です。平地でのポテトチップスの袋の状態と同じです。 ダウンボールの核あるいは枝羽部分の軸のセルの部分は空洞になっています。空洞の状態とはポテトチップスの袋と同じだと考えて下さい。 羽毛布団を圧縮袋に入れて過度に圧縮をすると、布団全体としては圧縮されるのでダウンボールは押しつけられて身動きができない状態になります。 しかしダウンボールの核、軸内部の空洞部分では減圧により膨張をして破裂寸前の状態です。 圧縮袋の気圧を更に下げると、ポテトチップスの袋が破裂するのと同じようにダウンボールの核とか枝羽の軸部分が膨張して破裂を起こしてしまいます。 ダウンボールの核、軸で破裂が起こると、羽毛布団を圧縮袋から出しても元のフカフカの羽毛布団への復元難しくなります。 羽毛布団圧縮袋は、布団全体としては圧縮していますが、ダウンボールの内部組織は減圧状態であるととご理解下さい。

羽毛布団圧縮袋をお勧めしない理由

 圧縮袋の羽毛布団のダウンボールが富士山の山頂の破裂寸前のポテトチップスの袋の例えが適切かどうかは別にして、 以上が羽毛布団を圧縮袋にいれて収納をお勧めしない訳です。 圧縮袋でコンパクトにする代償が、最悪の場合羽毛布団の買い替えでは割に合わないと思います。羽毛布団を圧縮袋入れる場合は自己責任で行ってください。 使用される場合は、強く圧縮をせずに弾力性が十分にある程度で留めて下さい。また圧縮袋での羽毛布団の長期の保存はお勧めできません。

 過ぎた圧縮によりダウンの核とフェザーの軸による側生地のダメージ、更に実際は減圧をしている為に起こるダウンボールの破損という両方のダメージが圧縮袋の中では起こりえます。 羽毛布団の収納において、圧縮袋の使用はお勧めできません。

羽毛布団をコンパクトにする方法

 羽毛布団を圧縮袋ではなくコンパクトにする方法は、購入時に羽毛布団が入っていたケースに収納することです。 まずケースのファスナーを開けて、羽毛布団を長さ方向に三つ折りにします。この細長くなったふとんを三つ折りにしてケースに収納すれば完了します。 圧縮袋ほど小さくはなりませんが、羽毛布団にとって無理のない圧縮の程度にコンパクトになり長期保存する場合はお勧めです。 羽毛布団を収納する前には十分に乾燥させて、熱気が冷めたことを確認してから行って下さい。 たたみ方は、収納ケースの形によりたたみ方も異なります。 詳細は羽毛布団のたたみ方のページを用意致しました。 収納保管についてはこちらのサイト羽毛布団のお手入れ、干し方、収納方法のページが参考になると思います。

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